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過去ぼやき2001年4月分

母の入院・米中軍用機接触事故・飛蚊症になる・「つくる会」教科書が検定合格・朝日新聞に反論・野茂が2度目のノーヒットノーラン・花見と「ひとりUSJ」・チベットと台湾・大家族での幼児虐待死・小泉&田中がタッグ・安楽死について・自民党総裁選4候補・熱いメールはちと困る・夫、7度目のチャレンジ・雅子さまご懐妊の可能性・橋本氏が総理になったら・李登輝氏訪日問題・田中真紀子失言問題・「つくる会」以外の教科書は・遙洋子どうしちゃったの?・まさかの小泉氏が総理大臣に・恐怖のGW進行
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4月30日(月)やってもやってもやってもやっても次の原稿が…

 取引先の会社が休みなくやっているため、曜日感覚が全くなくなっている。ま、GW期間中だから普通にお勤めしてる皆さんもそうなんだろうけど。
 
朝の街の静けさ、車の少なさなどでかろうじて今日が祝日(振り替え休日)だと思い出したりする。
 この数日、テレビをほとんど見ていないので世の中で何が起こっているのかさっぱりわからない。
 大阪近鉄バファローズが苦手のダイエーホークスにこの3連戦で勝ち越して、再び単独首位に立ったようだ。まだ4月だから先の見通しは全然ないんだけど、まぁ悪い気分ではない。
 野球と言えば、2日ほど前だったか、池田高校の蔦監督が亡くなった。ちょうど私が高校生だった頃、池田高校は大変強い時期だったので、よく覚えている。水島新司氏のマンガに出てきそうな名物監督だった。合掌。

4月28日(土)やってもやっても次の原稿が…

 GW進行恐るべし! 普段は他の外注さんが担当している原稿もこちらに回ってきているので、例年になくものすごい仕事量になっている。この1週間で先月1ヶ月分の受注量に並んでしまった。
 GW初日の今日はとても良い天気だった。でも私は丸1日仕事。ニュースなんか見てると旅行に繰り出す人たちの映像が流れたりして、悔しくてたまらん(T_T)。
 憂さ晴らしに夕食はファミレスに行き、普段よりいい物を食べた。…これぐらいしか贅沢できんというのがまた悲しい。

4月27日(金)小泉総理に私が乗り移った?

 総理記者会見を見た。小泉氏が総理になって初の会見である。
 まず、組閣人事の苦労を孟子の言葉を引用しながら語った後、いきなり先の戦争について触れたので驚いた。
「第二次世界大戦(太平洋戦争とは言わなかった)の反省をすることが大事。私はあの戦争が起こった原因は、日本が国際社会から孤立したためだったと思っている」。
 これについては、案の定、後の質疑応答で朝日新聞記者から「取り方によっては日本の侵略行為はやむをえなかったと聞こえるが?」とツッコミが入れられていたが…(__;)。
 さらに驚いたのは、防衛面(自衛隊や憲法第9条)での小泉総理の考え方が私にソックリだったことだ。
「日本はまだ戦争後遺症から立ち直れていない。自主憲法制定は自民党の基本理念のひとつでもある。あるべき姿としてできれば…。
 
非武装中立はとらない。万が一、他国から侵略があったら、一般市民に素手で戦えと言うのか。それは政治の怠慢だ。『もし侵略してきたら日本は戦うぞ』という気持ちを示さないと、他国を誘発することにもなる。
 平時に有事のことを考えておくのは、政治で一番大事なことだ。
 自衛隊が軍隊ではないという前提で進めるから、不自然になる。隊員は自ら命を捨てる覚悟をしている。大変な訓練もしている。もし何かあったら、一般人を命をかけて守る。そういう彼らをないがしろにしてはいけない。敬意を払った法整備をするのは当然の責任だ」。
 ……何や、この人?私が乗り移って喋ってるんかいな?(^_^; と思ったぐらいだ。
 が、しかし。日本の過去の植民地支配や、教科書問題や、北朝鮮による拉致問題など具体的な懸案について言及されると、「引き続き日本の立場を示して理解を求めていく」というふうな抽象的な回答に終始した。確かにこれらは難しい問題だし、ここでいきなり立場を明確にするのは避けたいという気持ちはわからないでもない(特に朝日などの左翼メディアは叩くチャンスを窺っているんだから)。でも、やっぱり私としてはちゃんと答えてほしかったなぁ…と思う。
 30分余りの会見だったが、質問内容はかなり外政に偏っていた。「外政には不得手な総理」というイメージがあるので、記者達にとっては「まずはお手並み拝見」ということだったのかもしれない。
 小泉総理はメモも何も持たずに会見に臨んだ。聞いていて、とてもわかりやすく人間味のある会見だと思った。
 内政について語る時に、まずこう切り出したのが印象に残った。「もっとも大事なことは、国民が政治を信頼することだ。内閣、そして総理大臣を信頼することだ」。細かな点では不安もあるが、私はこの人を信頼してみようと思う。

(ビデオに録って見たわけではないので、総理の発言は表現が若干違っているかもしれませんが、どうか御了承を…(^_^;)

4月26日(木)遙洋子にまた遭遇

 小泉新内閣が今夜発足。何やかんやで橋本派からも閣僚が選出されたようだ。まあ、あれだけ大人数の派閥から1人も選ばれないというのも、かえって不自然か。
 田中真紀子氏は外務大臣に決まった。最近、教科書問題や李登輝氏の訪日などで日中関係が悪化しているため、日中国交回復に努めた故・田中角栄元首相の娘である真紀子氏を充てたとも言われている。でもまあ、他の人がやるよりいいかもしれない。特に河野洋平なんかに比べたら百万倍マシかも。これまで中国に対してずっと及び腰だった日本政府だが、彼女にはぜひ持ち味を出してもらって、堂々と互角に渡り合ってもらいたいものだ。

 昼間のワイドショーに遙洋子が出ていた。何や最近ようあちこちに出てるなぁ。
 途中、「セリクラ」についてのニュースがあった。「セリクラ」とは…、ようわからんが、つまり、女の子を競りにかけて一番高値をつけた男に斡旋するという新手の風俗らしい。そこの店長が未成年の女の子を働かせていた容疑で逮捕されたとのことだった。
 アナウンサーは「未成年の女の子を…けしからん!」てな感じでこれを伝え、遙洋子にコメントを求めた。「あちゃー、嫌な予感するで〜」と思ってたら、案の定またやってくれた。
 「別に驚きません。だって、あちこちで同じことしてますもん。たとえば入社面接なんかもそうです。女の子をたくさん並べて、男性達がどの子がいいかって選んでるわけでしょ。…だから、むしろ、
こんなニュースで驚くあなたに私は驚きます」。
 私が君に驚くわ!! (O.O;)。アナウンサーも司会者も絶句していた。何でこんな屁理屈しか言われへん女になってもうたんやろ、この人は。「トラトラタイガース
(*1)」も見る気なくすっちゅーねん。

 (*1)読売テレビで週1回深夜にやってる阪神タイガース応援番組。遙洋子は司会を長くやっている。

4月25日(水)ひょっこり会いそう

 取引先の担当者(男性)が最近代わったのだが、ひょんなことから、その彼が私の自宅から歩いて5分ほどの所に住んでいることが判明。
 うれしいような、悲しいような…(^_^;。

4月24日(火)岩みたいな風体なのにコロコロ転がるのね

 亀井静香氏が本選挙を辞退し、小泉純一郎氏に乗った。なんてずるい男だろう。最初は橋本派に乗っかるつもりでいたくせに。
 
第一、この2人はもともと全く違う政策を掲げていたはずだ。小泉氏は「構造改革なくして景気回復なし。減税はしない。国民には申し訳ないが、しばらく我慢してもらう」。一方、亀井氏は「まずは景気対策が最優先。消費税を3%に戻す」と言っていた。
 こんな相対する2人が手を組むとは。いきなり納得いかん。亀井氏が歩み寄ったのならまだいいが、小泉氏が江藤・亀井派を取り込むために妥協したのではなかろうな。とは言え、亀井氏は党三役や入閣は辞退している。さすがにそこまで恥知らずではなかったようだ。
 あと、私がずっと気になっていて、コメンテーターたちも口を揃えて言っている心配事がもう1つある。それは今後の外交政策。総裁選期間中、これについてはあまり論議がされなかった。小泉新内閣が中国・韓国に対してどのような態度で臨むかが気がかりだ。
 今日の会見を見る限りでは、小泉氏は、自衛隊の問題なども鑑みて将来的には憲法改正も考えているようだ。また靖国神社公式参拝にも前向きな姿勢を見せた。中国や韓国の反発は必至か?
 いや、それ以前に、確か公明党は憲法改正や公式参拝については反対していたはずだ。うまく調整できなかった場合はどうするつもりだろう? たいていのことでは持論を曲げない人だとは思うが、連立を解消してまで信念を貫こうという気概が果たして彼にあるか?
 さて、「敗戦処理」の面々だが、野中氏の表情が印象深かった。口では「結果を厳粛に受け止めます」と言いながらも、内心、「くそ〜、何でこないなるんや。そのうち目にモノ見せたるで〜」と、腹に一物ありそうな顔をしていたような…(^_^;。

4月23日(月)革命の第一幕が上がった!?

 自民党新総裁は小泉純一郎氏でほぼ確定。誰がこんな結末を予想しただろうか?
 党員による予備選は小泉氏圧勝、いや、完勝と言ってもいい勢いだった。「革命に近い」と評する人もいる。小泉支援の山崎派会長の山崎拓氏ですら、「団体はほとんど橋本龍太郎さん支持だと思っていたのに」と驚いている。事実、小泉氏陣営の議員が一人もいない県でも、他候補を抑えて1位になるという現象があちこちで起きた。
 
これほど予想を裏切り、これほど民意が反映された総裁選がかつてあっただろうか?延々と続いてきた自民党の「数の論理」が、こんな短期間で目に見えて崩壊していくとは。「派閥に押されなかった人物」が総理になるのは実に30年振りのことらしい。
 この結果に野党(特に民主党)はさぞやガッカリしていることだろう。「橋本氏が数の論理で総裁に選出→国民はますます自民党に嫌気が差す→参院選で無党派層が自分たちの党に流れてくる」というシナリオが崩れてしまったのだから。
 私は以前、「小泉氏が郵政三事業民営化を唱えている限り勝つことはできない。特定郵便局の票を得られないからだ」と書いた。が、それもこれも、「特定郵便局以外の他の団体も、党執行部に従って橋本氏支持を崩さないだろう」という前提があったからこそだ。それが意外や意外、特定郵便局はともかく他の団体に対して、今回は上からの引き締めが全く効かなかった。考えてみたらこれは実に信じられないことで、まさに「革命」だと思う。
 小泉氏人気(田中真紀子の助力も大きい)もあるのだろうが、前に1度失敗している橋本氏がいかに不人気だったかということだろう。私たち一般人がそうであるように、全国の自民党員の1人1人が従来の自民党政治に不満を示した結果とも言える。
 今回の総裁選に絡んでテレビに出まくっている白鴎大学の政治学教授・福岡政行氏は、次のように言っている。「国家より党、党より派閥、派閥より個人の利益を考える政治はもう終わる」。
 いや、でもそううまくいくだろうか?民主主義が多数決を原則としている限り、たとえ派閥に頼らない政治を目指す小泉氏であっても、最終的には派閥の力を借りざるを得なくなるのでは?
 それはともかく、当面の注目は党執行部がどう敗戦処理をするかだ。負けたことのない人たちだけに、どう決着をつけるのかが楽しみだったりする。…意地悪な私(^_^;。

4月22日(日)女性の地位を下げる女性たち

 テレビ朝日系の「スクープ21」を見た。総裁選4候補が生出演していた。途中、タレントのヨネスケ氏と遙洋子氏(肩書きが作家になっていたのには驚いた)が電話で各候補に質問などをする場面があったが、実にガッカリする内容だった。何でこんな人たちを登場させるんだろうか?
 ヨネスケは小泉氏が派閥を抜けたことすら知らなかった。これはまだ許せたが、どうにも許せなかったのが遙洋子。「小泉さんは、女性の地位向上についても考えておられるようですが、でも、よく『男として最後までやり抜く』『男は負けるとわかっていてもやるべき時がある』というふうな事を言って、『男』というのを強調されてますね。女性の地位向上について本当に真剣に考えてるんですか?」。…細かい言い回しは違っているかもしれないが、だいたいこんなふうな事を小泉氏に尋ねたのだ。
 私は呆れてしまった。何を言葉尻を捕らえて因縁つけるような事を言ってるんや?
 小泉氏はこれに対して、「これは言葉の習慣ですよ。英語では『man』という単語は『男』の他に『人間』という意味もある。私は『人間として』という意味で『男として』という言葉を使っています」と丁寧に説明していた。他の3候補は遙洋子に対して呆れ顔で、亀井氏などは苦笑しながら「作家が何を言ってるんだ」とボソッとツッコミ入れていた。
 
女性の地位向上に奔走する有名人女性…たとえば辻元清美のような議員や田嶋陽子のような大学教授など…は、自らが発するしょうもない理屈(というより単なる揚げ足取り)が、時としてよけいに女性の地位を下げてしまっていることに気づかないんだろうか?あまりにも知性がなさすぎる。同じ女性として、私はとても恥ずかしい。

4月21日(土)今回は「つくる会」以外の教科書について

 仕事がGW進行に突入。今日は地獄のように忙しかったので(つーか、明日遊ぶために今日集中して仕事したんだけど)、気になったニュース2本を短く。

 検定合格した東京書籍の中学校歴史教科書に、「広島は軍都だから原爆を投下された」という間違った記述があるとのこと。アメリカの原爆投下目標の選定については、原爆の威力の測定を基準にしていたことが米軍の公式資料に記されており、軍事施設の破壊が目的ではなかった事実が明らかになっている。
 それにしても、これではまるで「原爆を落とされたのは自業自得」ともとれる記述ではないか。これがアメリカの教科書ならまだわかる。「原爆を落とした結果、太平洋戦争終結が早まった。投下していなければ日米双方にもっと多大な死傷者が出ていただろう」と教えているらしいから。が、この論法は日本人には通用しない。特に広島の人たち、それも被爆した人たちは絶対に納得できないだろう。なのに、堂々とこんな記述をするとはどういう了見か?
 当の東京書籍はノーコメントである(産経新聞以外にはコメントしているかもしれないが)。

 李登輝氏の訪日が決まったことで、やっぱり中国が過剰な反応を示している。中でも新華社通信は「李登輝氏の訪日は日本の軍備拡張への口実。病気治療はみせかけで、実は日本で台湾独立の影響を広げようと企んでいる」と決めつけている。…呆れて声も出ません(__;)。

4月20日(金)ついに李登輝氏にビザ発給

 これまで何度か書いてきた台湾の前総統・李登輝氏の日本入国ビザの件だが、今夜ようやく発給されることが決定した。氏は明後日関西空港から大阪に入り、大阪のホテルに宿泊、病院のある倉敷市に向かうこととなる。
 皆さんご存知の通り、森首相をはじめ大部分の政治家は早くから発給に賛成していたし、世論もほとんどが発給すべきだという論調であった。だが、河野外相及び外務省はひたすら中国の顔色を窺い、何とか発給せずにすむ方法はないかと画策していた。おかげで正式決定までにずいぶん時間がかかってしまった。最終権限は森首相にあるんだから、彼の方からとっとと発給するよう外務省を促せばよかったんだが、なぜかそれをしなかった。辞めていく身だから強く出られなかったのか?
 結果についてはほぼ満足だが、経過においてはいくつか不満な点がある。第一に、今言ったように時間がかかりすぎたこと。また、外務省が李登輝氏に「病院のある倉敷市以外の訪問は駄目」「滞在中は政治活動するな」とかいろんな条件を突きつけたこと(日本は言論や移動が自由にできる国ではなかったんだろうか?)。その上、李登輝氏にその旨誓約書にサインするよう求めたという報道もあった。
 特に誓約書の件では、李登輝氏は大変怒っていた。そりゃそうだ。こんな侮辱的な扱いはない。何度も言うが、氏はすでに私人であり、過去に犯罪を犯したわけでも何でもないのに、何で誓約書なんかにサインせなあかんのや。もっとも、政府側は「誓約書にサインしろなんて言ったことはない」と否定している。また、李登輝氏も口頭でこれらの条件を聞き、承諾したという話だ。
 河野外相及び外務省に言いたい。相手国の立場を尊重することが全て悪いとは言わない。時には譲ることも必要だろう。が、今回の件は日本の主権に関わることではないか。日本は法治国家ではなかったのか?李登輝氏にビザを発給することに法的に何か問題でもあったのか?まさか、法を曲げてでも中国に有利になるようにすべきだとでも言うんだろうか?日本は中国の属国か?
 「友好」とはお互いを尊重し合い、お互いを高め合っていくものではないのか?「ここで中国に逆らったら、今後の友好関係にヒビが入る」という考え方が根本的におかしいってことに、いい加減気づいてくれ。
「友好」と「言いなり」とは違うんだよ?

4月19日(木)田中真紀子の例の発言について

 昨日書いた夫の上着だが、ひょんな所から見つかったそうだ。誰かが間違って着て帰ったのではなく、誰かが別の場所に移動してしまっただけのことらしい。夫が多くを語らないのでよくわからないが…。

 「小渕前首相オダブツ発言」で自民党執行部から非難を浴びて謹慎していた田中真紀子氏が、たった1日で「明日からまた小泉さんを応援します」と、笑顔で釈明&復帰会見を開いた。何なんだ、いったい。
 もっとも、今回の発言について、私は「表現は誉められたものではないが、内容自体は問題なし」と思っている。
 私は田中真紀子は好きではないと以前書いた。「安全な場所から好き勝手な事ばっかり言ってる」としか見えないからだ。「国民は私の味方」と驕っているのも鼻につく。自分の所属している党の悪口ばかり言う(他の党の悪口も言うが)わりには離党する気配もないし。
 自民党のお偉いさんたちは、これまでずーっと彼女が自分たちの悪口を言ってるのを知りながら放っていた。やはり国民に人気のある彼女をとがめることに躊躇があったんだろう。それが、今回に限って「許せない」だの「党紀委員会にかける」だのうるさい。それもこれも総裁選の最中だからだろう。小泉純一郎氏の味方についた彼女を叩くことで、小泉潰しをしているように思えてならない。
 確かに、彼女の発言は「オダブツ」部分だけを聞けばかなり品位に欠けていると言わざるをえない(彼女にもともと品位があるとは思えないが)。が、内容そのものについては、前後のつながりを考えればことさら問題化するようなものではないと思う。これまたマスコミの伝え方の罠なのだ。全体を伝えたらどうってことない発言であっても、そこの部分だけを取り上げて伝えるからややこしいことになる。
 日本人は、それがたとえどんな悪人であっても「死んだ人の悪口を言うのはよくない」という考え方をするものだが、死してなお公人である小渕前首相の在任中の問題点を挙げて批判すること自体は、悪いことではないはずだ。「亡くなってまだ1年しか経ってない」というのがネックになっただけであり、もっと以前に亡くなった人を批判したんだとしたら、誰もこんなにケチつけたりしないだろう。
 不思議に思うのは、この問題を大きく取り上げている当のマスコミがなぜか田中真紀子びいきであること。「もうちょっと考えて発言を」と、たしなめるコメンテーターもいるにはいるが、「発言内容自体は問題ない。むしろ党執行部の対応の方が問題では?」と、逆に党執行部を責めるトーンが多勢を占めている。
 が、ちょっと待て。
今回の発言が田中真紀子によるものでなく、仮に森首相によるものだったとしたらどうか。きっと、マスコミ総出でギッタンギッタンに叩いてるだろうということは想像に難くない。なんでそこまで田中真紀子を持ち上げるのか?視聴率のためか?
 彼女は「普段話しているのと、大勢の人の前でする演説とは違う。演説の時は大げさに言ってしまう」というような釈明をしていたが、大勢の前で話す時だからこそ、もっと慎重に言葉を選ぶべきだ。「小渕さんも『真紀子ちゃんがまた言ってるよ』と笑って許してくれると思った。甘えたところがあった」と漏らしたところを見ると、「やっぱ言い過ぎたかなぁ」というのが本音なんだろう。

4月18日(水)夫の扱いに困る

 昨夜のこと。8時半を過ぎた頃、インターホンが鳴った。今頃誰?まさかこんな時間に勧誘?…おそるおそる返答してみたら、夫の声がした。「開けてくださ〜い」。
 「どうしたん、鍵無くしたん?」と言いつつドアを開くと、そこにはワイシャツ姿の夫が。「あれ?上着は?」。
 よくよく事情を聞いてみると、会社(出向先企業)の誰かが夫の上着を間違って着て帰ってしまったとのこと。上着には家の鍵が入っていた。
 夫はなぜか必要以上に落ち込んでおり、「俺が悪いんや。いつもとは違う場所に上着をかけたから…」とかブツブツ言っている。
 「あらまぁ。飲み会に行ったわけでもないのに、間違って着て帰る慌てモンがおるんやね。まーええやん。明日戻ってくるって」と私は明るく言ったが、夫の落ち込みはますます激しく、全く関係のない他の事でもグチグチと言い始めた。仕事上のいろんなストレスが重なっていたところへ、上着を持って行かれてしまったことが引き金になってしまったらしい。
 とは言え、夕食時にはテレビを見ながら笑ったりしていたので、少しは回復したのかな?と接近してみたら、「うるさい。ほっといてくれ!」と怒る。じゃあってんでほっといたら、今度は「俺が邪魔なんか!?」と怒る。どないせえっちゅーねん。
 男の人生を歌い上げた河島英五さんが月曜日に亡くなったが、夫は彼の歌の中のカッコイイ男とは正反対の情けない男だと思う。
酒に想いを昇華できない。酔っぱらって帰宅して妻に愚痴る、あたる。さんざん悪態をついた後、自分はさっさと寝てしまい、大イビキをかき、眠っている時ですら私に迷惑をかける。文句を言えば、「俺が嫌ならいつでも出て行ってくれてええんやで」もしくは「俺に出て行けってことか。出て行ったらぁ!」。
 私は夫のストレスのはけ口。だけど、私にはストレスを発散する場所はない。悲しき在宅ワーカー。つーわけで、ここで発散している。皆さん、ごめんなさい。
 ちなみに、今日現在、夫の上着はまだ見つかっていない。…誰や、あんな安い上着持って行ったんは!(^_^;

4月17日(火)橋本氏がもし総理になったら…

 すっかり忘れていたのだが、橋本龍太郎氏にはかつて女性スキャンダルがあった。それも相手は一般人ではなくて中国政府関係者。首相在任中の話かそれ以前の話かは忘れたが…。マスコミではほとんど話題に上らなかったが、よく考えてみたらこれは大変恐ろしいことだ。橋本氏にその気がなくとも、日本の機密事項が中国側に漏れていた可能性が十分考えられるからだ。
 なぜ今この一件を思い出したのかというと、台湾の前総統・李登輝氏のビザ発給問題(ぼやき4/7分参照)に関する橋本氏のコメントを聞いたことがきっかけ。橋本氏はこう言っている。「日本は中国と政治関係を持つと決断した段階で、台湾とは政治的関係を持たないと約束している。政治問題化しないでほしい」…。
 前にも言ったが、李登輝氏は現在は単なる一私人だ。しかも重病に冒されており、日本での早期治療を求めている。人道上の観点から見ても速やかにビザを発給すべきだ。もしここで李登輝氏を見捨てれば、日本は世界中から「血も涙もなく中国の言いなりになる情けない国」という烙印を押されてしまうだろう。
 森総理をはじめ政府与党内では概ねビザの発給に前向きだが、外務省は後ろ向き。河野外相は「病院のある岡山県のみの訪問であれば発給も検討する」と、少しだけだが前向きな姿勢を見せている。ただ、昨日までは「森・河野双方が話し合って17日夕にも発給するかどうか決定する」となっていたにも関わらず、現時点でまだ結論が出ていない。
 不思議なのは、このように与党(政治家)と外務省(官僚)との間でもめにもめているにも関わらず、この期に及んでもまだ福田官房長官や外務省が「李登輝氏からビザの申請はなかったし受理もしていない」とシラを切っていること。そんなに中国が怖いかね。
 中国政府は、あいもかわらず「李・前総統の訪日は、彼と陳・現総統との間でなされた政治的な陰謀。もし発給すれば日中関係が悪化することになる」と脅しをかけてきている。台湾政府はと言うと、「日本も台湾も互いに旅行者が行き来し合っているのに、なぜ彼だけが来日を許されないのか。今、台湾では日本ブーム。それに水を差すようなことはしないでほしい」。
 話を戻して…、もし橋本氏が総理大臣になったら、日本はさらに中国寄りになるように思う。せっかく見直されてきた日本とアジアとの関係がまたわやくちゃになってしまうような気がする。それは時代の流れに逆行することだ。かと言って、対抗馬の小泉氏にしたって、これまでの演説等を聞いている限りは、中国に強い姿勢で臨むこと(好戦的とかじゃなく、主権国家であるという当たり前の態度を日本政府がとっていくこと)はあまりしなさそうだ。この点だけで考えると、
今の日本の総理にふさわしいのは他でもない、中国に媚びたりしない森・現総理だということになってしまうんだから、おもしろいやら悲しいやら。

4月16日(月)今度こそ静かに見守ろう

 「雅子さまご懐妊の可能性」…夕刊の一面を見てびっくりした。ニュースそのものに驚いたのではなく、扱い方に。こんな大きく紙面を割いて伝えていいのか?
 いやいや、別に天皇制に反対しているとかそういうわけではない。前回のことがあるから心配なのだ。
 平成11年12月、雅子さまがご懐妊されたことが明らかになった。それをすっぱ抜いたのが朝日新聞で、日本全国大騒ぎとなった。雅子さまにストレスを与えるような過剰な報道が続き、それが原因とは言えないだろうが、流産される結果となってしまった。
 
当時、「そっとしといてやればいいのに」と腹立たしく思った人も多かろう。私も99年12月分の12/10・12/14あたりでそのへんについてぼやいている。
 前回の教訓が果たして今回は活かされるか?テレビを見ると、今のところ東宮御所前や小和田邸前などにはすごい数の報道陣が陣取っていて、何か前回のVTRを見ているような気分。
 ところで、なぜ宮内庁は「ご懐妊の可能性が出てこられました」という曖昧な発表をしたのだろうか。たぶん、前回のように宮内庁からアクションを起こす前にマスコミにすっぱ抜かれて大騒動になるよりは、はっきりとはしない状況であっても(もちろんご懐妊はほぼ間違いないという確信があってのことだろうが)発表する方が得策だと考えたからなんだろう。「正式に発表できる段階までにはまだ時間が必要。その時までできる限りに静かにして下さい」と付け加えたあたりを見ると、そう思えてならない。

4月14日(土)何のために受験するのか

 私は今とても情けない気分だ。
 夫が明日、情報処理二種(今回から名前が変わったらしいが)の試験を受ける。7度目のチャレンジ。取るのがさほど難しい資格ではないそうだから、これはちと多すぎる受験回数だろう。
 が、コイツが毎回ちっとも勉強しないのだ。何のために5000円も払って受験するのか。5000円あったら4日は食えるぞ。そのへんわかってるんやろか?
 今回は前回にも増して勉強していない。仕事が特に忙しい時期でもなく、毎日8時頃には帰宅するんだから、夜に少しずつでも勉強すりゃいいのに、全然しない。テレビ見てるかゲームしてるかだ。それも夜中の2時頃まで。そんな時間あるんやったらちょっとは勉強しなはれ!
 これまでちゃんと仕事こなしてきたんやから、今さら資格がなくても困りはせんやろ。それをあえて受ける。何のために?合格したいから受けるんやろ?なぜ合格したいのか?資格という肩書きがほしいからやろ?周りの人に「え?君まだ資格持ってないの?」って言われて肩身が狭いからやろ?それに合格すれば月々わずかだが資格手当も出るからやろ?
 私も数少ないがこれまでいくつかの資格を取った。自慢じゃないけど全て一発で合格してる(運転免許は仮免の時に1度落ちたが)。合格するために死に物狂いで必死に努力したものだ。だって、受験料払って落ちたらもったいないやんか。それに何回も受け直すのもしんどいやんか。こんな私はセコイのか?
 私は今日は朝から仕事をしていたのだが、夫は隣の部屋で昼までグーグー寝てた。しかも、昼からは「大阪ドームに近鉄VS日ハム戦を見に行く」計画まで立てていたようで、私はもう呆れて怒る気にもならなかった。もっともその計画は実行せず、昼間はおとなしく勉強していたようだが…。
 本気で受ける気がないなら、もう次回から申し込まないでほしい。こっちは試験日が近づく度にイライラしてたまらん。
 でも、こういう人って案外多いような気がする。私の父親もそうだった。宅建を毎年受けては落ちるということを何年も繰り返し、結局未だに合格していない。こういう人たちは、
いったいどういう気持ちで何度も受験するんだろう?「受かったら儲けもの」てな感じで、ギャンブルでもやるような気分なんだろうか?どうにも解せない。

4月13日(金)熱いメールはちと困る

 ご存知の通り、このサイトは読者皆さんのメールに頼っている他力本願なコーナーが非常に多い(^^ゞ。割合的に見ると、「派遣会社ランキング」宛にいただくメール(投票)がダントツに多くて、次が「派遣体験談」宛かな。
 が、その中には「おいおい」とツッコミ入れたくなるようなメールも多い。一番多いのは、支社や担当者を名指しで告発しているもの。掲示板上でやられることを思えば、メールで送ってくれるのはまだ救いがあるのだが、あまりに一方的というか、明らかに頭に血が上った状態のまま勢いで送って来られると、こっちはちょっと引いてしまう。

「×社は本当にひどい会社です。特に○○支社のAという支社長が……(〜以下、どこがどのようにひどいか超長文で書いてある〜)くっくりさん、ぜひこのことをHPで広く伝えて下さい!」

 だいたいはこういうパターン。怒る気持ちもわかるんだが、第三者の私が読むと、申し訳ないが笑ってしまうようなものや首をひねるものが多いのだ。言いたくはないが、「それって貴方も悪いんじゃない?」とツッコミたくなるようなメールもちょくちょくある。
 だいぶ前だが、「今、×社から仕事しているんだけど、社員のマナーが悪くて困っている」という内容のメールがあった。が、続きをよくよく読んでみると、「私はプライベートと仕事は完全に分けたいので、自宅には電話をしないように頼んでいるんだけど、何度言ってもかけてくる。先日ついにキレて、『もう絶対に自宅に電話するな!』と強く言ったら、今度は昼間に私の携帯に電話をしてくるようになった。勤務中なのに迷惑。常識をわきまえろ!」とか書いてあって、私は「はぁ?」となった。…これじゃ派遣会社はどうやってこの人に連絡を取ったらいいんだろう?
 また、内容的には本人が正しい場合でも、口調が乱れていたり、感情的な文章になっているメールが非常に多い。
「〜のバカ野郎!」「〜って言ってんだろ!」「こんな会社つぶれりゃいいんだよ!」…何だか私が怒られてるみたいで怖い(^_^;。
 ただ、この手のメールの主は、後々リアクションを起こしてくることが多い。

「昨日はあまりに腹が立っていたので、怒りにまかせてついあんなメールを送ってしまいました。今日になって、送ったことを後悔しています。すみませんが、やっぱりHPには載せないでください」。
「先日、告発メールを出しましたが、よく考えると、向こうにも事情があってそうせざるを得なかったんだと思います。HPに載ると今後の仕事に差し支えるかもしれませんので、あのメールはなかったことにして下さい」。

 …ま、別にいいんだけどね。私もこういった人たちを一方的に責めることはできない。気持ちはわかる。
 たとえば、その日、腹が立ったことを「ぼやきに書いてやる〜!」てな感じで勢いで入力するんだけど、サーバーにUPする前に何度か読み返すうちに、冷静になっていくのだ。「やっぱりこんなんはアカンなぁ。こんな愚痴、読まされる方は不快なだけや」。それでお蔵入り(っていうか2度と使わないんだけど)になった「ぼやき」は何本もある。今日の「ぼやき」もUPするかどうか悩んだが、最近あまりにこの手のメールが多いので、お願いの意味も込めてUPした次第。
 皆さんは、学生時代にこんな経験はなかっただろうか?…片思いの異性に思い切ってラブレターを出すことを決意し、夜に何時間もかけて熱いラブレターを書き、「よっしゃ〜、完璧!明日本人に渡すぞ!」と、達成感や充足感に浸りながら眠りにつく。ところが、翌朝、念のため昨夜書いたそのラブレターを読み返してみたら、「な、なんじゃこりゃ。誰が書いたんや、こんなキザでアホな手紙!」と赤面してしまった…というような経験が。

 皆さんも、できたら私のように、送信する前に、1日とは言わないけど1時間でも30分でも間を置いて、その間にお風呂入ったりテレビ見たりして、その後、もう1度自分の書いたメールを読んでみて下さい。その上で、それでもやっぱり送りたいと思った分についてはどうぞ送って下さい。勢いまかせの熱いメールって、受け取った側は意外と重くてしんどいもんなんです(^^ゞ。

4月12日(木)「改革か解党か」の覚悟でお願いします

 自民総裁選4候補が出揃った。麻生太郎氏、橋本龍太郎氏、亀井静香氏、小泉純一郎氏である(届出順)。堀内光雄氏は立候補を見送った。
 4氏の主張は経済と財政に偏っているようだ。もっともこの2点は今の日本の最重要課題なのだから仕方ないのかもしれないが、外交問題や教育改革などにはほとんど触れられていないのが、個人的に不満ではある。
 が、彼らがテレビに出てそれぞれの主張を繰り広げているのを見ると、やっぱり何だか空しくなる。永田町お得意の「数の論理」で橋本氏がおそらく選出されるだろうということが目に見えているからだ。ただ、「橋本氏で次の選挙を戦えるのか?」となると自民党員でなくても首をひねってしまう現状があるのではないか?
 何せ橋本氏は不況を悪化させた責任者だ。本人は「判断ミスだった。おわびするしかない」と言っており、それは殊勝な心がけだとは思うが、「ミスした経験を生かしたい」というのがかえって心配だ。失敗は人間を萎縮させる。今の日本の閉塞を打破するためには、小手先の政策では如何ともしがたい。思い切った改革が必要だ。橋本氏にその勇気があるか?必要以上に石橋を叩かないか?
 小泉氏は派閥を離脱までしての立候補で、過去2回の立候補に比べたら並々ならぬ意気込みが感じとれる。とにかく何かを変えてくれそうな気がする。だが、自民党と郵政との癒着は根深いものがあるから、郵政三事業民営化を唱えているうちは当選は難しいだろう。
 亀井氏のことはよく知らないが、いかにも「警察出身」ってな感じの人ではある。森総理バッシングの最中、孤軍奮闘で援護に回った人だから、周りが何を言おうと信念を貫いて取り組んでくれそうな雰囲気はある。
 麻生氏のことはさらに知らない。政治家一家で妹が皇室に嫁いだってことぐらいか。人柄や政策以前に、悪代官っぽいあの顔つきが気にかかる(^_^;。やはり総理大臣たるもの、ルックスもある程度重視して選ぶべきだ。あまりに貧相だったり悪人ヅラだったりすると、他国の偉いさんと渡り合えるかどうか心配になる。
 今の自民党政治はもう臨界点に来ている。小泉氏の弁を借りれば「解党的出直し」が必要だ。が、そのわりには、
小泉氏以外の3人は「自民党にだっていいところはある。小泉さんは悪く考えすぎ」みたいな事を言ってて、危機感があまりない。国民の思いは何にも届いちゃいないのだ。
 もし、従来通りの「議席確保を最優先に考える国民不在の場当たり的な政治」を続けるような人を総裁に選んだとしたら、国民は今度こそキレるだろう。いや、自民党員の多くも納得しないのではないか。実際、橋本派の若手の中には造反者も多いと聞く。
 とにもかくにも、24日の投開票まで、私たちはうんざりするほど彼ら4人の顔をテレビで見ることになるだろう。もう今日だけで結構!って感じ。

 他にも今日は気になるニュースが多かった。
 ・米中軍用機接触事故で米乗員24名が中国当局から解放され出国。
 ・ヤフーが赤字転落。
 ・えひめ丸沈没事故で救出された生徒9人全員にPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が確認された。
 ・教科書問題でこれまで強行的手段に出ていなかった韓国が「あらゆる外交手段を尽くして例の教科書を潰す」と表明。

4月11日(水)安楽死について

 時間割表が見つからない。教科書を揃えられない。制服を着ようとするがなかなか着られない。このままでは学校に遅刻する。学校に電話をかけようとするが指が思うように動かない。……
 以前から時々この種の夢を見るのだが、最近その回数が増えてきた。特に仕事が忙しい時期というわけでもないのに…。自分が何に対して焦っているのか、よくわからない。
 ただ、今日夢に出てきた電話はプッシュ式のボタンの電話だった。これまではずーっとダイヤル式の黒電話だったのに…。夢の中で少しずつではあるが、進化が始まっているってことか?「学校に遅刻しそう」というシチュエーションも、そのうち「会社に遅刻しそう」に進化するかもしれない。

 オランダで安楽死が合法化された。もともとオランダでは安楽死は日常化しており社会的には容認されていたそうだが、国として法制化されるに至ったことは世界中に波紋を呼びそうだ。
 死についての考え方は国により民族により違うし、宗教によっても全然違う。日本でも延命治療を行わずに自然に死を迎える「尊厳死」というのはポピュラーになりつつあるが、安楽死についてはまだまだ「とんでもない!」という範疇にある。
 安楽死の合法化に抗議する反対派の人たちが掲げたプラカードに、「命は神の手にある」と書いてあった。命は神様からの授かり物であり、人間が操るべきものではない。だが、
それは健康な生活を送っている人たちだけが声にすることのできる理想にすぎないのかもしれない。仮に、自分の親しい人が快復の見込みのない病気にかかり、苦痛に喘いでいるのを目の当たりにしても、そう言えるだろうか。
 安楽死は是か非か。これは本当に難しい問題だ。考えれば考えるほど出口が見えなくなる。

4月10日(火)小泉&田中がタッグ

 自民党総裁選は当初、橋本龍太郎氏と小泉純一郎氏の一騎打ちで、しかも橋本氏圧勝ムードと見られていたが、ここに来て亀井静香氏と麻生太郎氏も出馬表明、さらに堀内派は会長の堀内光雄氏擁立を検討中という。
 国民が「首相をやってほしい」と思う政治家No.1の田中真紀子氏(所属派閥無し)は小泉氏の応援に回った。が、私は田中真紀子という人はあまり好きではない。なぜなら、「外野でヤジばかり飛ばしてる人」というイメージしかないからだ。
「国民の気持ちを代弁してアホな政治家にツッコミ入れる」だけであれば、政治家でなくても誰でもできる。しかし、小泉氏当選を願う私としては、世論受けの良い彼女が味方についたということは心強くはある。
 ただ、いくら世論が小泉氏を待望しても、結局総裁選なんて自民党内での票取り合戦でしかなく、私たちは見てるだけ…というのは歴然たる事実だ。故・小渕前首相が総裁に決まった時もそうだった。国民の一番人気だった小泉氏も、二番人気だった経済通の梶山氏も、「数の論理」に屈してしまった。…まぁでも今から思えば、あの時小渕さんが首相になったのはそれはそれで悪くはなかったんでは?という気もする。あくまで個人的な見解ではあるが。
 とにもかくにも、当初の「橋本・小泉一騎打ち」よりは、見ているだけの側にとってもおもしろい展開になってきた。成り行きを無責任に楽しもうと思う(^_^;。

 新庄がメジャーで初アーチ。
 大方の阪神ファンと同様、私も彼のこれまでの活躍には正直驚いている。せいぜいマイナーリーグのレギュラーになれる程度か、良くてメジャーで数試合出場できるかな? でも、まぁそのうち嫌気が刺して「やっぱり僕は阪神が似合う」とか言って帰ってくるだろう…と思っていた。
 もちろん、まだ開幕して数試合しか経っていないから、これからも新庄が活躍するという保証はないのだが、ここまでのところは本当によくやっていると感心しきりだ。
 冷静で緻密な野球をするイチローと、脳天気で(失敬)直感的な野球をする新庄。好対照な2人が両方とも活躍している。それぞれの持ち味をいかんなく発揮している。何となく往年の王貞治&長嶋茂雄に似た感じがする2人だ。
 しかし、メジャーが開幕して以降、日本のプロ野球の影の薄いこと。その中でもさらに存在感のない我が大阪近鉄バファローズ。早くも最下位争い真っ只中である(T_T)。

4月9日(月)大人5人が寄ってたかって…

 子供の虐待死が相次ぐ昨今、もう少々の事では驚かなくなっていたが、千葉県で起こった家族ぐるみでの3才男児虐待死にはさすがに驚いた。親子三代による幼児虐待とは前代未聞だ。
 家庭環境が複雑なのでちょっと整理する。母親、母方の祖父母、母方の曾祖父、そして父親の計5人が逮捕されたのだが、この中で亡くなった男児と血が繋がっているのは父親のみ。前4名は虐待に直接加わったとして傷害致死と保護責任者遺棄で逮捕されたが、父親は虐待には参加しておらず、保護責任者遺棄のみで逮捕された。
 母親と父親は互いに再婚でそれぞれ連れ子がいた。母親には3才の女児、父親には今回亡くなった3才の男児。再婚後、家族は母方の実家に同居することとなった。最初のうちは大人は皆、男児を家族になじませようと努力していたようだ。が、再婚した夫婦の間に新たに赤ちゃんができた頃から虐待がひどくなったらしい。理由は「男児が妹(赤ちゃん)をいじめるようになったので」。それだけの理由で家族総出で3才の男の子を死なせるまでに虐待するか?
 頼りのはずのたった一人血の繋がった父親は、もともと大変おとなしい人で、しかも妻の実家に同居しているということで、遠慮して何も言えなかったようだ。が、自分の息子が目の前で暴行を受けているのに、遠慮も何もないだろう。止めろよ!
 虐待が始まったきっかけは、去年9月、妊娠中の母親のお腹に男児が乗ったことだったという。誕生後も妹に対していたずらを繰り返したらしい。きっと男児は、それまである程度自分に注がれていた家族の愛情が妹に大きく傾いたのを感じ取り、やきもちを妬いてそういう行動に出たんだと思う。が、それはごく自然なことだ。
 私も似たようなことがあった。私と妹は3才違いなのだが、妹が生まれた後、母が妹に付きっきりになってしまったのが不満で、よく妹を叩いたりしていたそうだ。他にも、妹が乗っている乳母車に強引に自分も乗り込もうとしたり、様々ないたずらをしたらしい。私はもちろんほとんど覚えていないのだが…(^_^;。
 
自分を見てほしい、愛してほしい。きっと彼もそうだったんだろう。子育て経験のある大人が5人もいながら、なぜそのへんのところがわからなかったのか。あるいは知っていながらついつい手が出たのか?
 男児が亡くなったのは今年の2月26日、家族が逮捕されたのは4月7日。この間、家族は特に落ち込んだ様子も見せずごく普通に暮らしていたらしい。それどころか逮捕当日の午前中、家族でバトミントンに興じる姿を近所の人が目撃している。彼らには罪の意識すらなかったんだろうか?ひょっとしたら、みんなで「今回のことは共同責任。誰か1人が悪いというわけではない」と、お互いに言い聞かせていたのかもしれない。
 さて、こういう事件が起こるといつも言われるのは、「行政は何をやってたんだ」ということである。今回は、事前に保健婦がこの家庭を訪問し、何と、柱にくくりつけられている男児の姿を目撃している。彼はあざだらけ、傷だらけだったという。保健婦が祖父を問いただすと、「自分で自分を傷つけるので、やむをえずこうしている」という返事が返ってきたそうだ。
 保健婦は当然疑惑を抱き、相談所に来るよう促した。が、来たのが母親1人だったため、男児を連れてもう1度来る手はずが整えられたが、その前に彼は死亡してしまった。虐待を見抜いていながら対応が後手後手に回ってしまった。ここでもまた行政の限界が悲劇を生んだ形だ。
 「私たちもおかしいとは思っていたが、虐待しているという確固たる証拠もないのに、行政に訴えるのは難しい」という近所の人の話が印象的だった。

4月8日(日)チベットと台湾

 朝刊の国際面に小さな記事が載っていた。チベット仏教の最高指導者で、中国からの圧迫を逃れてインドに40年以上も亡命中のダライ・ラマ十四世が、台湾で民主主義を語り続けている…というものだ。
 台湾も中国からの圧力に長く悩まされているが、チベットは台湾の比ではないほど、より多くの辛苦をなめさせられている。ダライ・ラマ十四世は6日には李登輝前総統とも会い、「家族の再会のようだ」と喜び、前総統の台湾民主化の功績をたたえたという。
 
中華人民共和国成立以来、中国共産党によるチベット侵略・民族浄化(ホロコースト)は今もなお行われ続けているが、この事実は日本ではほとんど伝えられていない。どれもこれも、中国に遠慮して思考停止に陥ってしまう日本政府のだらしなさから来ているように思う。まずは昨日も書いたように、李登輝氏の訪日を受け入れることから始めてほしい。

4月7日(土)命名:ひとりUSJ

 昨夜はついつい夜更かししてしまい、私ら夫婦が床についたのは3時頃。
 夫は寝付きがよいが私はとても寝付きが悪い。夫のイビキがすごい…という話はこれまで何度か書いてきたが、昨夜のそれは普段にも増してすごかった。
 スースースー、スピースピースピー、ガガガガ、ガーガーガー、ゴーンゴーン!…誇張ではなくて本当にこんなの。
何かが遠くから迫ってくるような音。ジュラシックパークか、ここは!?(私は映画は見てないが、イメージ的にそんな感じがした)。
 あまりにすごすぎて眠るどころではなく、隣室に布団を運んで避難。私がようやく眠れたのは朝の6時頃だった。
 私は夫のイビキを「ひとりUSJ」と命名した。これには夫も爆笑していた。…って、笑ってる場合ちゃうんですけど(T_T)。

 私の予想に反して、今日はとても良い天気だった。おかげで桜を充分堪能することができた。
 自宅マンションの前を川が流れていて、それに沿って桜並木が1キロほど続いている。そこを往復する形で、夫と二人で散策をした。が、夫はロクに上も見ずにスタスタと歩く。私は「は〜キレイ」とかため息をつきながら、上を見ながらゆっくりと歩く。やがて夫が立ち止まり、「歩くん遅いけど、体調でも悪いんか?」…って、違うやろ〜!
 「あんたもたまには自然を愛でてみたら?…そうや、得意の俳句(夫はなぜかNHKの俳句番組のファンである)披露してよ。一句詠んでよ!」と言ってみたら、こんなアホな句を詠んでくれた。「桜咲き うちの嫁はん うば桜」(T_T)。

 台湾の前総統である李登輝氏が、持病の治療のため来日したいと日本政府に非公式に打診してきている。が、政府の意見は二つに分かれており、来日を許可するかどうかは微妙だ。
 以前にも彼は来日を希望していたが、日本政府はそれを許可しなかった。中国政府が「断れ」と圧力をかけてきたからだ。
 今回の打診について、森首相は「李登輝氏はもはや私人であり、また人道的立場からも来日を許すべき」と言っているが、外務省は「教科書問題もあったし、これ以上中国との間に波風を立てない方がいい」と、またしても中国寄りの発言をしている。情けない。
 ペルーのフジモリ大統領に対しては、まだ職を辞していない時期にもかかわらず来日を受け入れたのに、とっくに公職を離れている李登輝氏は受け入れない。不公平だ。
 中国と台湾の関係は複雑だから、中国政府が神経質になるのもわからないわけではない。が、単なる私人である李登輝氏までをも「受け入れるな」と他国に文句言ってくるこの尊大な態度には呆れる。いったい何様のつもりか。うんざりする。

 イチローがメジャーで初ホームランを打った。それが決勝打となりマリナーズが勝利。最後は佐々木が締めた。
 イチロー、新庄、野茂…、連日のように明るいニュースが海の向こうから届く。不況、凶悪犯罪…、と悪いニュースだらけの今の日本にとって、一服の清涼剤となっている。まあ彼らにとっては「君たちのためにやってるんじゃないよ」ってなもんだろうが、ここは同じ日本人として、素直に喜ばせて下さい(^_^;。

4月6日(金)憧れのお花見宴会!?

 桜がそろそろ散り始めている。明日は天気が悪そうだ。雨が降ったら散ってしまうだろう。もったいない。…そんなことを思いながら、日が落ちた頃、桜並木の下を自転車で走っていた。
 ある小さな会社の前を通りかかった時、何やら楽しげな声が聞こえてきた。ふと見ると、入口を全開にしてある倉庫の中に社員さんたち10人ほどがおり、宴会を催していた。会社から一方通行の道路を挟んだ向こう側は満開の桜の群れ。素晴らしいロケーション。
会社にいながらにしてお花見ができるとは羨ましい限りだ。
 私はと言うと、お花見はもっぱら観賞のみ。落ち着いてじっくり考えてみたが、なんと私はお花見宴会の経験がこれまで1度もないのである。正社員時代はお花見するような会社には1度も勤めなかったし、派遣社員になってからもやはり無縁。在宅ワーク中心になってからは当然さらに無縁となってしまった。
 情緒のかけらもないバカ騒ぎお花見宴会というのはあまり好きではないのだが、それでも1度も経験がないとなると、何となく寂しい気もしてくる。
 ぜひ、来年は「くっくり通信」で情緒豊かなお花見オフ会を!

4月5日(木)野茂、2度目のノーヒットノーラン

 野茂英雄が大リーグで2度目のノーヒットノーランを達成した。しかもナショナル・アメリカン両リーグで達成したのはこれまで3人しかおらず、野茂は4人目にあたる。これはものすごい快挙だ。
 日本のプロ野球でも生涯に2度ノーヒットノーランを記録する投手は稀だ。だいたいノーヒットノーラン自体、年間1〜2人しか達成できない難しい記録で、もちろん誰も達成者が出ない年も多くある。
 そういう難しいことを、レベルが段違いに高い大リーグで2度もやってのけた野茂。素晴らしい。6回から7回にかけての5連続奪三振などは鳥肌ものだった。
 
最近、イチローや新庄ばかりがクローズアップされているが、思い起こせば彼らに道を開いたのは他でもない野茂だった。
 1995年、それまで近鉄バファローズにいた野茂がメジャー挑戦を表明した時、近鉄ファンの私は大変複雑な気持ちだった。野茂がいなくなれば戦力はダウンするし、何しろ稀有なキャラクターの持ち主だから、いなくなるのは本当に寂しかった。が、野茂自身のことを思えば、ここは拍手を持って送り出してやるべきだろう…と思ったものだ。
 野茂はドジャースに入団し、1年目から大活躍、オールスターでは先発を務め、翌年は1度目のノーヒットノーランを達成、野茂フィーバーは絶頂に達した。
 その後、だんだんと精彩を欠くようになり、あちこちの球団を渡り歩くこととなった。彼の心情はどんなもんだったか。自分の後に来た他の選手たち…佐々木やイチローなどの活躍をどんな気持ちで見ていたのか。きっと私たち一般人には計り知れない複雑なものがあったろう。
 だが実際のところ、野茂もそろそろきついかなぁ、今年あかんかったらヤバイんちゃうか?…などと思っていた矢先の出来事だっただけに(野茂くん、スマン!)、ものすごく嬉しかった。これからもガンバレ!

4月4日(水)検定に通ったのがよっぽど悔しかったのね(^_^;

 「つくる会」の教科書についての朝日新聞の批判記事を読んだ。それに対しての私の反論。(太字は朝日の主張)

・戦争を都合良く見ている
 これまでは必要以上に都合悪く(占領下地域にとって都合良く)見ていたものを、正しい位置に戻しただけ。

・神話にページを割きすぎ
 「神話・伝承などの学習を通して、当時の人々の信仰やものの見方などに気づかせるよう留意すること」と学習指導要領にある。朝日は「神話=天皇賛美」と一方的に位置づけているが、神話を学ぶことは日本人の原点を知るためにはうってつけ。

・グローバリゼーション(世界化)に対して、過去を肯定するナショナリズムで対抗するのは後ろ向き
 自国の歴史の真実を知ることは大切。否定すべき点は否定すべきだが、肯定すべき点まで否定してしまうと、いつまで経っても前向きに歩き出せない。「おまえは駄目なヤツだ」と精神的虐待を受け続けて育った子供がどんな不幸な運命をたどるか考えてみてほしい。

・学習指導要領も書いているように、「広い視野に立って、多面的・多角的に考察し、国際社会に生きる民主的、平和的な国家・社会の形成者」を育てることこそ、大人に課せられた責任
 なーんだ、わかってるんじゃないですか(^_^;。
これまで一面的(とにかく全て日本が悪いという自虐的思想)だった教科書が問題有りということで、その「多面的・多角的」視点から見た教科書を作ったのが「つくる会」だ。何でもかんでも自分が悪い、相手も怒ってるしここはとにかく謝っておけ!という卑屈なやり方では「国際社会に生きる民主的、平和的な国家・社会の形成者」は育たない。
 子供に自分たちの父祖がいかに残虐だったかを教えている自虐的な国は日本ぐらいなものだそうだ。前に何かで読んだのだが、20代の若者が近年、戦時中に日本の占領下にあった某国を観光で訪ねた際、現地人に「昔、日本人があなたがたに悪いことをした。ごめんなさい」と謝ったところ、「なんで自分がやってもないことをそんなに卑屈に謝るのか?あなたには日本人としてのプライドがないのか?自分の国を愛してないのか?」とバカにされた…という話がある。こんな若者をこれ以上作ってはいけない。

・白表紙本が「流出」したと、国会で問題になった
 朝日が自ら中国や韓国にご注進して事を大きくしたくせに…よく言う(^_^;。

・検定をもっとオープンに
 教科書を国民全員で多数決で決めろとでも言うんだろうか?多いから正しい・良いとは限らない。オープンにしたら、さらに他国の圧力がかかるだろう。政治上の取引材料に使われるかもしれない。そうなったら厳正に行われるべき検定作業に支障が出る。もっとも、それが「日本の言論の舵取り」をしたがっている朝日の狙いなのかもしれないが。

4月3日(火)目の前を黒い点が…

 こちらで度々取り上げた「新しい歴史教科書をつくる会」による歴史教科書(出版元:扶桑社)が、他の全ての教科書とともに検定で合格した。申請の段階で137カ所もの検定意見が出されたが、それらを修正して通った形だ。
 マスコミの反応を見ていると、案の定、「こんな教科書を合格させてよかったのか?」「子供に与えていいのか?」といった論調が多い。
 特にTBSはひどかった。「従軍慰安婦」という言葉が全教科書から消えたことに関して、「各出版社に政府からの圧力があったようだ」と根も葉もないことを左寄りのおっさんに好き勝手言わせていた。が、日本軍が慰安婦の強制連行に関与していた証拠は1つもないし、第一、「従軍慰安婦」という言葉自体が当時は存在しておらず、後々作られた言葉であることは証明済である。93年に河野官房長官(現外務大臣)が、中国や韓国をなだめようとして公式に日本軍の関与を認めてしまったのが、そもそもの間違いだったのだ。
 この教科書が合格したことで、さっそく中国や韓国から遺憾の意を示す声明があったが、何をかいわんや。こっちは「近隣諸国条項」まで作って、あんたらのわがままを最大限に考慮して検定基準を決めてるんや。これ以上他人の家の教育に口を出すな!こっちは1度も口出ししてへんぞ!
 それはそうと、
教科書が全体的にどんどん簡単になっていくようだが、これでいいんだろうか? 私の子供時代に比べたら半分程度の内容では? 特に算数・数学では、円周率が3になったり、「電卓を使ってよい」とする問題もあるそうで、いささか甘やかしすぎのような気もする。

 イチローがついに大リーグデビューを果たし、待望の初ヒットも記録した。最後は佐々木が締めて、マリナーズが勝った。メッツの新庄は開幕スタメンからはずれたようだが、近いうちに出番が来よう。

 皆さんは飛蚊症というのをご存知だろうか?
 明るい所や白い壁、青空などを見つめた時、目の前に黒い点や虫みたいなものが浮いているように見えることがある。目線をそらせてもそれがそのままついてくる。そういう症状を言う。
 1週間ほど前から私はこの症状が出て、ネットなどでいろいろと調べてみた。眼球の中の硝子体(しょうしたい)と呼ばれるゼリー状の物質に濁りが生じて、その影が網膜に映るため、このような見え方をするそうだ。
 短期間で黒い点が急に増えて見えるようになったとか物が見えにくくなったとか、そういう急激な変化があった場合は、網膜剥離など眼の病気にかかっている恐れがあり一刻も早い治療が必要となるが、そうでなければ別に放置しておいてもいいものらしい。
 とは言えやはり心配なので、念のため検査を受けに眼科に行った。40才ぐらいの美人の先生だった。丁寧でとても感じがよかった。
 検査の結果は「今のところ異常なし、ほうっておいても大丈夫」ということだった。この症状はどうしようもないもので、予防策もないし慣れるしかないそうだ。ひょっとしたらこの先、網膜剥離などになる恐れもあるが、何もないまま一生終わる人の方が多いし、今の段階では私の眼が今後どうなるかは何とも言えないそうで、先生は「もし異常を感じたら、その時はまた来て下さい」と締めくくった。まずは一安心…!?

4月2日(月)米中軍用機接触事故

 日本では誰が首相をやっても外交面でさしたる変化はない。が、他の多くの国ではトップが交替すると政策も大きく変わるものだ。もちろんアメリカも例外ではない。
 クリントン政権は比較的親中的な政策を採っていたが、ブッシュ政権になってからそれが見直されつつあった。その矢先での、今回の南シナ海におけるアメリカ・中国の軍用機接触事故。これによって、にわかに米中間の緊張が高まってきた。
 友好的な外交を繰り広げることはもちろん悪くはない。が、
相手国の問題点に目をつぶって「とりあえずの友好関係」を結ぶ場当たり的なやり方では、後々トラブルの元になる。その意味でブッシュ政権の中国に対する外交策の見直しには期待していた。
 が、実際このような緊張状態に陥ると、アジアの国々はまともに影響を受けてしまいそうで怖い。特に日本の立場は微妙だ。基本的にはアメリカ寄りの日本だが、アジアの中の日本として考えた場合、中国をないがしろにできないのも事実。
 海南島に緊急着陸したアメリカの軍用機は海軍偵察機で、軍事機密の塊のような物らしい。当然アメリカは、乗員24名とともに機体の早期の引き渡しを求めているが、中国側がすんなり応じるとは思えない。狡猾な中国政府のことだから、アメリカのイージス艦の台湾への売却問題を取引材料として使ってくるかもしれない。

4月1日(日)母の入院

 3月30日分で書いたネット攻撃は、どうやら本当に実行されてしまったようだ。文部科学省など複数のHPが31日夜まで、閲覧不能や、つながりにくくなるなどの影響が出た。腹立たしい限りだ。

 実は今日は私の両親&私ら夫婦の4人で、お寺巡りに行く約束をしていた。が、数日前に母から電話があり、「私ちょっと風邪引いてもーたから、4/1は延期にして」と申し出があった。
 そんな昨夜、妹(実家近くに住んでいる)から電話があり、母が入院したという。私はてっきり風邪が悪化したのか!?と思い込んだが、事実はそうではなかった。
 母は昔から低血圧症で、よく立ちくらみや眩暈を起こす人だった。一昨日の夜、また不意に眩暈を起こして倒れてしまったとのこと。父が救急車を呼び、近所の病院に運んでもらったそうだ。
 妹の話では、「念のための入院って感じだから心配ない」ということだったが、やはり心配なので、今日、病院まで見舞いに行った。
 母は思ったよりはかなり元気で、普段通りによくしゃべった。お寺巡りをすごく楽しみにしている様子で、「いっしょに行こうね!」とそればかり言っていた。夫が苦笑して、「お母さん、そんなことより今は早く元気になることを考えて下さいよ」と、たしなめたぐらいだ。
 うちは両親とも小さな病気はしても大病は患った経験がないので、基本的には健康なんだと思う。だけど、考えてみたら二人とも60代。
いつまでも元気なお父さん&お母さんでいてほしい…という方が無理な注文なのだと今さらながらに気づいて、ちょっと動揺している。


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