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過去ぼやき2001年3月分

自衛隊の戦力・久和ひとみ死去・派遣のチラシ・大家族の虐待・朝日は「自作自演ポア新聞」・3月の雪・森首相の功・××ママはやめて!・勉強料であきらめた貸金・取引先から誓約書?念書?・南部のこと・田中知事ダム建設がらみの疑惑・雪印前社長書類送検・21世紀もバファローズ・読みかけ本リスト・消火器にご用心・小泉氏に委ねては?・間違いだらけの少年H?・瀬戸内西部地震・無駄な工事はなくなる?・薬害エイズ事件で安部被告無罪に・夫婦で念書・教科書問題で韓国人がネット攻撃
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3月30日(金)ネット攻撃を阻止せよ

 度々取り上げてきた「教科書問題」(3月7日・9日・12日分を参照)が、ここに来て信じられない展開を見せている。
 韓国の一般人たちが、
日本で検定中の中学歴史教科書に抗議の意思表示をしようということで、日本の教科書批判をテーマとしている複数のサイトの掲示板で「日本の関係サイトに一斉アクセスしてダウンさせよう」と呼びかけを行っていることが明らかになった。そこでは標的とする日本のサイトのリストを掲げてあり、一斉アクセスする日時も指定してあるそうだ。
 何という卑怯な計画。許せん!自分の主義主張を通すためにはどんな手段を使ってもいいとでも言うのか?!これも一種のテロ行為では?
 ターゲットとなっているサイトは、文部科学省・自民党・問題の教科書の出版元・産経新聞社など多数に渡っている。
 業務妨害に当たる行為を公然と呼びかけていることから、韓国警察当局はすでに捜査に乗り出している。が、日本政府の反応はと言うと、これがまた相も変わらず鈍い。外務省が言うには、「民間の誰かわからない人たちのやろうとしていることだから、事前に韓国政府に措置を求めるのは難しい」。
 何で日本政府はこうもセキュリティ意識が欠如しているのか。文部科学省・自民党はともかく、一般企業のサーバーがダウンさせられてしまったら、どれだけ業務に支障が出るか、どれだけ損失が出るかわかっているんだろうか。日本政府は日本企業を守る責任と義務があるはずだ。あらゆる手をつくして、不当なネット攻撃を阻止してほしい。

3月29日(木)夫婦で念書

 火曜日に書いた「中古ゲームソフト販売」訴訟だが、今日、大阪高裁での控訴審判決が出た。メーカー側の逆転敗訴。
 「ゲームソフトは著作権法上の頒布権のある『映画の著作物』にあたるが、いったん消費者に渡った後の譲渡については権利は消滅する」とのこと。これで東京に続き、大阪でも中古ソフト販売業者の勝ちという結果になった。今度はメーカー側が控訴するようだが。
 「メーカーだけでなく全てのクリエーターにとっても遺憾。文化の衰退にもつながる」とメーカー側は言っているが、単純な話、儲けが減るから困るってことでは? でも、中古ゲームを売って、そのお金を元手に新作ゲームを買うという人だって多いはずだ。
 それに「文化の衰退」と言うが、たとえば中古CDやレンタルCDが出回ったことで音楽文化は衰退したか? そう考えると、こじつけにしか聞こえないのだが…。メーカーと中古業者が協定を結び、消費者のニーズに沿うよう詰めていってくれれば…と思う。

 月曜日に夫と喧嘩し、火曜日には取っ組み合いに発展し(私も負けてない。でも今、筋肉痛で腕のあたりが痛い)、そのまんまお互い目も合わさず口もきかずの状態が続いていた。
 が、昨夜のこと。帰宅した夫が何やら袋を持っていた。珍しく何か買ってきたらしい。夫が中身を取り出す。それをちらりと見た私は思わず声を上げてしまった。「あっ、それ私のといっしょやん!」。
 「えっ、うそっ!?」と夫も声を上げた。夫は、自分が仕事で使っていたカバンのチャック壊れてしまったので、新しいのを買ってきたと説明した。夫が買ってきたのはB4書類が入るカバンなのだが、私が仕事用に使っているカバンと同じ物だったのだ。
 「うわ、ホンマや!」「いっしょやなぁ!」と二人で笑い合いながら、互いのカバンを見比べた。よーく見ると、少しだけ違っていた。私のは幅が薄いが、夫のは用途に合わせてある程度厚く広がる物だった。でもメーカーもいっしょだし、色もいっしょだし、デザインもいっしょ。
 「うーん、間違って持っていかへんかなぁ」と心配げな夫。「ホンマや。よぉあるコメディーみたいに、お互い間違って持って出て、会社に着いて『しもた〜!間違えた!』ってなれへんかなぁ」と私が言うと、夫は大笑いしていた。
 それがきっかけで、私たちの仲は平常運転に戻った。が、根本的な問題(夫が酒に酔って私や物に当たり散らす迷惑行為)が解決したわけではない。
 そこで私の提案で、お互いに念書を書いた。ちゃんと印鑑も押して(^^ゞ。
 
・夫「喧嘩になってもパソコンを移動しません」
  (喧嘩になるとすぐ私に「出て行け!」と言って、仕事用のパソコンを勝手に外に出そうとする癖があり、大変困っていた)
 
・私「喧嘩になってもご飯を作ります」
  (主婦なら誰しも身に覚えがあるはず!?…喧嘩になったら家事ストライキ!(^_^;)
 我ながらアホらしいとは思うが、何か形にせずにはいられない気持ちだったのだ。

3月28日(水)薬害はなくならない!?

 薬害エイズ訴訟で安部英被告に無罪の判決が下された。「専門家の判断には限界がある。当時の医療常識では患者が死ぬとまでは認識できなかった」として過失は認められなかった形だ。
 しかし、患者の一部は早い時期から、売血で作った非加熱製剤の危険性がアメリカなど他国の医療界で説かれているのを知っていた。日本の新聞でそのことが報道されていたからだ。そして医者に「非加熱で大丈夫なのか?」と懸念を伝えてもいた。素人でさえ疑っていたことなのに、最高権威が「予測できなかった」で済むのか?学界を引っ張っていく立場だった者が、何ら責任を問われないで済むのか?

 安部は83年から厚生省のエイズ研究班の班長を務めた。他の医師に決まりかけていたところを、権益ほしさに強引に割り込んだ形での班長就任だった。
 そして、非加熱製剤にエイズウィルス混入の危険性があると知りながら(83年6月の時点で本人がそう言っている)、「安全宣言」を出し、使用を続行させた。会議のテープを聞いたことのある人もいるだろう。「非加熱は危険だから、過去に使っていたクリオに戻した方がいい」と言った某医師に対して、「クリオを主張するとあなたは終生浮かばれないよ!」と脅してまで、非加熱を推したのだ。
 そこには製薬メーカー・ミドリ十字との癒着があった。
安部はここから研究費をもらっていたため、「今、加熱製剤が認可されたら困る。うちは加熱製剤の研究が他社より遅れているから不利だ。そのうえ手元に残っている非加熱製剤も売れ残ってしまう」というミドリ十字の要望を受け入れてしまったのだ。
 また、安部も他の医者たちも、患者にエイズ感染を告知しなかった。薬害を隠すためというのは明らかだ。そのおかげで患者は予防治療ができず、どんどん発症して約500人もの患者が亡くなる結果を引き起こした。

 もちろん、安部だけが悪いわけではない。ミドリ十字と厚生省の罪も深い。
 安部もさんざん言い訳していたが、「認可するかしないかの決定権は行政にある」のは事実。厚生省が非加熱製剤の輸入を禁止しなかったのは、これまた厚生省とミドリ十字との癒着によるものだった。厚生省の天下り先であるミドリ十字の儲けを守らなければならなかったのだ。
 先ほど書いたように、ミドリ十字の加熱製剤の研究は遅れていた。他社を抑えてミドリ十字の研究が進むのを待っている間に、何も知らない患者は医者を信じて非加熱を打ち続け、どんどんエイズ感染者が増えていった。
 ようやく加熱製剤が認可された後も、悲劇は続いた。厚生省が非加熱製剤の回収をしなかったのだ。それもやはりミドリ十字の儲けのため。ミドリ十字は余った非加熱製剤を医者たちに安く売りさばく。厚生省は加熱を認可しただけで、非加熱を不認可にしたわけではなかった。だから非加熱を使っても違法ではない。それならば、医者たちも値段が落ちた非加熱を使った方が薬価差益で儲かる……。
 被害拡大を防ぐチャンスは何度かあった。厚生省の生物製剤課では、83年7月に「加熱切り換えしかない。緊急輸入しよう。エイズ研究班からもプッシュしてもらおう」という結論に到達したが、下っ端官僚である彼らの意見は上司である薬務局長に押さえ込まれてしまった。薬務局長は薬務局長で、ミドリ十字に天下ったかつての上司から押さえ込まれていたのだ。その天下った上司は自民党の大物政治家の力を借りて厚生大臣に圧力をかけたと言われているが、この大物政治家が誰なのかは謎だ。
 下っ端官僚たちにとって、もはや安部だけが頼りだった。専門家である安部が「ノー」と言ってくれれば状況は変わるかもしれない。最後の望みの綱だったのだ。が、その安部も目先の権威と金に目が眩んで非加熱を了承してしまったのは、先述の通り。

 今回の無罪判決について、関係者や識者は一様に次のようなコメントを寄せた。「信じられない。これじゃ薬害はなくならない」。

3月27日(火)無駄な工事はなくなるか?

 大阪府は来年度から「パッチワーク工事」を導入することを明らかにした。道路や橋などの補修が必要かどうかを決める客観的基準を設けて、最小限必要とされる部分だけを補修する、というものだ。こういった試みは全国で初めてらしい。
 これまではどうだったかと言うと…、
大阪に限らず全国の皆さんも目撃したことがあろう。「えー、またここ工事?こないだもやってなかった?」という光景を。特に年度末になると工事はあちこちで集中的に行わる。渋滞の元だし、何より税金の無駄遣いだ。
 なぜこんなにも無駄な工事が行われてきたのか。理由は簡単で、「その年の予算を使い切らないと、次年度の予算を削られてしまう」というセコイ危機感があるためだ。それで、各部署とも特に必要ない補修にお金をつぎ込んでしまうわけだ。
 大阪府の財政難はそりゃひどいものだから、今回の決定で少しでも節約になれば…とは思うが、ちゃんと基準通りに補修工事が行われるんだろうか?という不安はある。役所体質で「なあなあ」になったりしないか?監察する機関はあるんだろうか?

 中古ゲームソフト販売は是か非か?これまでに大阪と東京で2つの裁判が行われている。
   東京地裁では「販売して良し」→メーカーが控訴→今日、東京高裁で再び「販売して良し」の判決
   大阪地裁では「販売しては駄目」→中古ソフト販売業者が控訴→29日、大阪高裁で判決が下される予定
 著作権についてよくわかっていない私の疑問。それは、中古CD、中古ビデオ、古本が認められて、なぜ中古ゲームは駄目なの?ということ。ゲーム以外のソフト(普通のアプリケーションソフト)との絡みでそうなってるの?よくわからん。
 消費者サイドとしては、やっぱり中古ゲームの売買を認めてほしい。大阪地裁でメーカー勝訴の判決が出てから、日本橋では一斉に中古ゲーム屋が姿を消した。けっこう利用してたので残念だった。復活してほしいなぁ。

3月26日(月)顔も見たくない!

 3/15分で書いた、南部(みなべ)高校が負けてしまった…。私のセンバツは開幕2日目にして終わった…。
 対戦相手が甲子園常連校である常総学院ということで、たぶん負けるだろうと予想はしていたが、序盤に7対0と大量リードをしたのを見て、「おお、これはいけるかも!」と期待をしていただけに残念。
 しかし、私立に負けると悔しさもひとしお。私立は金持ってるからいいなあ。常総なんてピッチャー何人おるんや?田舎の弱小公立高校を応援する私から見るとうらやましい限りだ。

 土曜日に発生した「瀬戸内西部地震」は「芸予地震」と名を改められたようだ(いつも思うが、地震の名称つける人って大変やなぁ…)。
 新聞などを見ていると、私の思っていたよりもかなり大きな地震だったんだなぁと今さらながらに驚いている。死者2人というのは奇跡的なのではないか?
 屋根に被せられた青いシートを見ていると、阪神大震災の記憶が甦ってくる。私(大阪市在住)は大した被害は受けなかったが、あの時の政府の対応は本当にお粗末で腹立たしく感じたものだ。幸い今回は比較的迅速な対応がなされたようだが…。人間は学習する動物。今後も危機管理体制の強化に努めてほしい。
 さて、地震発生時、森首相はどうしていたか?ひょっとしてまたゴルフとかしてるんちゃうやろな〜と心配になったが、今回は日露首脳会談のためにイルクーツクに向かう飛行機の中にいたそうで、世間から非難を浴びるシチュエーションにはなかった。やれやれ。一般人にこんな心配をさせる首相も珍しい。
 今回の地震で被害に遭われた皆様方には、心からお見舞い申し上げます<(_ _)>。

 「笑っていいとも!」スペシャルを見ながら、夫と二人で夕食を食べていたところ、身長の高い人たちが出てくるコーナーがあり、それを見た夫がキレた。「どうせ俺はチビや!悪かったな!」と大声で怒鳴りながら、箸は折るわ、茶碗は割るわの大騒ぎ。
 知らない人が見たら、気でも触れたのか?と思うところだが、酒の入った夫はいつもこんなふうにちょっとした事で激昂するのだ。
 
破片が入っていたら怖いので、残りの夕食は全部捨てた。夫はその後も悪びれることなく、また酒を飲んでいた。当分の間は顔も見たくないし口もききたくない。食べ物の恨みは恐ろしいのだ(--#)!!

3月25日(日)ガックリくっくり2本立て

 あ〜、やーらーれーた〜!(これ、私が夫にキツイ事を言った時などに夫が発する口癖)。
 今日4ヶ月ぶりに美容院に行ったのだが、まーた髪の毛切りすぎてしまった。
 って言うか、美容師さんが悪いねん!毎回ちゃんと写真見せてお願いしているし、「長さは肩につくかつかないか程度で」とか細かく指定もしているのに…、なんでいっつもこんなに短くなんねん!?
 私が目指していたのはヒロスエぐらいのボブだったのに、出来上がってみたら
「セーラー服と機関銃」のラストの髪の毛切った薬師丸ひろ子ぐらいの短さ!あう〜(T_T)。
 その後、夫とともに夫の実家に行って、お土産にステーキ用のお肉をもらった。よっしゃ今夜はステーキや〜と、多少機嫌も良くなり、帰宅後さぁ料理しようと水道をひねったら、チョロチョロ…てな感じで水に勢いがない。嫌な予感がしていたら、案の定、水が全く出なくなってしまった。
 まさか日曜日の夜6時に水道工事もないやろ〜?…いちおうマンションの下まで行き、掲示物の中に水道工事のお知らせ等がないか探したが、それらしき物はない。
 これはもう管理人さんに聞くしかない。マンション内の一室に自宅を構える管理人さんのところに向かった。部屋に着く少し手前で管理人さんが丁度外に出てきた。こちらが苦情を言う前に、向こうから開口一番、「水道出えへんやろ?今問い合わせてるから、もうちょっと待ってな!」。
 とは言うものの、いつ復帰するかわからないので、ステーキは明日に回すことにして今夜は外食にした。8時頃帰宅して水道をひねってみたら、最初ガボガボとすごい音とともに濁った水が噴き出したが、やがて清水に変わった。
 ありがたや〜ありがたや〜(T_T)。現代生活に慣れきってるせいか、断水とか停電とか起こる度に、自分が今どんなに豊かで恵まれた生活をしているかということを痛感する。

3月24日(土)「サイトでーた」見ましたか?

 ええっ!?「サイトでーた」ってこんな雑誌やったん!?…どっひゃ〜(^^ゞ。
 事の起こりは数週間前。角川書店の「サイトでーた」に「くっくり通信」を紹介してよいか?というメールが、下請けらしき会社から来た。私はその雑誌を全然見もせず、「たぶんよくあるサイト紹介の雑誌だろう」と思って、了承した。
 んで、今日、実際にその雑誌の中身を見て大ショック。
かなりH系の雑誌だったのだ。しかも、「くっくり通信」の載っている同じ見開きページにはアダルトサイトの紹介が……うーん(^_^;。ま、別にいいけど……。

3月23日(金)「少年H」見ましたか?

 ロシアの宇宙ステーション「ミール」は無事に南太平洋のニュージーランド沖に落下した(予定より北西に少しずれたらしいが)。しかし、落下地点近くの人たちにとっては迷惑な話だ。ロシアもあれだけ広大な国土を持ってるんだから、自分とこに落とせばいいのに…などと思うのは素人の浅はかさか。

 妹尾河童原作の「少年H」のドラマを見た。私は原作を読んでいない。ノンフィクションと言いながら実はかなりの作り話や嘘があると聞いて、読む気を無くした。
 「間違いだらけの少年H」という本がある。映画「転校生」「さびしんぼう」などの原作者である山中恒氏によるものだ。
 私はこの本も読んでいないので又聞きとなるが、そこで指摘されているのは、大まかに言うと「当時軍や内閣の中枢しか知り得なかった事を、普通の少年であるHがなぜか把握していた」という点と、「当時は使われておらず戦後にできた言葉を戦時中に使っていた」という点だ。
 たとえば、「戦後知ったことだが、この頃日本軍は××で○○をした」というふうに過去形の書き方をしているならわかるのだが、「この頃日本軍は××で○○をしており、それを聞いて僕は『何をやってるんだ』と腹が立った」てなふうに現在進行形で書かれている上に、Hは見解まで述べているという。だとしたら、確かにおかしな話だ。
 山中氏は妹尾河童が「実体験だけ書いた」というのは大嘘で、某社の年表図鑑をそっくりそのまま書き写してそれに見合うようにエピソードをはめているだけだと指摘した。事実、その年表図鑑での間違った記載が、「少年H」でも間違ったままで記載されていたそうだから笑ってしまう。
 その後、
「少年H」は文庫化されるにあたって、山中氏の指摘通りに100カ所以上もの訂正がなされたそうだ。が、妹尾河童は「間違ってたので直しました」という説明も何も載せてはいない。何だかなぁ。
 …さて、今夜の「少年H」は、ちゃんと事実を伝えていただろうか?私は戦争を体験していないので、全然わからない。ただ、少年Hのこまっしゃくれた物言いがどうにも好きになれなかった。あと、出演者(特にベテラン)の関西弁の下手さが目についたが、まぁそれはご愛敬か。
 それはともかく、「英霊の尊い犠牲があったからこそ今の日本がある」という締めの言葉は、少なくともフィクションではなく事実だと思う。

3月22日(木)一か八か小泉氏に委ねては?

 小泉純一郎氏は国民の間で人気がある。森首相は全く人気がないのに、なぜ森派の親分である彼がこんなにも国民に支持されるのか。自民党っぽくないから?行動力がありそうだから?何かを変えてくれそうだから?…
 何かを変えるには周りの協力が不可欠だ。だが、小泉氏は自民党の中では浮いている。一番わかりやすい例が郵政民営化論。国民の間ではほぼ賛成ムードだが、自民党では受け入れがたいムード。なぜかと言うと、「特定郵便局」が自民党の大きな支持基盤となっているからだ。そのため、郵政民営化は自民党支持票のうち100万票を失うのに等しいと言われている。
 小泉氏としては、民営化することで特定郵便局の票は失っても、代わりに無党派層の票を得られるという考えでいるようだが、それも実際は蓋を開けてみないとわからない話。事実、地方、特に過疎地では概ね民営化には反対ムードだ。民営化される=採算の採れない郵便局は閉鎖される=かえって不便になる…という懸念が強いせいだろう。
 だいぶ前の話だが、ニュースステーションで久米宏が小泉氏にこう尋ねた。「小泉さんの考え方は自民党っぽくないなぁ。なんで党を出ないんですか?」。確か小泉氏はこう答えた。「外にいたら何もできない。中にいないと変えていけない」。だが、数の論理で動く今の自民党政治では、小泉氏の理想はなかなか実現しそうにない。
 
自民党だけでなく日本の組織全体に言えることだが、「何かを変えよう」とする人は疎まれる傾向が強い。人当たりがよく操縦しやすい無難な人の方がリーダーに選ばれやすい。たとえば吉田茂だとか石原慎太郎のような強いリーダーシップを持った人物は、今の自民党ではリーダーに選ばれにくい。
 リーダーにふさわしい人物。それはたとえ取り巻きに疎まれようとも、信念を貫いて正しい道へと皆を引っ張っていける人物ではないか?小泉氏がそういう人物足り得るかどうかまだ判断つかないが、「解党的出直し」姿勢を見せているあたり、少なくとも自民党の他の議員たちよりはまだ信頼がおける。あとは周りの手助け次第だ。
 自民党議員たちもわかっているはずだ。このまま場当たり的な事を続けていても、党の信頼は回復しえないことを。ならいっそ、このあたりで小泉氏に委ねるという大ばくちを打ってみるのも悪くないのではないか?
 気になるのは野中氏だ。「自分が総理になるなど200%ない」と言い切っているが、郵政民営化には反対している。いくら世代交代論者だとしても、もし小泉氏が総裁選に立つとなれば、民営化を阻止するためにも立ったりしないか?と心配だ。

3月21日(水)消火器にご用心

 皆さんのお宅には消火器があるだろうか。設置しないといけないという決まりは特にないので、置いていない人も多いだろう。うちも置いてない。
 先日テレビで見たのだが、消火器にも耐用年数があり(考えてみたら当たり前だ)、それを過ぎて古くなった消火器を使ったところ、本体が破裂して破片が当たりケガをしてしまったという人が時々いるらしい。中には当たり所が悪くて死んでしまった人もいる。
 破裂の原因は消火器の腐食によるものらしい。台所や屋外などの水回り付近や湿気の多い場所に置いておくと、サビたりして腐食が進みやすい。が、生ものじゃないせいか、耐用年数を過ぎても置いてあるお宅が多いようだ。
 そういや、私も消火器にまつわるこんなエピソードが。
 独身時代のある休日、駅に向かって自転車を走らせていたところ、住宅街にポツンとある布団屋さんの店頭の布団から火が出ているのを見つけた。私より少し前に店の前に来ていた夫婦が、ちょうど「布団燃えてまっせ〜!」と店の人に知らせるところだった。
 火は赤々とかなり勢いよく燃え上がっており、私は最初ボーゼンとして見ていた。人間、いざという時は頭の中が真っ白になるものだ。
 そのうち向かいの団地の住人たちがたくさんの消火器を持って出てきた。「はよ、消さんと!」とみんな焦っているのだが、何しろ消火器なんて滅多に使うことがないもんだから、「ああ、使い方わからん!」とパニック状態。
 見かねた私がそのうちのひとつを取って説明書どおりに操作したら、ちゃんと白い泡が勢いよく出た。みんなも私の要領を真似して、次々と消火器を使うことができた。
 ちなみに、その火事の原因は通行人か誰かの煙草の不始末ということだった。
 …って、別に自慢するために書いたんじゃないのだ。私が言いたかったのは、
その時使った消火器のうち3本に1本ぐらいは古い物で、ピンクの液体がチョロチョロと出るだけだったり、操作レバー自体が壊れてしまっていたりというのが含まれていた。特にピンクの液体が出たやつなんかは、「何じゃこりゃ。化学変化でも起こしてるん?」って感じで気持ち悪かった。
 今思えばけっこうやばかったのかもしれない。もしあの中の一つでも腐食が進んでいて破裂でもしていたら…と思うとぞっとする。
 ぜひ、お宅の消火器の耐用年数をすぐチェックして下さい。火事を消そうとして死んだりしたらシャレになりませんから。

3月20日(火)どれから読もう?

 夫は休日出勤。手持ちの仕事もあとは校正だけ。おかげで日中は大変のんびりできた。
 読書でもしようかと思ったら、あまりに読みかけの本が多くて自分でも驚いた。何て中途半端な私…。
 以下、読みかけ本リスト。
 【臨死体験(下)】立花隆
 【日本の危機】櫻井よしこ
 【FBI心理分析官】ロバート・K・レスラー&トム・シャットマン
 【大震災名言録】藤尾潔
 【超実践的DTP入門 EPISODE2】木村菱治
 【VOW MEGA-MIX!!?2】宝島編集部 ←まぁ、こりゃどうでもええか(^^ゞ

3月19日(月)事件×4プラス…

 嫌な事件が頻繁に起こる。まぁ「嫌じゃない事件」なんてのは存在しないと思うが。
 大阪市内の自称・ボランティア団体が、50人以上のホームレスに生活保護を受けさせて受給額の一部をピンハネしていたとして、事務所など3カ所が一斉捜索され、支部長が逮捕された。生活保護制度の盲点をつく犯行で、どうやらバックに暴力団がいるらしい。生活保護の行政処置は善意に解釈して行われているためチェックは非常に甘く、このような悪質な手口には行政レベルでは対処できないそうだ。
 兵庫県西宮市で28才の母親が2才の我が子を病院に搬送した後、姿を消した。子供は死亡し、逃げていた母親に事情を聞いたところ、日常的に虐待をしていたことが発覚、逮捕された。「気が動転して病院から立ち去った」と供述しているとのことだが、動転した理由はおそらく子供のことよりも、自分が逮捕されるのではと恐れたからではないか?
 神奈川県藤沢市で7年前に女性が焼死した事件で、いったん不起訴になっていた交際男性が再捜査の末、起訴された。当初、男性は「女性が心中しようと部屋に火を付け自分で首を刺した」と供述していたが、納得いかない女性の両親が民事訴訟を起こし、その結果男性による「殺人放火」と認定され、地検が異例の再捜査をすることとなった。当初から男性の供述と現場の状況には矛盾点が多く、素人目に見ても不起訴は納得いくものではなかった。おそらく初動捜査の手抜きだろう。
 横浜市では、中3女子が自宅に火をつけ継父を殺そうとしたとして逮捕された。継父は自分勝手な男で、日頃から暴力をふるわれていた女子はうっぷんがたまっていたそうだ。この継父はまだ29才。父親役は荷が重いだろうが、暴力はいかん。

 さて、エセ平和主義者がまた眉をひそめそうな法改正案のお話。
 日本領域への外部からの不法侵入を阻止するための自衛隊法改正案の骨格が明らかになった。現行では、不法侵入があっても正当防衛、緊急避難、凶悪犯の抵抗・逃亡の阻止などを除いて「人に危害を加えてはならない」という警察官職務執行法の準用を定めている。これがネックとなった北朝鮮の工作船事件(射撃ができずみすみす逃してしまった2年前の事件)は記憶に新しいところだ。
 また、森首相も昨日防衛大学校の卒業式での訓示で、有事法制や、沿岸施設を武装工作員から守るための法整備の必要性を強調した。
 自分たちの国は自分たちで守る。そんな当たり前の事が少しずつ法制化されつつあるのは喜ばしいことだ。
 この流れに異議を唱えるエセ平和主義者諸君は、仮にテロリストが目の前に現れても、「反戦平和。私は戦わない」とアピールし、自分や家族が無抵抗で殺されることを選ぶのだろうか?

3月18日(日)21世紀最初の観戦

 大阪ドームにて大阪近鉄VSヤクルト戦を観戦。
 下段席は応援団がうるさいため、私ら夫婦はいつも上段席で観戦するのだが、今日はその上段席が閉鎖されていた。客が少なすぎたせいだろう。
 日曜だというのに、予想以上に客席は閑散としていた。
近鉄VSヤクルトじゃ仕方ないか。昨日の近鉄VS巨人は46,000人も入ったというのに…(T_T)。
 試合はずっとヤクルトペースで、終盤まで0-3とリードされていたが、8回裏に登場した高津から2点を奪い、9回裏には相手エラーで同点にしてそのまま引き分けで終了。…とりあえず負けなくて良かった。
 帰りに近鉄グッズが置いてあるショップ・バフィに寄り、吉岡(元・巨人ね)のTシャツを買って帰った。
 吉岡は今年から背番号3。去年まで3をつけていた中村紀洋(通称のりぴー(^_^;)は今年から5をつけている。5はのりぴーがシドニーオリンピックでつけていた番号であり、義理の兄である村上(今年近鉄から西武に移った。のりぴーの嫁さんは村上の妹)が昨年までつけていた番号でもある。活躍して大きな数字から一桁の数字に背番号を変えるという人は多いが、3から5に変えるという人は珍しい。それだけのりぴーは5という番号に対する愛着や思いが強いんだろう。
 でも吉岡が3というのはまだ何かなじめない。のりぴーや石井(現・巨人)がつけていたせいか、パワフルバッターのイメージが頭にあるのかもしれない。ま、そのうち慣れるだろう。

3月17日(土)未だに牛乳を口にできない人もいる

 雪印乳業の食中毒事件で、大阪府警は、前社長を業務上過失致傷で、前専務らを同致死傷の疑いで書類送検した。また、食品衛生法違反の疑いで、法人である雪印と大阪など二工場の関係者も書類送検した。
 「対処するべき立場の者が何もしなかった」場合、立件は難しい。今回書類送検された前社長は、緊急対策会議の日には連絡が取れない状態となっており、報告を受けたのも他の役員より半日遅れだった。そのため、「ここまで被害が拡大すると予見できず、対策がとれなかったとしても仕方ない」という見方もできた。
 が、信頼して購入した商品を口にして死ぬほどの思いをした被害者サイドから見れば、それは納得しがたいものである。
 私はあまりブランドにはこだわらない人間で、スーパーでは1円でも安い物を購入するタイプだ。だから安売りの時以外は割高な雪印製品は購入しなかった。そのため難を逃れることができた。
そんな私でも、今でも雪印製品を見ると嫌悪感は拭いきれない。特に牛乳関連はいくら安売りしていても事件以来絶対に買わないようになった。
 被害に遭わなかった私でもこうなのだ。被害に遭った人の気持ちは察するに余りある。雪印はおろか他社の牛乳すら口にできなくなった人も多いと聞く。
 今回の大阪府警の対応は、そういった被害者や消費者の気持ちを最大限に考慮したものだと思う。
 日本の組織というのは、公的な組織・私的な組織を問わず、とかくなれ合いが多い。身内の犯罪に甘い警察しかり(先日、奈良県警の警視二人が奈良佐川急便の元幹部から多額の現金を受け取ったとして書類送検された汚職事件があったが、これが警官でなく一般人ならおそらく逮捕されたケースである)、室長にみすみす機密費流用させてしまった外務省しかり、今回の雪印しかり。
 「大したことじゃないし」「大げさに騒ぐのも何だかねぇ」「まぁいいでしょ」てなもんで、面倒なことには首を突っ込みたがらない。体裁を重んじる。身内第一で国民や消費者はないがしろ。ただ静観するのみ。
 薬害エイズ事件以来、「対処するべき立場の者が何もしなかった」罪も徐々にではあるが裁かれるようになってきた。薬害エイズもそうだが、今回の雪印事件も人間の生命や健康に直接関わるものである。罪はいっそう重大だ。
 食中毒事件で雪印のブランドは失墜した。消費者の信頼を取り戻すためには、何らかのけじめが必要である。今回の書類送検、そして責任追及は、最低限のけじめだろう。

3月16日(金)しなやかでなくハッキリと

 「持ち上げて落とす」マスコミの常套手段は、ついに田中長野県知事へも向けられるようになった。
 産経新聞など一部のメディアは、知事就任時から一方的に持ち上げるようなことはせず比較的公平に伝えてきたが、テレビのニュースやワイドショーなどでは、かなり知事サイドに立った報道がなされてきたように思う。
 それがなぜ一斉バッシングに転じたのか。
 最初のきっかけは田中知事の「脱ダム宣言」だった。県が長年一生懸命やってきた事を全て水泡に帰すような一大転換。しかもそれは、ダム建設の担当者はおろか自分の側近にも事前に相談することなく、突然打ち出されたものだった。
 そして、バッシングの本格化につながったのが、「脱ダム宣言」に絡んで今回持ち上がった疑惑。田中知事が昨年10月の知事選の際、ダム反対派代表らから1000万円を借り入れていたことが明らかになったのだ。それは当然、
「選挙資金を借りた見返りにダム建設中止を打ち出したのではないか?」という疑いを皆に抱かせることとなった。
 知事は「会計責任者が行ったことであり、ダム中止の判断に影響することはない」と全面否定しているが、納得できるものではない。
 おかしいのは、国土交通省から出向で来ていた土木部長を更迭するなど、つい最近まで強気の姿勢を見せていたくせに、なぜかここにきて一転、「万が一、ダム以外は困難という結論に達した時はダム建設復活もありうる」という考えを示すようになったことだ。
 「ダム反対派との癒着はない」ということを示したいがために再度転換したと見る向きもある。だとしたらよけいにおかしい。純粋に政策としてダム建設に反対しているのであれば、初心を貫いてあくまで建設中止を唱え続けるべきだろう。こんなところで「しなやかさ(柔軟さ)」を見せてどうする!?
 石原慎太郎東京都知事は「総理大臣なんかになっても自分のしたいようにはできない。その点、知事は権力が集中しているから何でも決められる。東京を変えることで日本を変えていきたい」と事あるごとに言う。そう、知事というのは政策の最終決定権を握っているのだ(権限が及ぶ範囲は各都道府県内にとどまるが)。
 長野県議の間では、以前から田中知事の強権振りに非難の声が上がっていた。「脱ダム宣言」がされた時は「ヒットラーのようだ」とまで言われた。今回の疑惑で、県議だけでなくマスコミからも非難されるようになった田中知事。「しなやかに」でなく、「ハッキリと」己の疑惑に対して納得行く説明をしてもらいたい。

3月15日(木)南部のこと

 今日は仕事が忙しかったので、あまりきちんとニュースも新聞も見られなかった。
 選抜高校野球大会の組み合わせが決まったようだ。私は現在大阪府民だが、和歌山育ちのせいか、高校野球はいつも大阪の高校よりも和歌山の高校に目が行ってしまう。
 
今年の和歌山の代表校は南部高校。「みなべ」と読む。選手宣誓はその南部高校の主将が務めることになった。こりゃ今年の開会式は見ないと!
 実は南部は私の父の故郷。父自身は別の高校出身なのだが、やはり南部高校が出るとなると、自ずと私も応援したくなる。
 南部は和歌山県の中西部、瀬戸内海沿いに位置する小さな町。白浜よりも少し北。梅の産地として有名だが、もちろんみかんも採れる。毎年父の実家から梅やみかんが大量に送られてきた。子供の頃は毎年行って、セミ採りしたり川遊びをしたりしたものだ。
 私が最後に南部に行ったのは、もう10年以上も前。祖母(父の母)が亡くなった時だった。父は兄姉がたくさんいる。当然、私の従兄弟も大勢いることになる。誰かの葬式の時ぐらいしか全員揃わない。そんなわけで、祖母の葬式の際は親戚一同勢揃い、「あの人どこの誰?」という会話があちこちで聞かれた。「あ、あの子は従兄弟かな」と思ってよくよく聞いてみると、従兄弟の子供だったりしてショックを受けたもんだ。
 ああ、何だかすごく懐かしくなってきた。近いうちに行ってみたい。でも行っても伯父さん(父の長兄)は私の顔覚えてくれてないだろうなぁ。なんせ親戚多いから…(^_^;。

3月14日(水)校正は何度やっても充分ということはない?

 今日はとても暖かい1日だった。やっと春らしくなってきたな〜とニコニコしながら取引先に納品に行ったら、背筋がちょっと寒くなるような話が待ち受けていた。
 「これに署名・捺印していただきたいんです」と、外注スタッフとりまとめのお偉いさんが取り出した書類を見て、びっくり。それには、「以前だったらミスしても『すみません』で済まされていましたが、これからはそうはいきません。納品前に必ず1回校正を入れて下さい。校正現場からの不満が続出しています。誤字・脱字の顕著な分は、例外なく値引き対象とさせて頂きます」というようなことが書かれてあった。「1回校正」のところは太字で強調されてあった。
 去年の秋頃だったか、その同じお偉いさんから「あなたに限った話ではないが、最近外注のデータに誤字・脱字が目立ちます。校正をきちんとして下さい」と言われて、こちらが平謝りする一件があった。それ以来、私は校正は最低3回はするようにしていた。
 私は、「申し訳ありません。私は校正は3回はやってますが、まだ誤字・脱字がありますか…?」と、おずおずと申し出た。すると、
彼は「いや、これは形式的な物ですから」と、まるで容疑者にアリバイを尋ねる古畑任三郎のような台詞を口にした。そして、「3回もしなくても1回でいいですよ…。ただねぇ、こうでもしないと現場がうるさくって…」とボソッと付け加えた。
 彼はその場にいた他の外注スタッフや業者さんにも低姿勢でその書類を配り、事情を説明していた。可哀想になって、あまり考えずに署名・捺印して帰ってきたが、釈然としない気持ちが残った。校正を全然やらない他のスタッフや業者のために、ちゃんとやっている者まで巻き添え食ってるんだとしたら、何だか腑に落ちない。
 とか言って、校正をちゃんとやっているつもりの私でも、きっとこれまでに何回かはミスがあっただろう。今後はさらに気を引き締めて細心の注意を払っていこうと思う。

3月13日(火)スポーツはいい、はっきりしてるから

 日本のプロ野球はオープン戦たけなわだが、どうも盛り上がりに欠けているような気がする。
 今年はイチローや新庄がメジャーリーグ挑戦1年目ということもあって、マスコミの目も例年以上に日本よりアメリカに向いているようだ。
 イチローは予想通りの活躍を見せ、新庄も予想以上に(失礼)頑張っている。2人に押されてあまり目立ってはいないが、2年目の佐々木も、鈴木誠(野茂がメジャーに行く前からアメリカで頑張ってきた)も好調のようだ。さらに目立っていないが、野茂、吉井、長谷川…etc.みんな海の向こうで頑張っている。
 彼らの爽やかさや清々しさと比べても始まらないのだが、海のこちら側では自民党が連日全然爽やかでないことをやっている。無理だとはわかってはいるが、政治もスポーツのように、もうちょっとこう、わかりやすくいかんもんかね。
 
わかりやすいのは株価だけ。東証16年1ヶ月ぶり1万2000円割れ。

〇(^(工)^)〇 おまけ情報 〇(^(工)^)〇
 今度の日曜日、大阪ドームでの近鉄VSヤクルトを観戦に行く予定です。もし見かけたら声かけてね。って、以前オフ会でお会いした方しか顔知らないか(^_^;。小柄で色白な夫&お出かけ用「こくっくり」と共にライトスタンドにいます。たぶん上段席です。

3月12日(月)全ては19年前の誤報から始まった

 森首相はいつ退陣するのか。後継者は誰か。今、日本のマスコミはそれにばかり集中している。
 密室であれこれやっている自民党にも腹が立つが、蓋を開けてみないと結局はわからない事を、毎日大幅な時間や紙面を割いて伝えるマスコミも腹立たしい。その分他に伝えるニュースが山ほどあるやろ。
 今日の参院予算委員会では、またも森首相が「問題発言」を突っ込まれる一幕があった。森首相が「この1年間、どこかのガード下から拾われてきた赤ん坊のように扱われて残念だ」と発言したことに対し、民主党の竹村泰子議員が「不穏当な発言」として訂正を求めたのだ。
 あ〜あ、また重箱の隅をつつくような事を言って…。どこが不穏当なのか?私なんて親に「あんたは紀ノ川の土手から拾ってきた子や」と言われながら育ったもんだ。…って、関係ないか(^^ゞ。

 それよりも、今日の参院予算委員会では大変実のある発言があった。マスコミの扱いは例によって小さいが…。
 それは、同じく民主党の竹村泰子議員が、昭和57年の教科書書き換え問題に絡んで「侵略を進出と書き直したことによって、アジア諸国から猛烈な批判を浴びた」と質問したことに対して、町村信孝文部科学相が答弁した内容だ。
 「侵略を進出と書き換えたという報道は誤報だった。それに書き換えた教科書はその時点ではなかったことが後々判明し、訂正報道がなされた」。
 この誤報は、教科書検定基準に近隣諸国に配慮する「近隣諸国条項」が加えられた事の原因となった。また今も尾を引きずっている慰安婦問題も、今回中国が「扶桑社の歴史教科書は検定を通すな」と介入してきている問題も、
全てはこの誤報に端を発しているのだ。それが今日、ようやく政府によって公式に「誤報だった」と認定された。遅きに喫した感は否めないが、とりあえず町村氏に拍手。
 しかしマスコミというのは罪深い。「国を支配するにはマスメディアを統制下に置くこと」というようなことを言った為政者がいたが、マスコミはある意味、軍隊以上の力を持つのだ。誤報で外交が変になってしまうなんて本当に恐ろしいことだ。
 「首相がまた失言!?」なんてクローズアップして今さら何になるのか。その方が絵的におもしろく、またセンセーショナルだと考えてのことかもしれないが、ニュースはバラエティではない。本当に国民に伝えるべきことを優先して伝えてほしい。

3月11日(日)だますよりはいいけれど

 夫が以前の出向先企業でいっしょに働いていたA山さんにお金を貸していたことが発覚。金額的には大したことはないんだが、単に出向先でいっしょになっただけの別会社の人に気軽にお金貸すなよ〜。
 A山さんは40代半ばで普段はSOHOでシステム関係の仕事をしているのだが、それだけでは金銭的にやっていけないということで、B社の契約社員となり、夫のいる出向先で働いていた。夫はA山さんに何かと目を掛けてくれていたそうだ。そういうわけで「お金貸して」と言われた時、何の躊躇もなく気持ちよく貸したらしい。
 が、夫が出向先を代わることになった途端、A山さんの態度は一変してしまった。それまでは「将来いっしょに仕事しないか」とまで言ってくれていて、夫はすっかり信用していたのに…。
 結局夫は出向先を代わった後はA山さんとは会う機会もなく、夫自身も「もうA山さんとは関わりたくない」と言って、催促する気もないようなので、お金はもう返ってきそうにない。
 私も友人に2年ほど前にお金を貸して、まだ戻ってきていない。金額は夫がA山さんに貸した額の4倍。だから人のことは言えないのだが、古いつきあいの友人にお金を貸すのと、出向先でたまたま一緒になった人にお金を貸すのとでは、また違うだろう。
 夫がA山さんにお金を貸したのは去年の11月頃だと言う。…そういや、夫はそれまでは私が友人にお金を貸したことを事あるごとになじったものだが、最近は何も言ってきてなかった。妙だなーと思ってたら、こういう事情があったからか。
 夫は「自分を認めてくれる人や親切にしてくれる人」にはやたら弱い。要するにおだてに弱いのである。私は疑い深い性格だから、そうされると逆に「おいおい、調子いいこと言って何企んでんねん?」とまず警戒するんだが…(;^_^A 。
 普段から私は性善説を採り、夫は性悪説を採る。たとえば、私が「警官はそれなりに頑張っている。悪いのは一部の人だけ」と言うと、夫は「いーや、警官は大半が税金泥棒や!まともに働いてるヤツはごく一部や!」と反論する…と、まあこんなふうに。だから、本来私の方が騙されやすい性格のはずなのに、矛盾してる。
 昔、結婚前の交際期間の頃、当時夫が勤めていた会社の社長と会う機会があった。社長の話を聞いているうち、「このオッサン、ヤバイ。この会社、ヤバイ!」と私は直感し、後で夫に「あの会社辞めた方がいい」と助言をしたが、「社長の悪口言うな!あんないい人おらへん!」と激怒された。が、案の定、その後社長は詐欺罪で告訴される結果となり、夫は何もしてないのに警察の事情聴取を受ける羽目に陥った。だいぶ後で分かったことだが、社長以下幹部数人は「計画倒産」の常習者だった。
 そういう経緯があったので、「ちゃんと人見て判断しーや。うわべの親切にだまされたらあかんで」と事あるごとに言ってきたのだが…また、やられてしまった。まぁ金額的には大したことなかったので、夫も「勉強料」とあきらめたようだ。けど、ちゃんと勉強になってるんかいな。今後もいろんな出向先でいろんな人にだまされないかと、大変不安である。

3月10日(土)気になるHN

 「××くんのママ」とかいうHN(ハンドルネーム)の人がちょくちょくいる。もちろんそれは一向にかまわない。子煩悩な人柄が伝わってきて微笑ましいものだ。
 ただ、SOHO系掲示板でそういうHNの人を見かけると、私は腹が立ってしまう。
 SOHO系掲示板であっても、雑談程度の話題ならまだいい。だが、
『求職している在宅ワーカー』という立場にも関わらずそういうHNを使っている人を見ると、「それは違うやろ!」と。本気で仕事をしようという気があるようには見えないし、さらに文面が「子供が小さいので在宅ワークを希望しています。何でもやります。よろしくお願いします」とかだったりすると、思わず「ふざけてんのか?!」などとツッコミを入れてしまう。
 仕事を依頼する側は、貴女に母性など求めてはいない。「仕事をする気があるのか?できるのか?」、それを求めているのだ。

3月9日(金)ここでも偏向報道が

 「森首相辞任決意へ」というニュース速報が夕方4時頃に流れた。またガセネタちゃうやろな〜、これまでテレビも新聞もさんざん先走ってきたからな〜。
 もう信用できるのはNHKしかないってことで、7時のニュースを見た。
 政府首脳によると「マスコミは連日、明日にも辞任と書き続けてきたが、全然そんな事はなかっただろう。今回もそんなことはない」とのこと。党内調整は相変わらず水面下で続けられているようだが。
 私は自民党員でもなければ、森首相のファンでもないが、マスコミの過熱報道にはいい加減嫌気がさす。「辞めると言われながらもなかなか辞めないですね〜、しぶといですね森さんは〜!」とか得意げに言ってるが、何のことはない、
勝手にマスコミが「明日にも辞めるようです」と先走った報道をして、それがことごとく外れているだけではないか。これってほとんどイジメちゃうか?(^_^;
 森首相は確かに一国の総理の器とは言えないだろう。就任した経緯も不透明だった。いろいろ叩かれるべき部分もある。だが、ジャーナリズムを超えた悪意みたいなものを、このところのマスコミには感じてしまう。
 たとえば、先日も書いたが、マラソンの高橋尚子へのバッシング。英雄が現れたらまずは持ち上げて、やがてネタが尽きたら揚げ足取りをして突き落とす。大衆の嫉妬心を逆手にとって、「こいつ偉そうにしてるけど、実際はこんなもんですよ」と。
 もちろん、高橋尚子と違って森首相は政治家であり、国民の運命を握っている重要人物なんだから、問題点を提起して報道するのは悪いことではない。だが、森首相が小渕前首相の政策を引き継ぎ、地道にやってきた「功」の部分にはひとつも触れず、「罪」ばかりを取り上げて、「皆さん、こんな人を首相にしておいていいんですか?」と扇動する。そういうところが気にくわないのだ。

 もはや森首相の早期辞任は避けられないようだが、先日、彼は日本の未来にとってとても良い発言をした。私が連日ここで書いている「教科書問題」にまつわる発言である。
 というのも、この問題をめぐって来日した韓国政府特使に対し、首相は「日本の教科書は中国や韓国と違って国定ではない。厳正に検定手続きは行われている。政治は介入しない」と表明したのだ。また、衆院予算委員会では、「我々さえ見ることができないものが、どうして外に漏れるのか。検定が済んでいないのに外国からいろいろな声が出てくることは残念であってはならないこと」と述べた。
 静観を決めつけて何ら対処しようとしない外務省に比べ、何と一本筋の通った人だろう。さすが体育会系出身だ。と、この点についてだけは、私は森首相を支持している。が、マスコミではこれらの事はほとんど伝えられていない。
 もう1度言うが、私は森首相が好きというわけではない。が、こういった「功」の部分にももっと触れてやれよ!とは思うのである。

3月8日(木)これは粉雪と言うんだろうか?

 午後、私は自転車で取引先に向かっていた。出かける時には晴れ間がのぞいていた空が何だかどんよりとしてきたと思ったら、急に雪が勢いよく降ってきた。丸くて固くて水気が少ない雪で、当たると痛いぐらい。
 いちおう折り畳み傘は持っていたが、あと少しで取引先に着くところだったので、傘をささずに粘って走っていた。ところが、降りはますますひどくなり、10m先も見えないようになってきた。どひゃ〜!
 何とか取引先に到着し、「こんにちわ。お世話になってます〜」と中に入ったが、受付に誰もいない。社員の皆さん一同、窓際に張り付いて「おおー」「すごい雪やー」と見入っている最中だった。
 取引先を出る頃にはもう雪は止んでいた。実際のところ雪が降っていたのは5〜10分程度。
 もう少し早く、あるいは遅く家を出ていたら、雪に合わずに済んだのに…と思う反面、大阪では滅多に出会うことのない雪を味わえたのは実はラッキーなことだったのかもしれない、と思い直した(とか言っても、明日も雪がちらつく天気のようだが…)。

3月7日(水)朝日は「自作自演ポア新聞」……長文で申し訳ありません

 日本の教科書の内容は、検定が終わるまでは公には一切伏せられる決まりである。審議会の委員たちが先入観なく検定を行えるようにとの配慮からだ。
 なのに、中国や韓国がなぜかすでにその内容を知っており、中でも中国政府はこれまでにいろんな形で「扶桑社の中学歴史教科書は太平洋戦争を正当化している。問題だ。検定を通すな」と日本に圧力をかけてきた。
 自民党有志国会議員による「明るい日本国会議員連盟」(123名)は5日に緊急総会を開き、「中国政府の行為は内政干渉」との認識で一致、決議を採択し、首相や外務省等に申し入れることになった。
 が、6日になって、当の中国政府が記者会見の中で「最終的には日本政府が決めろ」とさらに圧力をかけてきた。マスコミ的にはあまり大きく扱われていないが、これは異常事態だ(ちなみに、日本政府には教科書の合否を最終決断する権限はない)。

 そもそも、なぜ他国の政府が日本の検定中の教科書の中身を知っているのか? それを知らせたのは、ご存知朝日新聞だ。
 念のために言っておくが、扶桑社の教科書は決して戦争を賛美したり正当化したりする内容ではない。ただこれまでの教科書が、事実でなかったり事実かどうかわからない戦争中の出来事をさも事実のように自虐的に載せてきたため、これじゃいかんということで、事実がはっきりしていることだけを載せるスタンスの教科書を作ろうとしているにすぎない(もちろん、私はこの検定中の教科書を見たわけではない。執筆陣の一人である西尾幹二氏のベストセラー『国民の歴史』を読んでの判断である)。
 この教科書は、中国や韓国のご機嫌を取りたい朝日にとっては『パンドラの箱』。朝日はこの教科書を検定申請される前から批判し攻撃をしてきた。そうすれば日本を悪者にしたい中国や韓国が「どういうこっちゃ」と日本政府に対して文句を言ってくると考えたからだろう。確かに戦時中に日本は悪いこともしたが、してもいないことまででっち上げられている現状はどう見てもおかしいし、それを「ウチがやりました。すみませんでした」と卑屈に謝罪し、自ら冤罪を生んできた日本政府もだらしない!
 そしてこれまでのところ、朝日の思惑通り事は進んでいる。先日も検定中にも関わらず文部科学省から異例の検定意見が出され、扶桑社はそれに応じることになった。

 朝日は今年の元旦付社説で「日本の一部の国家主義者がけしからん教科書を作っている。意図的に中国や韓国との対立を作り出す狙いさえ感じとれる」というようなことを書いたが、いったい誰が意図的に対立を作り出しているのか、いったい誰が今回の騒ぎを起こしたのか。これまでの経過を見れば子供でもわかる。これじゃ、あの『自作自演真理教』と変わらないじゃないか。
 他社の教科書については何も言及せず扶桑社の教科書だけを攻撃している朝日に対して、産経新聞はこう意見している。「自社の歴史観に合致する教科書だけ認めるというのでは、排除の論理そのものである」。そう、
ここでもまさしく『ポア真理教』と変わらない。自分たちにとって都合の悪い意見は徹底的に叩き潰そうとする朝日。これが公正中立たる報道機関のする事か?
 中国も中国だ。文句言う前に自国の教科書をちゃんとしたらどうだ?明らかに虚構だと証明されている事(たとえば南京大虐殺で30万人殺されたなど)を、史実として子供達に教えている。そして日本人はますます憎まれるのである。…日本政府がこれまでにあんたらのでたらめな教科書に1度でも文句を言ったことがあるか? 

 朝日は今朝の一面で、森首相が退陣を決意したと大々的に載せたが、官房長官はそれを「世紀の大誤報」と非難した。これまでの流れから見て森首相の退陣はそう遅くはないだろうが、本人がまだまだやる気満々でいるのは確かだ(この図太さには尊敬の念すら抱く)。あやふやな情報を裏も取らずにさも事実のように流せる自信はどこから来るのだろう?(森首相よりなんぼか図太い!)
 とは言っても朝日は日本では権威ある新聞。「朝日に書いてあることは全て事実」と信じ込んでいる人は多いだろう。もちろん他の新聞だって誤報はあるのだから、どの新聞も頭から信じて読むのは危険だ。「自分の頭で考え判断する」という当たり前の事を怠っていると、あやふやな情報に踊らされた挙げ句に洗脳されてしまう恐れもある。私も気を付けたい。

3月6日(火)「死んだふり」を覚えるまでに…

 11人家族の家で母親が死亡した2才の六女の遺体を半年以上に渡って隠していた愛知県小牧市の事件は、母親だけでなく兄姉もいっしょになって虐待をしていたという点で、よくある幼児虐待死とは一線を画したケースであるように思える。
 母親は2年に1人のペースで子供を産んでいるが、パチンコ好きで家事をロクにせず、自分だけいい服を着て子供達はいつもボロ服。
 六女が生後8ヶ月の時、この母親が借金を理由に家出。児童相談所が「この家庭では子供を育てるのは無理」と判断、乳児院に六女を預けた(この時他の兄姉3人も共に預けられた)。その後約1年半の間六女はそこで育てられたが、両親は1度も面会に来なかったという。
 母親が帰ってきて家事もするようになったため、児童相談所も「もう戻してもいいだろう」と判断、六女は自宅に戻された。
 が、六女は乳児院の保母さんを自分の母親だと思い込んでおり、なかなか本当の母親になつかない。母親はそんな六女を疎ましく思うようになった。そのうえ、夫との離婚話も浮上。ストレス発散の矛先が自然と六女に向いてしまったのだろう。
 六女は兄姉からも日常的に暴行を受けていた。母親の真似をして兄姉もそうするようになったのは容易に想像がつく。六女は衰弱し、傷だらけになり、そして事切れた。
 母親は死んだ六女をクーラーボックスに入れて半年以上ベランダに隠していた。この神経がわからない。背筋が寒くなる。
 この家族は長距離運転手をしている父親の会社の社宅に2室(共に3LDKとのこと)を借りて住んでいた。母親と六女と幾人かの子供は2階に、父親と幾人かの子供は1階にという形。そのため、父親は階上で起こっていたことに全く気づかなかったという。
 もちろん母親は許せないが、この父親も父親だ。いくら離婚話が進んでいたとはいえ、自分の子供ではないか。母親が「また施設に預けた」と説明したとしても、確認ぐらいできたはずだ。
 事件が発覚したのも、近所の人の「最近あの家の六女を見なくなった。調べてほしい」という通報がきっかけだった。
 「かわいそうに、この子は死にに帰ったようなもんや。なんで児童相談所はこの子を家に戻したんや?」と私は一瞬思ったが、専門家によれば「物心つく前に両親のもとに戻さないと家庭への復帰が難しくなる」ということで、なるほど、児童相談所の判断が誤っていたとも言えないようだ。
 いろんな人間がいて、いろんな家庭がある。きちんとマニュアル通りにいかないものだから、福祉も大変だ。

 今日の朝刊に続報が載っていた。「六女は自己防衛のため、兄姉から暴行を受ける度に『死んだふり』をしていたことがわかった。六女が死亡した当日も、家族は『またいつもの死んだふりだろう』と考え、救命の措置をしなかった」。悲しすぎる。
 テレビの「大家族スペシャル」などを見ると、母親は日々一生懸命家族の面倒を見、手が回らない分は兄姉が手伝い、みんな助け合ってけなげに生きている様子が映し出される。
兄弟間でいじめがあっても、母親や上の子が止めて諭す。その様子を見て学習した下の子が、さらに下の子をいたわり面倒を見るようになる。そうやって家族の絆は深まっていく。
 今回の場合、手本となるべき母親がこの体たらくでは、家族間のいたわりあいなど育つ余地もなかったろう。
 子供は親を選べない。六女の冥福を祈る。今度生まれてくる時は、ちゃんとした両親の元に生まれて来ますように。

3月5日(月)派遣スタッフ募集のチラシが

 皆さんのお宅もそうだろうが、私の住んでいるマンションにも毎日様々なチラシが投げ込まれている。
 不動産売買・賃貸、美容院、酒屋、ピザ屋、寿司屋、エステ、風俗…。そのほとんどはゴミ箱へ直行。
 たまに、在宅ワーク商法のチラシが入っていることもある。こーゆーのに騙される人も多いんだろうな、とため息が出る。
 そんな今日、驚くべきチラシを見つけた。何と、派遣会社のチラシ。「登録スタッフ急募!」とある。聞いたことのない社名。どうやら地元の人材紹介会社が派遣事業を新たに興したようで、まだ出来て間がないようだ。
 「フォロー制度充実、未経験者も大歓迎、週払い可」…と、魅力的なコピーが並んでいるが、果たして実態はどうか?
 一番下に小さな文字で、「ご興味のない方は、恐れ入りますが破棄していただきますようお願い致します」と添えてあるのが笑えた。
 派遣スタッフ募集であれば、
このように無作為に各家庭に配るよりも、新聞の求人欄や求職誌に掲載した方がターゲットを絞りやすいし、人件費もかからないし、安上がりなのでは?とお節介ながらも思ってしまった次第。

3月3日(土)中身が問題

 会社員の夫は平日仕事で土日休み。一方、在宅ワーカーの私は平日・土日関係なく、仕事のある日は仕事。
 例によって、今日も私は仕事をしていた。夫は隣の部屋でたまっているビデオを消化していた。
 それは一向に構わないのだが、時折聞こえてくる夫の楽しそうな笑い声が気になって仕方がない。やがて夫の笑い声が止んだので、「ん?何かまじめな番組でも見てるんかいな?」と思って様子を見に行ったところ、
夫は『ノリノリ天国』(*1)に見入っていた。
 私はキレてしまって、思わず「ちょっと!他の番組はまだええわ!でも嫁が一生懸命仕事してる隣で、『ノリノリ天国』はやめてくれへん!?」と突っ込んでしまった。

*1 『ノリノリ天国』…西川のりお司会のちょっとエッチな番組。サンテレビ(神戸)で毎週金曜日深夜に放送。

3月2日(金)久和ひとみさんの早すぎる死

 ニュースキャスターの久和ひとみさんが、昨日急性肝不全のため40才の若さで亡くなった。
 去年10月に子宮ガンが見つかり、手術後いったん回復したものの、今年2月にガンが全身に転移していることが判明、再入院して闘病生活を送っていたが、最後は眠るように逝ったという。
 私はこれまで久和さんのことは、TBS「ニュースの森」などのキャスターをしていたということぐらいしか知らなかった。だから、今回ワイドショーなどで彼女の経歴を知り、いくつか驚いたことがある。
 まず、彼女は女子アナ出身ではなく、もともとフリーでずっと仕事をしてきた人だということ。このあたり、現在フジテレビでニュースキャスターをしている安藤優子さんと同じで、「個人の力でジャーナリズムに臨む」姿勢が見てとれる。
 また、聡明な彼女のことだから、これまで順風満帆な人生を歩んできたものとばかり思っていたが、実はそうでもなかったようだ。東大の受験に2回失敗し、早稲田大学政経学部に進学。卒業後テレビ局4社、雑誌社1社の入社試験にチャレンジしたが全て不採用。フリーとしてテレビ朝日のオーディションを受け、やっと合格した。
 その後、テレビ朝日に勤める男性と結婚したが、「ニュースの森」を終えた後、離婚。別に夫婦仲が悪かったわけではなく、「私はもっと勉強したい。コロンビア大学に留学する。だから別れてほしい」と、彼女自ら申し出たそうだ(夫が子供がほしいため、彼女に家庭に入ることを望んでいたという経緯もあったらしい)。
 去年の秋までテレビ東京「ニュースアイ」でキャスターを努めたが、治療のために番組を一旦降板、今年に入ってテレビ東京側から復帰の打診があり、本人も復帰目指して前向きに頑張っていた矢先の死だった。
 久和さんと言えば、ニュースキャスターとしての真剣で真面目な表情が思い浮かぶが、リポートに出た時や私生活では、とても気さくで明るくコミカルな人だったそうだ。
 また、学生時代から現・民主党の菅直人氏の事務所に出入りしており、これまでに何度も菅氏から「政界入りしないか」と誘いを受けたが、彼女は「私はジャーナリズムを極めたいので」と断り続けていた。
 
自分の意志を貫き通し、ジャーナリズムに人生を捧げた素晴らしいキャリアウーマンなのだ。太く短く全速力で人生を駆け抜けていった感じがする。
 久和さんのお母さん(とても上品でしっかりとした人)は、普通なら「親より先に逝くなんて」と嘆くところを、「あの子は一人っ子だから、一人でどんな死に様を迎えるのかと心配だったが、私が最期を見とってあげられてよかった」と言い切った。
 私はあと3年少しで久和さんと同じ40才を迎えるが、今のところ「これ」といった実績がない。彼女には到底かなわないだろうが、仕事でもそれ以外でもいいから、せめて何か一つでも人の役に立つようなものを残せたら…などと思う。だけど、私のことだから、きっと細く長くのんびりと生き長らえるんだろうなぁ。

3月1日(木)私も知らなかった自衛隊の戦力

 先週の「ザ・スクープ」(テレビ朝日系)で、日本の自衛隊の戦力にまつわる特集をやっていた。
 自衛隊の戦力は他国の軍隊と比べてどの程度の物なのか?
 私は鼻にも引っかからない程度の物だと思い込んでいたが(おそらく大半の日本人はそうだろう)、それはとんでもない誤りだった。
 
専門家によると、日本の戦力はアメリカに次いで世界第2位とのこと。あれっ?ロシアは?中国は?ヨーロッパ諸国は?(・_。)?(。_・)?
 日本の防衛費がアメリカに次いで世界第2位なのは事実だが、だからって戦力もイコール2位となるのか?

 確かにロシアや中国は、武器の保有数・兵士の数においては日本とは比較にならないほど多い。が、武器の大半は旧式の物で、中国なんかだと1950年代に作られた武器が未だに現役らしい。兵士も人数だけは多くても訓練が十分になされていない。
 それに比べて日本はどうかと言うと、武器は最新鋭の物が贅沢に揃っている。日本を除けばアメリカしか保有していない最新鋭の戦艦や航空機などを保有している。また、自衛隊員の訓練時間数も多い。
 訓練には膨大な金額がかかる。1人に対して1時間の訓練を行うだけで200万円程度かかるそうだ。経済的に行き詰まっている中国やロシアは、そこまでお金をかけられない。
 ゲームに置き換えるとわかりやすいかもしれない。レベルや経験値の低いキャラが10人いるより、高いキャラが1人の方が強い。それといっしょ。
 こうやって考えてみると、なるほど、日本は防衛費に予算をかけすぎの感もある。その分、他の事に回すべきだという意見もわからないでもない。が、抑止力を考えると、下手に削減するのもこわい。削減した分をいくら福祉や教育につぎこんだところで、日本という国が滅びれば、福祉だの何だの言っていられなくなるんだから。「命あっての物種」なのだ。

 「防衛費を削減しろ!米軍基地をなくせ!」という主張をする人がよくいる。が、この2つの要求は両立しないのではないか?
 防衛費を削減するなら、その分をアメリカに頼らざるをえなくなる。よって米軍を出て行かせるなどもってのほか。米軍をどうしても出て行かせたいなら、自分の身は自分で守る必要が出てくる。つまり、防衛費削減どころか増やさないといけなくなる。核配備も考えないといけなくなるだろう。
 日本の軍備は今、その中間のあたりで右往左往していると言ったところか?
 日本は憲法で戦争放棄を明言しているが、世界の中で見れば、それは「日本の勝手」にすぎない。「日本は戦争をしません」…いくらそう主張したって、他国は必要があれば日本に戦争を仕掛けてくるだろう。今はただ、アメリカが日本の傘となっているから、どこも手を出せないだけあって、もし、アメリカの後ろ盾がなくなった場合、中国や北朝鮮が攻めてこないと誰が言えようか? 感情論に終始しがちな「反戦平和」だけでは外交は語れない。
 ちなみに自衛隊は国際法上では立派な「軍隊」に当たるそうだ。


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