官邸がようやく「うん」と言った!?浜岡原発運転停止要請
2011.05.07 Saturday 03:05
くっくり
それをようやく菅さんが決断し、発表に至ったという流れでしょうか?
ただ、今回も例によって、関係各所にちゃんと「根回し」をやってからの発表というものではないようです。
まず、地元の静岡県御前崎市の原子力対策室の担当者は、「首相会見を聞いて市役所に飛んできた。寝耳に水だ。事前に(地元には)連絡はまったくなかった」と驚いているそうです(産経5/6 20:10)。
また、政府内でも十分に検討された形跡はなく、支持率低迷に苦しむ政権が反転攻勢のために繰り出した苦肉の策との見方も出ている、といった報道もあります(読売5/6 22:55)。
となると、今回の菅さんの発表って、果たして「浜岡原発がなくてもやっていける」という裏付けや見通しがあってのことなのか、そこがかなり不安になってきます。
何せこれまでの菅政権は、福島第一原発事故の対応にしろ何にしろ、とにかくやることなすこと場当たり的でしたから。
例えば、浜岡原発を止めて電力供給は間に合うのでしょうか?
中部電力によると、2009年度の同電力が有する発電設備の出力は合計で3263万2440キロワット。このうち浜岡原発は350万4000キロワットと10%超に達するそうで、同年度の発電量ベースの割合では、浜岡原発は14%を占めるとのことです(ロイター5/6 21:19)。
この14%という数字はどうなんでしょう?夏場に向けて深刻な電力不足に陥ったりしないのでしょうか?
5月6日放送「報道ステーション」のVTRでは、これを「14%に過ぎない」、つまり浜岡原発を止めても十分賄えるんだ、というような言い方をしてましたが……。
それに加えて、「2009年8月11日に発生した駿河湾沖地震で1カ月間、浜岡原発が停止したが、電力供給に支障はなかった」とも言ってましたが……。
海江田経済産業大臣は同日夜の会見で、「火力発電や揚水発電でも足りない場合は、関西電力からの援助も考えている」とコメントしましたが(日経5/6 19:30)、この発言のみを捉えれば、予め電力不足に陥ることを前提としているようにも聞こえます。
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