保守系識者諸氏が見た震災(1)
2011.05.09 Monday 19:47
くっくり
東日本大震災を、保守系の識者諸氏はどう見たか。
新聞や雑誌から、私が「これは」と思ったものをまとめてみました。
今後、数回に分けてUPしていく予定です。
※写真はイメージです。本文とは直接関係ありません。
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【試練のときこそ、人物や社会、国家の真価が問われるが、今回の大災害は日本人の真価を巧まずして明らかにした。だからこそ、およそすべての諸外国が日本人を讃えた。日本人もまた、自らの中に埋もれていた勁(つよ)さと勇気に改めて気づかされた。私たちがどんな国民であったか、日本人の真価は何であったかという民族の記憶が、肉親や友人を失った極限状況の中で蘇った。
同時に、この国難の中で、私たちは祖国について根源的な問いを突きつけられた。わが国政府はなぜ、国難に当たって、事実上機能しなかったのかという問いだ。
立派な国民とお粗末な政府という対比が生じた理由について、多くの国民はすでに真剣に考え始め、そして気がついた>と、私は思う。戦後わが国政府は日本国の生き残りを担保する力を他国に依存するあまり、自力で困難な局面を切り開き、乗り越えることを、ずっと、忘れてきた。依存と甘えの中に、日本国は埋没してきたのだ。大災害に直面して首相を筆頭に政府はひたすら右往左往せざるを得なかったのは当然の結果だった。
であれば、私たちはいまこそ、戦後体制と決別し、日本国らしい日本国の再建に向けて雄々しく立ち上がらなければならない。そして被災した人々の克己心と勇気が、国難を乗り越え、勁く思慮深い国家の再建は可能なのだと、全国民に教えてくれている。彼らの立派さが全国民を勇気づけてくれている。日本国の再生と、真に日本らしい価値観の蘇りを実現することが、いま、生かされている私たちの責任と義務であり、夢である。】
<『東日本大震災1カ月の全記録 闘う日本』櫻井よしこ 巻頭言>
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