「アンカー」原発対応 官邸未だ機能せず&エネルギー政策 青山繁晴×和田武

2011.04.07 Thursday 03:56
くっくり



山本浩之
「福島に関しては、福島県民は絶対に同意しませんからね。そこで気になるのがこの問題です。今、聞きたい原発Q&A、電力不足、どうするんだと」

<<<岡安譲キャスターの解説>>>

・夏を乗り越えられるのかが首都圏で深刻な問題になっているが、電力不足の原因は、震災の影響で今、停止している発電所の数が非常に多いこと。止まっている福島第一、第二を合わせると910万kWの最大電力が失われている状態。さらに広野、常陸那珂、鹿島といった火力発電所も運転再開できていない。

・電量不足の解決の壁になっているのは周波数の問題。東西で周波数が違うから。西は60Hz、東は50Hz。もし西の電力会社から補おうとした場合、60Hzから50Hzに変換する作業が必要になる。今のところ西日本からの送電は最大で100万kWに過ぎない。結果的に東電管内の供給可能な電力は、北海道や東北からも全部集めたとしても現在3950万kWという状況。

・今もっとも深刻なのは、電力需要のピークとなる夏場を乗り切れるのかどうか。7月末の需要予測は5500万kW。一方、供給能力は今後仮に火力発電所が復活しても4650万kWにとどまるとみられている。単純に計算して約800万kW以上の電力不足。しかもこれは平年並みの夏の場合。去年は猛暑で需要は約6000万kWだった。夏場に予測不能な大規模停電が首都圏で起こるかもしれないという状況が差し迫っている。

山本浩之
「青山さん、東京にお住まいですが、もうすでに電量不足は実感されてますか」

青山繁晴
「電力不足ではなくて節電下の東京がどうなってるかということなんですが、最初は電車も間引き運転だったので、ひどい混雑でラッシュアワーがさらにひどくなった。それでも文句も出ないから、その意味ではやっぱり日本国民ってすごいなと思ったんですよ。あと首都高速がもう真っ暗で、首都高速の事故がとても心配なんです。その上で、でも計画停電ってそもそも必要なかったと思ってます。どうしてかというと、この夏の予測も含めて、日本ていうのは本当は法律上、社会上、大口需要家を中心に調整が十分効く社会なんですよ。だから大口需要家、つまり大工場とかは3割節電してもらって、一般家庭15%の節電していけば、ほんとは夏場も、もう計画停電そのものが実はもうやらないんですよ」

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