「アンカー」原発対応 官邸未だ機能せず&エネルギー政策 青山繁晴×和田武

2011.04.07 Thursday 03:56
くっくり



山本浩之
「合理的なシステムで賄っているということですね」

和田武
「で、その財源は、電気料金を少しアップして、今ですとだいたい4%ぐらい上がってます。そのぐらいで全部賄うというやり方です」

山本浩之
「青山さん、効率のいい話ですけども…」

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青山繁晴
「今の和田先生のお話聞いて、和田先生のいわば哲学の、すみません、僭越なこと言いますが、根幹が少し分かった気がしたんですが、今、仰ってるのは、村おこしとか小さなコミュニティだと例えば風力であり、太陽光あるいは太陽熱であっても非常に有効だと思うんですね。ところが僕がお話ししたいのは、国家全体で考えると、まずベストミックスと言いまして、どれか1つの電源に頼ることは決してあってはいけないんです。それで、だから例えば風力1つに頼るってこともいけないんですが、例えばデンマークが風力発電を非常に重視していて、僕はデンマークに行きまして、その環境省の人たちに会った時に、3人会ったんですけど、特に1人は日本の大使館にいた人でね、『青山さん、日本に帰ったら日本政府に風力はやめろと言って下さい』と。僕はびっくりしたんですよ。どうしてかと言うと、『いや、聞こえるでしょ?』と。実は僕聞こえなかったけど、ずっと低周波の低い音がブーッて聞こえてて」

山本浩之
「その問題指摘されてますよね、確かに」

青山繁晴
「その方も奥様もその音に悩んでるのと、それから日本にいた経験から言って、山の中に風車を造って、メンテのためにたくさん道路を造って、すなわち風力だから環境破壊しないんじゃなくて、環境破壊になります。造りすぎるとって意味ですよ」

山本浩之
「そういう問題点があるということですね。一旦コマーシャル挟まして下さい」

(いったんCM)

山本浩之
「風力発電について青山さんから低周波の健康問題、指摘されました。他には…」

青山繁晴
「それは一例なんですけどね。風だから、自然だから環境にいいとはほんとは限ってなくて、私たち台風の国ですから、ほんとは知ってますね。で、電力会社の中に例えば風車が倒れてしまって、でも台風がまた来るから結局再建できないでそのままになってる。そのために周りの環境が非常に困ったことになってる状況もあるわけですよ。従ってデンマークに行かれると分かりますが、見た光景に風車がいっぱいあって、それ自体も環境破壊になる。何を言ってるかというと、風力がいけないと言ってるんじゃなくて、地域のコミュニティで風力をみんなで同意してやるような所はあっていいけど、国家全体として風だからいいという考えとは実は違うんですよ。それからデンマーク自体も、たった550万しか人口いないんですよ。兵庫県ぐらいしかいないのに風力とかそういう物で賄いきれなくて、隣のスウェーデンから原子力の電気買ってるわけです。先生がよく研究されてるドイツについても実はフランスの原子力の電気も買ってるわけですから。だから既存の原子力も含めてベストミックスを目指すべきだっていうのが僕の考え方です」

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