独特の災害史観を持つ日本人は何度も立ち向かい乗り越えてきた

2011.04.04 Monday 19:32
くっくり



 このたびの大震災における被災者の方々とほとんど変わりのない、百数十年前の日本の被災者の落ちついた様子に、驚かれた読者さんも多いのではないでしょうか。

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 話を大石久和氏の論文に戻します。
 公平を期すため書き添えておきますと、氏は建設省の出身です。つまり公共事業推進派です。
 ただ、そのことを割り引いても、氏の話には非常に説得力があると私は感じました。

 民主党は野党時代から「コンクリートから人へ」をスローガンとし、公共事業を悪のように扱ってきましたよね。

 実際、民主党政権が誕生してから、蓮舫さんらが事業仕分けで仕分けたものを振り返ると……

  ・石油と塩の備蓄
  ・防衛費
  ・スーパー堤防
  ・災害対策予備費
  ・地震再保険特別会計
  ・耐震補強工事費
  ・学校耐震化予算
  (「WiLL」同号p.82久保紘之氏による)

 といった、災害の備えとして必要なものが多く目に付きます。
 特にスーパー堤防は「100年に一度の大震災対策は不要」として削っているのです。

 確かに無駄な公共事業がないかチェックすることは必要だと思います。が、行き過ぎた公共事業の否定では日本国民の生命や財産を守ることはできません。今回の震災でそう感じた方も多いのではないでしょうか。

 いずれにしても今後の公共事業や防災の在り方については(政治や利権の問題も含めて)、国民全体も巻き込む形で大いに議論していくべきではないかと思います。
 このたびの震災から多くのことを教訓としながら……。


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