「アンカー」福島第一原発の今後 青山繁晴×住田健二
2011.03.24 Thursday 03:39
くっくり
山本浩之
「そういう、人をどうやりくりするかと。物資などはその都道府県や基礎自治体を通じてですね、どんどんこれから送り込まれることになるんですけど、阪神淡路大震災でもありましたように、集積されたその物資が、今度は被災地でどういうふうに、需給をきちんと、満たすだけの、ま、行き渡るかどうか、そのあたりが問題ですね」
青山繁晴
「そうです。この関西は阪神・淡路大震災を経験した人が多いからこそ、一生懸命援助したいって人も実は多いんですよね。その上で、今回被災地が非常に広い。そして、もとの家にとどまれない人も阪神・淡路の時よりも多いから、人を探していって、必要な物資を渡さなきゃいけない。だから当然、人海戦術が必要なんですよ。だから必ずこの被災地以外の自治体の職員や、あるいは広大なボランティアの方々の人手って必ずいるんで、だから一番やらなきゃいけない例として、ちょっとお話をいたしました」
山本浩之
「そういう点で非常に、一刻も早く機能するようになっていただきたいと思いますけれども。次は緊迫した状況が続く福島第一原子力発電所のニュースです」
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山本浩之
「青山さんは内閣府の原子力委員会、原子力防護専門部会の専門委員をされています。この原子力専門家の立場からいろいろとお聞きしたいんですけども、まず今日その1号機の圧力容器の温度が上がったと。これについては?」
青山繁晴
「圧力容器の内部の温度が上がってるってことは、おそらく中で核燃料棒が一部露出してるんであろうということは考えざるを得ないですね。但し、だからもちろん危機的な状況で、あってはならないことが起きてるわけですけれども、但し、今まで海水でどうにかしようとしてたのをですね、外部電源が回復して、つまり電気が来るようになって、本来のポンプでホウ酸水を入れた水、海水じゃなくて、というのは、まず海水っていうのは当然、3.5%っていう濃い塩分ありますから、それが原子炉の中にどんどん入っていくと、これはもうどなたでもそのまま続けていいのかと思われると思うんですよ。これ、いろんな見方ありますけど、だいたいどんなに長く入れても10日ぐらいまでですから、もうそろそろ限界に近づいてるわけですね。したがって本来の冷やす水を入れなきゃいけない。そこにさらにホウ酸を混ぜてあるとですね、ホウ酸っていうのは平たく言えば、核分裂の反応を遅らせます、鈍らせます、抑えますから、だから電源戻ってきたから、本来のホウ酸水で冷やそうとしてるから、そこは一歩前進と受け止めるべきだと思います」
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