青山繁晴「ニュースの見方」菅首相では危機は乗り越えられない
2011.03.17 Thursday 00:56
くっくり
中西一清
「そうですよね」
青山繁晴
「民間企業の東電ではとても言ってくれないこと山ほどありますから、菅さんが日本国総理として、その機密は守りつつも、しかし実質的に協力してくれってことを、真っ先にやるべきだったんですよ」
中西一清
「ずいぶん遅かったですもんね、そういう要請を出すのがね」
青山繁晴
「いや、そういう要請も、今、じゃあ出てるかというと、僕は必ずしもそうは思いませんね」
中西一清
「ああ、そうですか」
青山繁晴
「あの、ヒラリー国務長官とか、その、そういう人と松本外務大臣が話したからといって、スリーマイル島の情報を使って協力してくれって要請は、僕は出てないと思いますよ。だからやるべきことをやってないんですよ。で、しかも菅さんさらにやったことはですよ、たとえば、えー、停電の問題ってのは当然、海江田経産大臣の仕事だから、その人がやるべきなのに、蓮舫さんを突然、屋上屋(おくじょうおく)を架させて任命したり、あるいは、ピースボートっていうボランティア団体を率いてきた、辻元清美さんを、ボランティア担当の首相補佐官にして、利益誘導じゃないかって疑念を抱かせたり、そういう、やらなくてもいいこと、あるいはやっては困ることだけやって、やらなきゃいけないことやってないんです」
中西一清
「うーん」
青山繁晴
「したがって、この菅さんのこの奇妙な行動が直らないと、この危機も乗り越えられません。それから、あの、時間ありませんから次の話に行きますとね、原子力の問題ですが、あの、僕は原子力委員会の中での、専門委員てのは何かというと、普通の委員と違って専門分野がある、実務の仕事ってことなんです。評論とかコメントじゃありません。えー、これは僕の本業のひとつなんですが、その、私の担当っていうのは、テロ対策で、原子力の防護なんですね。そして、原子力の本当の、いちばんの被害っていうのは今回のような自然災害とか事故、ヒューマンエラーじゃなくて、テロによって、えー、放射性物質がまき散らされた時が最大の被害なんですね。えー、ところがその、テロであっても、この地震であっても共通することがひとつあって、実は12年前から、その、政府も、電力会社も、いざとなったら原子炉が自動停止するから大丈夫だってことばかりおっしゃってるけれども、炉が自動停止しても、冷却ができなかったら、重大な事態に立ち入るから、そちらに力点を置いて、自動停止するから大丈夫っていうことは、乗り越えるべきだってこと申してきたんですが、12年間、実は何の、えー、いわば新しい体制もとられませんでした」
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