一色正春・元海上保安官が講演

2011.02.14 Monday 23:28
くっくり


 「(「明らかにすべき情報」と「隠すべき秘密」の線引きは)非常に難しいと思う。ただ今回の件(衝突映像)はボーダーラインを遙かに(明らかにすべき情報へ)越えていたと私が勝手に判断していた」

【元尖閣保安官 講演(13)(完)】「英雄ではない。当たり前」の言葉に会場から拍手
 「英雄とかヒーローとか言われるのは間違っている。むしろ当たり前のことと受け止められるように日本がなっていけばいいと思う」
 「昔は日本人がそういう考え方をしていた。それが最近失われていることを心配している」


 拙ブログでは、昨年11月、一色氏が任意同行される前に読売テレビの記者に渡していた直筆メモを起こしたことがありました(11/13付:海上保安官メモ全文起こし)。

 その時、私は、これは決して生半可な気持ちで流出させたのではないなと感じましたが、今回の講演で、彼の日本の将来を案じる真剣な思いが改めて伝わってきたような気がします。

 彼の講演での主張をざっくりまとめると、こういうことになろうかと思います。

 「日本の領海で何が起きているのかを国民に知ってほしい」
 「中国の“侵略”の動きに警戒してほしい」
 「メディアは公平で客観的な報道をしてほしい」

 メディアと言えば、テレビは今回の一色氏の講演をあまり伝えてないようですね。
 午後6時台の全国ニュースを各局チャンネル替えながら見てみたけど、全く見かけませんでした。ひょっとしたら私のタイミングが悪かっただけかもしれませんが……。

 一色氏は今回、あまり政治に対する批判はしていないようですが、海上保安庁や現場の保安官が、政治が機能していないことを嘆いているのは間違いないようです。

 「WiLL」3月号に海上保安庁幹部の匿名座談会が掲載されていました(司会・構成はルポライターの横田由美子氏)が、これを読めば、「政治家よ、もっとしっかりして!」と誰もが思うことでしょう。
 海保幹部の方々の声を抜き出して引用します。

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