櫻井よしこvs高野孟 11/26放送「朝まで生テレビ」より
2010.12.11 Saturday 03:52
くっくり
【尖閣諸島】
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高野孟
「だから、その、さっきの棚上げ(トウショウヘイが提案した尖閣諸島棚上げ論)に戻りますけども、その棚上げっていうのは単なる棚上げじゃなくて、結局、中国側が、ま、これ外務省OB、あるいは、外交専門家の解説によるとですね、この棚上げ論っていうのは、えー、もちろん、櫻井さんおっしゃったように、正式の外交文書、みたいなものが交わされているわけでは全くありません。ですから暗黙合意という以外の、何ものでもないわけですよね。でも、その暗黙合意の中には、その、日本が、この尖閣を、その、実効支配している、ということを、中国は暗黙に認めると。認めると。だからつまり、そこに、海上保安庁、の船が、来て、たとえば中国の漁船が来たら追い出すってことをやってるわけですよね。警告して、退去させるという。えー、で、そういう、その、ことまでは、その、中国の容認す、いや、ま、その、えー、暗に認めるところであると、いうことですよね。そいで、その、だから、その代わり、その、日本は、あからさまに国内法を適用したり、あるいは、その、領海侵犯だっつって銃撃したりとか、そういう荒事はしないで下さいよと。その中国の側もしかし、その、できるだけ、そういう事故が起こらないように抑制をしましょう、お互いに抑制していきましょうと、いう、ことまで含んだ、一種暗黙合意ですよね、これ。なんですよ。ですから、それに代わる、つまり、その、実効支配を暗に中国側が認めてるという意味で、これはたとえば、外務省OBで孫崎さんの、あの、解説なんかによると、という日本側にとって優位な、あの、領海になっていると。で、それを、こっちの方から投げ捨ててですね、今の段階ですよ、それに代わる代案を、中国との間で、事実上の合意に持ち込めるという成算もなしに、その、実効支配が暗に認められているという、ちょっと日本がこう優位にあるような、この、微妙な暗黙の合意を、わざわざ捨てることはないということなんですよ」
田原総一朗
「櫻井さん」
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櫻井よしこ
「あの、孫崎さんの論はですね、私は間違っていると思いますね。あの、確かにね、その、そのような暗黙の合意があって、現状維持ということを言ったかもしれませんけれども、現状維持を破ってるのは誰ですか。中国ですよ。1992年2月、領海法を作りましたよね。法律を作って、南シナ海も東シナ海も尖閣も、中国の領土だと宣言しましたよね。で、これは、現状維持の最たるものじゃないですか。文書で国の法律として、中国はそれを決めて、国際社会に発表したわけですね。これはもう、中国の方にもしそのような、了解があったとしたら、中国が自ら破ってるわけですから、もうこの時点において、この、棚上げ論なるものはですね、私は棚上げ論、というものを認めないんですけれども、棚上げ論なるものは、壊れたと思わなきゃいけないんですね。そしてもうひとつは、棚上げと言って、あの、その間にどんどん自分たちが領有する準備をするというのは、南シナ海の事例を見ればですね、もう何よりも明らかですよ。やっぱり外交っていうのはですね、中国が他の国々とどういう感じで、領土領海を争ってきたか。他の国々の領土領海をどのようにして自国のものにしてきたかということから、日本外交は学ばないといけないと思うんですね。孫崎さんは学んでいない。外務省は学んでいない。日本の親中派の政治家も学んでいない。だから、日本はいつも敗北するんです。今回もこの事例だというふうに私は思いますよ」
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