支那人の民族性を考える上での具体例を77年前の本に学ぶ

2010.12.07 Tuesday 01:58
くっくり



 中国関係関連の古い記録を見ると、中国人の性格は昔とそれほど変わっていないことがわかる。また、4000年前の中国人が書いた記録を見ても、残念ながら同じである。必要に応じて順応はしてきたが、同時に他民族とは異なる、中国人特有の抜き難い特性は変わることはなかった。

 さて、国際化する世界は国際法というものに合わせて動いているのであるが、中国人が、もしこの国際法を尊重するようになったとしたら、世界中が平和になるが、違うのである。逆に、彼らの強烈な国民性ゆえに、中国関係はギクシャクしているのである。そればかりか、中国人同士でさえも良好な関係は築かれないのである。

〈中略〉長く中国に暮らせば、中国人の性格も飲み込め、困ることもなくなるかというと、全くそんなことはない。いくら智恵をひねっても答がわからないクロスワードパズルのようなものである。一日一日、正解に近づいていくような気になる。が、誰も成功した人はいない。これからも無理であろう。もしできたとしたら、その時は外国人ではなくなり、中国人になってしまったのである。

(p.85-87)

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【西洋社会と交わるところがない】

 今日の西洋社会は、時代精神と宗教は相反するものだが、中国ではそうではない。

 我々と中国人とでは交わるところがない。交わるどころか平行して進むところさえない。だから、我々の考えが彼らの役に立つかどうかは怪しい。「中国人でも我々の考えを理解できる。できなくても、努力することぐらいはできる」と考える向きもあるかもしれない。しかし逆のことばかり起きている。何の根拠もない単なる空想である。確かに、西洋文明を取り入れることはできる。ただし物だけである。

(p.148)

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