尖閣事件で改めて露呈した民主党政権の統治能力の無さ

2010.10.02 Saturday 01:54
くっくり



 「明日の所信表明演説ではですね、この20年間にわたって、本来なら取り組んで解決しておかなければならなかった問題を先送りしないで解決していくんだと。先送り一掃宣言。まあ、こう呼べるような所信表明で、その私の気持ちをですね、国民の皆さんに聞いてもらいたいとこう思ってます」 (産経9/30

 ほう、じゃあ尖閣問題はじめ近隣諸国との領土問題、その他の外交懸案事項も、先送りせずに解決していくってこと?

 ……と思ってたら、所信表明演説を聞いてのけぞりましたよ。

 「5番目の重要政策課題は、主体的な外交の展開です。今日の国際社会は、安全保障の面でも経済の面などでも『歴史の分水嶺』とも呼ぶべき大きな変化に直面しております。新興国の台頭で、世界の力関係も変貌を遂げてきております。わが国周辺地域に存在する不確実性・不安定性は、予断を許しません。こうした国際情勢の下、天然資源・エネルギーや市場を海外に依存するわが国は、いかにして平和と繁栄を確保するのか。受動的に対応するだけでは不十分です。国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開していかなければなりません」(産経10/1 16:11

 おい!国民に投げるなよ!!(-o-#)

 そりゃ、外交や安全保障について(てか、政治全体について)国民一人ひとりが考えていくべきだとは私も思いますよ。
 が、外交で大失策をやらかした直後のあなたにそんなこと言われてもね。「菅政権は能動的な外交をやっていける自信がありません」って言ってるように聞こえますよ。

 この点、産経の阿比留瑠比記者が、「政府は現在、対米、対中、対露外交で迷走と敗北を繰り返し、『受動的・他律的外交』を余儀なくされている。困り果て、国民に『対応を考えてくれ』とげたをあずけて、責任回避を図っているかのように受け取れる」(産経10/1 14:06)と論評されていますが、私もまさに同じことを感じました。

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