なんだったんだ?金賢姫の4DAYS
2010.07.24 Saturday 02:07
くっくり
金賢姫の日本語教育係だった田口八重子さんについての情報は、去年3月に長男の飯塚耕一郎さんと兄の飯塚繁雄さんが釜山で面会した時にもたらされたでしょうから、今回新しい情報が出てくるとしたら、それ以外の方、特に横田めぐみさんに関するものだろうと期待がされていました。
事前に金賢姫が「めぐみさんと会った」「ご両親に全て話したい」と言っていたこともありますしね。
一部の識者の間では、「おそらく新情報はある。新情報が出る可能性が薄いのに、リスクを犯してまで日本政府がわざわざ招聘するわけがない」という見方すらありました。
が、実際フタを開けてみたら、「特段新しい、期待していたような情報は出なかった」(横田滋さんの弁)わけです。
期待した新情報はなかったとは言え、めぐみさんが北朝鮮でどんなふうに暮らしてきたのかを少しでもいいから知りたいとお考えだった滋さんや早紀江さんにとっては、金賢姫との面談は有益な時間だったんだろうと思います。
さまざまな人から少しずつもたらされる情報をパズルのようにつなぎ合わせて、愛しい娘さんの「年表」を作っていく作業は、ご夫妻にとって単なる「慰め」にはとどまらない、大変貴重なものであるに違いありません。
また、めぐみさんのパズルのピースをつなぎ合わせていくことで、他の拉致被害者の情報につながっていくことも十分にあり得ます。
ただ、だからって現実にすぐに何か物事が進むというわけじゃないんですよね。そこは横田ご夫妻も、他の拉致被害者家族の皆さんも、ものすごくジレンマをお抱えなのではないかと思います。
めぐみさん以外の政府認定の拉致被害者についても、金賢姫が見かけたことのある人は1人もいませんでした。彼女が各ご家族に語ったのは、「生きていますよ」「希望を持って下さい」といった言葉がほとんどだったようです。
私のような素人には「単なる気休め?」と思える言葉だったりもするんですが、救う会の西岡力さんによれば、これは「状況証拠として絶対に生きている」という意味合いだそうです。
つまり、北朝鮮は拉致した外国人を厚遇するので(あくまで物質的な面でですが)、そんなに簡単に交通事故に遭ったり、病気になったりはしないということです。
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じゃあ金賢姫の来日が全くムダだったのかというと、決してそうとも言えないでしょう。
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