鳩山首相が沖縄訪問「最低でも県外」断念
2010.05.05 Wednesday 02:14
くっくり
「基地の全ての機能を県外に移設することは抑止力という観点から難しい」
「沖縄の皆さんにご負担をお願いしなければならない」
「申し訳なく思っております」
「最低でも県外」が、結局これですか!と。
鳩山さんの訪問を受け、沖縄県民からはこんな言葉が聞かれたそうです。
「ヤマチラカチ、ヌースガ(これほど混乱させておいて、今さら、何をしようとするのか)」(産経5/4 21:11)
皆さんご存知の通り、現行案(名護市の辺野古沖を埋め立ててV字滑走路を造る案)がまとまるまでには長い経緯があって、政府も沖縄もそれこそ大変な苦労があったわけですよね。
沖縄県も名護市も、普天間基地周辺の危険や騒音を一刻も早く除去するためにはやむをえないということで、苦渋の選択をしたわけですよね。
それを鳩山さんが「最低でも県外に移設」と言い出して、民主党も先の衆院選でそれを言い続けて、沖縄県民に期待を抱かせて、引き延ばして、引き延ばし続けて、結局これですか!と。
今さら「やっぱり辺野古でお願いします」って言われても、しかもその理由を今さら「抑止力が云々」って言われても、そんなの受け入れられるわけがありませんよね。
普天間第二小学校では住民らとの対話集会も行われましたが、どこが「対話」なのかと。
だって、もともと鳩山さん、対話する気では来てなかったでしょ?もう「普天間基地の県外全面移設は断念」を決めた上で来てたんでしょ?
これでは、「沖縄の皆さんのお話は聞きましたよ」って体裁を取り繕うだけの、アリバイ作りのためだけに来たんだな、ってとらえた住民も多かったのではないでしょうか。
それから徳之島。
今回、鳩山さんはあちこち回って説明してましたが、沖縄県議会議長との会談では、「沖縄のみなさんにも、徳之島のみなさんにもご協力をお願いできないか」と言ってるんですよね(徳之島にヘリ部隊の一部を移設する案)。
たぶん初めて鳩山さんの口から「徳之島」が出たと思うんですが、徳之島の皆さんも、さんざん振り回された挙げ句、沖縄にいる総理の口からそれを聞かされたのではたまりませんよね。
沖縄の皆さんも、徳之島の皆さんも、「順番がおかしいんじゃないか」と思っておられることでしょう。
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