鳩山由紀夫が2009年7月14日に話したこと

2010.04.17 Saturday 02:23
くっくり


 麻生総理は、官僚は政府の資源、うまく使いこなせない者はおよそ政府を経営することはできないと言われました。しかし、今の自公連立政権、自民党長期政権では、官僚と党の族議員で実質的な決定が行われ、内閣はその追認機関と化しているのが現状であります。内閣が官僚をコントロールできていないからこそ、天下りはいつまでたってもなくならず、なくすこともできず、国民にとって必要なものであっても、官僚と族議員にとって都合の悪い政策は実行できないのであります。
 今必要なのは、政治システムの転換であります。官僚機構と結託をした自公連立政権、官僚内閣では、政治システムの抜本的な転換は不可能であり、いつまでたっても不必要なところに多額の税金が流され続けてしまいます。これに終止符を打たなければ、税金の無駄遣いはなくならないのであります。

 自公連立政権を不信任とするもう一つの理由は、地方を犠牲にしながら中央の利権にしがみつき、地域を破壊してきたことにあります。
 今、日本の地方、地域は疲弊し切っています。耕作放棄地、相次ぐ工場や店舗の倒産、医師不足や病院の閉鎖、さまざまな面で拡大する格差、こういった状況を改善するのが政治の役割であるにもかかわらず、自公連立政権は、これらの問題をますます深刻化させています。
 本当にその地域のことを考えているのは、中央省庁の官僚ではありません。地域に対する愛着と誇りを持ち、その活性化のために努力しているのは、その地域で暮らしている住民の皆さんであります。中央官僚が自身の出世や天下りのために地域を踏み台にし、地方を踏み荒らしてきたのが自民党・官僚政治の歴史であります。

 私たちは、官僚主導の中央集権国家から、国民主導の地域主権の国家へ変えようと、事あるごとに訴えてまいりました。今の官僚主導の中央集権の仕組みのままでは、税金の無駄遣いはなくならず、地方が疲弊するばかりであります。このような政治が続けば、時代の変化に対応できず、国民にとって本当に必要な政策は実行できません。
 名古屋の市長選、さいたまの市長選、千葉の市長選、静岡県知事選、奈良の市長選、そして東京都議選と民主党の候補が勝利したのは、単に地域を変えよという声のみではありませんでした。むしろ、地域を踏み荒らした国政を変えよとの悲痛な叫びであったことをあなた方は知るべきであります。

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