小沢一郎が2008年5月21日に話したこと

2010.04.12 Monday 01:45
くっくり




【第22問】人生で一番傷ついた言葉は何ですか?
【答】いろいろあるね。

おち 今、この質問を聞いた小沢さんの頭の中に、どなたの顔が浮かんでいるのか非常に気になります(笑)。

小沢 まぁまぁ、それは具体的にはね(笑)。でも、一番傷ついたっていうか、頭にくるっていうか、そういう経験はやっぱり政治家になってからですね。

おち そうですか。やっぱり仕事上ですか。

小沢 仕事上ですねぇ。例えば、さっき話した報道番組のように(引用者注:第19問「テレビは一日に何時間観ますか?」に対し、小沢氏は「ほとんど観ない」と回答した上で、報道番組について「今の報道は真実を伝えない」「責任逃れをする」と批判を展開)、まったく僕自身の考え方や意図とは違うかたちで流されるでしょう。そういうのはやっぱりものすごく嫌ですね。いろいろな評価をしてくれるのはいいんですよ。要するに論理、理屈に合った批判や論評は何でもいいんですけど、まったく情緒的な、「あの野郎は!」といった類の誹謗中傷があるでしょう。それはホントに頭にきますね。

〈中略〉

小沢 僕は本当は情に棹(さお)差して流されるほうなんですよ。

おち そこが面白いですよね。確かに今までの話を聞いていると、かなり情に流されやすいタイプだと思います。

小沢 本当はね。でも、だからこそ僕は絶対、政治判断だけは情に流されちゃいけない、と決めているわけなんです!

おち そうか!本当は情に厚い分、そこで思い切り逆に振れているんですね。だから合理的になるわけだ。

小沢 日本の戦前の歴史だって、結局、感情というか、そのときの情緒的判断でダダダダーッと突き進んで、敗戦を経験してしまったわけでしょう。もしそのとき、明治時代のリーダーたちが生きていたら、絶対にあんな馬鹿な戦争はしなかったですよ。明治のリーダーはそれだけ見識を持っていて、きちんと物事を判断できる人たちだったからです。そう考えれば、政治では情に流されちゃいけないというのは、すごく当たり前のことなんです。

おち なるほど。ものすごくロジカルでわかりやすいです。

小沢 何となくその場その場の情に流される、あるいは自分の利害得失に流されるっていうのは、絶対いけないと思ってるんですけど、この考え方はなかなか日本社会じゃ理解されない。冷たいとかね。

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