2010.04.12 Monday 01:45
くっくり
小沢 先ほど(第2問)もお話ししましたが、「百術不如一誠(百術は一誠に如かず)」っていうのは僕の生きざまであり、人生哲学の基本です。しかし、今やその哲学が永田町だけではなく、霞が関でも大手町でも影を潜めて、なくなってしまった。政治の世界は基本的に権力闘争の場ですから、とりわけそういう哲学は流行らない。だけど、僕は権力闘争の場であれ、どんな場面でも、やっぱり「誠意」とか「真心」は持ち続けなければいけないと思うんです。
この先、我々が政権を担うとなったとき、すなわちそれは我々が権限、権力を得るときですよね。そのときこそ、我々を支えてくれる支援者の方々、そして国民の皆さんのために少しでもお役に立ちたいという気持ちを失ってはいけない。それを忘れたら、もう政治家としておしまいですよ。そういう「誠意」や「真心」の上に立ってこその権力闘争であって、その前提がないのでは、ただの魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界になっちゃいます。
おち 政界に限った話ではないですが、実際、その優先順位がひっくり返っちゃってる人がいますよね。まず権力を手にすることが先で、そのあとに世の中の幸せ、みたいな。
小沢 そうそう。権力を得るということはあくまでも「手段」なんです。「国民の皆さんのために何かをやりたい」とか、会社員であれば「自分の会社をこうしたい」とか、そのために権限を執行する立場になりたいと、こうならなければいけない。ところが、いつの間にか目的と手段が入れ替わり、何のために権力を得るのかが完全に忘れ去られてしまっているんですよ。
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