小沢一郎が2008年5月21日に話したこと
2010.04.12 Monday 01:45
くっくり
そう、対談がなされた2008年5月といえば、衆議院解散が年内にもあるのではないかと噂されていて、どんなに遅くても任期の切れる翌2009年9月に総選挙があることは確定していたわけです。
民主党が総選挙に勝てば、おのずと小沢さんは総理大臣になりますから、それを想定して企画された本ということです。
まさかその後、小沢さんが総理候補でなくなる(代表を辞任する)事態になろうとは、おち氏も出版社も予想できなかったという……。
そういった意味でも面白い本かもしれません。
質問は50個あります。
「“人間・小沢一郎”を引き出したい」というコンセプトのもとになされているので、ほとんどの質問は政治とは無関係のものです。
「子どもの頃の夢は?」「一番好きな食べ物は?」「好きな女優は?」といったふうに。
が、中には政治絡みの質問・回答ももちろんあるので、そのあたりから興味深かった箇所を抜粋引用してみます。
【第2問】座右の銘は何ですか?
【答】百術不如一誠(百術は一誠に如かず。「百の術策も一つの誠意には及ばない」という意味)
おち どうしてこの言葉が好きなんですか?
小沢 政治だけでなく、どんな世界でも一緒だと思いますが、「誠意を持って一生懸命やること」、それが大事なんです。そうしていれば、最終的には皆さんも自分のことを理解してくれるんじゃないかと。何事も、やったふりをして格好つけても、それは結局、あとでバレます。そんなこと僕は嫌いだし、やってはいけない!もちろん、人はそれぞれ能力に違いがあって、自分ができる範囲は決まっていますが、その範囲内で誠意を尽くすことが大事。常に陰日向なく、百術、つまりいろんなパフォーマンスをするよりも、一誠、たった一つでも誠意を尽くしてやるべきなんです。
「いろんなパフォーマンスをするよりも、一誠」……でも今の民主党はパフォーマンスがやたら目立ちますよね。事業仕分けなどはその最たるものでしょう。
事業仕分けそのものに異を唱えるつもりはありませんが、ただ、この財政難の折、事業仕分けの削減額をはるかに上回る額のバラマキ(それも目的がよく分からない子ども手当とか)をされちゃ国民はたまりません。
【第6問】「政治家にならなきゃよかったなぁ」と思う瞬間は?
【答】永田町にいるとき(笑)。
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