江戸時代を見直そう
2010.03.23 Tuesday 01:08
くっくり
……厳しい身分制度の下、武士や代官といった特権階級の人たちに、農民をはじめとする庶民は虐げられていた。
過酷な年貢の取り立て、気分次第で切り捨て御免、ひたすら怯えて暮らす日々。
それに耐えかねて時々、一揆などが起きるけれども、全て鎮圧。
この理不尽な構図が解消されるには、明治維新を待たなければならなかった……。
もちろん後々こんなのは間違いだと分かっていくのですが、少なくとも高校生ぐらいまではこんなイメージを持っていました。
これは学校教育(いわゆる階級闘争史観の刷り込み)もあったのでしょうが、それよりはテレビの時代劇の影響が大きかったんだろうなと思います。
だから、たとえば「水戸黄門」などを観ていて、偽善的な番組だなあと感じたことも。
だって黄門様は庶民の味方と言うけれど、よくよく考えたらこの人って権力側ですやん!庶民を抑圧してた側ですやん!旅先で一人一人を助けてる暇あるんやったら、幕府自体を何とかしてよ!
……なんてふうに、すごく違和感を覚えたというか。
(こんなこと思いながら観てたの、私だけ?(^_^;)
前置きが長くなりました。ここからが本題です。
「正論」2010年2月号(私は遅読でいつも1〜2ヶ月遅れで読んでます)に【世界史のなかの江戸文明】というタイトルで、シンポジウム抄録が収められています。
目から鱗の言葉がたくさんありましたので、今日はその中から抜粋して紹介したいと思います。
画像は、和風素材.comさんからダウンロードさせていただいたものを使用しています。
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■屋山太郎(政治評論家)
外国人から「日本には宗教教育がないのか」と驚かれることがあります。私自身もローマ特派員時代に「ない」と答えて愕然とされた経験があります。ならば、日本人は何によってモラルを保っているのか。それは武士道なんですね。調べてみると、江戸初期に山鹿素行がいろいろな家の家訓を集め、そこに儒学を加えて武士道の体系をつくったようです。要するに、武士は支配者ですが何も生産しない。だから身を清くして品格を高めよ。いざという時には死ぬ覚悟を持て、というモラルが求められたのです。
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