「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(2)終
2010.01.04 Monday 00:18
くっくり
花尻薫
「水がいったん当たって、しぶきになって下に落ちる時に、仏さんが何人も人型になって見える」
滝の流れの中に、自分たちを救ってくれる仏や神の姿を見たという。
お社も拝殿もなく、滝そのものが御神体という神社は、日本の古い信仰がどのようにあったのかを今に伝えている。
この滝を見通せる丘に、世界文化遺産であり熊野三山の一つ、熊野那智大社がある。
宮司さんに案内されて、通常では立ち入れない場所へ。
そこには「烏石(からすいし)」と呼ばれる岩があった。
神武天皇が東征のため熊野に上陸して道に迷った時、案内をした鳥が、足が三本ある伝説の八咫烏(やたがらす)。日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている八咫烏が、役割を終えて姿を変えたと言われるのが、この烏石なのだ。
宮司がお社の屋根の見方について教えてくれた。
image[100102-08tigi.jpg]
千木(ちぎ)の先端が地面に対して……
水平=女の神様、垂直=男の神様。
image[100102-09katuogi.jpg]
堅魚木(かつおぎ)が……
偶数=女の神様、奇数=男の神様。
外から見ただけで分かる。
このお社は天照大御神をはじめ、日本の創世神話の尊い神々をお祀りしている。
この熊野那智大社と隣接しているのが青岸渡寺(せいがんとじ)。
仏教が日本に伝来した頃すでにあり、本殿は1590年、豊臣秀吉によって再建された。
神様に手を合わせたあと、すぐに仏にも祈る。
たけし
「我々だと、観音菩薩がいて隣に大社があると妙な感じがしますね」
花尻薫
「お寺やお寺、神社は神社というのは明治政府に命令されたので、こういう区切りがあるっていうのは、私らにとっては残念でかなわない」
image[100102-10zenkei.jpg]
神社とお寺が隣り合って、参拝者は両方に自然と手を合わせる。
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