「アンカー」マイケル・ムーア監督インタビュー

2009.12.17 Thursday 02:24
くっくり



岡安譲
「しかも見落としがちなところをすくい上げるのが、非常に上手いですよね」

和田秀樹
「上手いですね。あの、今回やっぱりウォール街をテーマにしたっていうのは、非常に良かったと思います。あの、やっぱり実はあの、資本主義がいいか悪いかは別として、結局、株主、株の値段がね、景気とつながってるって我々みんな信じてるじゃないですか」

岡安譲
「そうですね」

和田秀樹
「だから経済成長率がどうだったかだとか、GDPがどうだとかって話よりも、株価が上がれば景気が上がった、株価が下がったら景気が下がったって、みんな信じてますよね。そうすると株が上がるような、いわゆる株主だけが儲けるような資本主義ができあがってるわけですよ。つまり従業員の給料を削って、リストラして、利益が出たら株価が上がるわけです。だから今までは会社が儲かった金を、従業員にたくさん渡して、株主にあんまり渡さなかったのを、株価を上げることを考えたら、株主にたくさん渡して従業員を削るっていうふうなやり方に、どうしてもなっちゃうわけね」

村西利恵
「自然とそうなりますね」

岡安譲
「盲信してた部分ありますね。確かに私たちもね。ええ」

和田英樹
「だからやっぱり株価が全てだっていうやり方が、非常に危険なもとだと僕は見ているんですけども」

岡安譲
「というと、マイケル・ムーア監督が言っている、まあ資本主義にかわる、ま、21世紀の新しいシステムが必要なんだっていうことは、まずそういうその、今までの資本主義に対する誤解を解いていくことから始まるという」

和田秀樹
「そうですね。あの、私もね、実はこういう(本を取り出して)『富裕層は日本をダメにした!』という本も書いてるんですけども、結局のところ、あの、お金持ちにお金が集まるシステムっていうのは、実は非常にあの、経済のシステムとしては非効率なんですよ。だって金持ちっていうのは、じゃあ10億稼いだら10億使うかって、使ってくれないですね。つまりこれはケインズっていう人も言っているし、あるいはその、クルーグマンっていう人が『格差はつくられた』って本で書いてるんですけど、アメリカもこのムーアの映画でも出てるんですけど、最高税率90%だった時代がいちばん発達した時代なのね」

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