「アンカー」マイケル・ムーア監督インタビュー
2009.12.17 Thursday 02:24
くっくり
青山繁晴
「マイケル・ムーアさん、あなたの眼は非常に澄んでいますね。とても貴重な体験でした。あなたの瞳の奥深くまで見られて」
マイケル・ムーア
「ワオ!アメリカ人はそんなこと言わなかったけどなあ。でもあなたが言いたいことはわかるよ。ありがとう」
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青山繁晴
「このマイケル・ムーア監督とのインタビューというよりは、ほんとは議論、意見の交換でした。で、それを終えてみて、いちばん僕の今、胸にあるのは、実は日本の出番じゃないかということです。というのは、マイケルさんの言ってる資本主義っていうのは、自分のことばっかり考える、自分さえ良けりゃいいってな資本主義だって言ってるんですね。それと同時に、中国のような独裁主義もいけないと、マイケルさんと僕の意見は一致した。じゃあほんとは日本の私たちの民主主義ってのは、あるいは資本主義って何なのかというと、自分さえ良ければいいっていうんじゃなくて、人のために生きる、お互いが人のことを考えて、相手のことを考えて、みんなのことを考えて、それで自由に生きるっていうのが、日本型の資本主義のはずなんです。だから実はインタビューの中で出てくる第3の道っていうのは、僕ら日本が切り開くんじゃないかっていうことを強く思いました」
…………………………VTR終了…………………………
岡安譲
「実は和田さんも、もうこの『キャピタリズム』はご覧になったということなんですが、どんな印象をお持ちになりました?」
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和田秀樹
「あの、マイケル・ムーアっていう人はやっぱり大衆っていうか、見てる側の共感を生むのが非常に上手い人ですよね。たとえば前の作品の『シッコ』なんかでも、アメリカの医療を受けられない人を扱っていたんですけども、こう、たとえばあの、9・11のテロで果敢にボランティアをしてた人たちがね、肺の病気になるのに、そういう人たちが医療を全然受けられない状態を描いた。ところがその、いわゆる悪いことをした人が刑務所で医療を受けてる、というような現実を出したので、今回も、ま、70兆円もね、公的資金を銀行に、あれをお金を入れたのに、結局、一般市民の方は家を取られてる。それで公的資金を受けた方の方は、ま、1億円ぐらいのボーナス、100万ドル以上のボーナスをみんなもらってるようなのを映し出してて、非常に共感を生むのが上手い監督だっていうふうに思いましたね」
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