京都の地名に潜むミステリー「ビーバップ!ハイヒール」より
2009.11.23 Monday 01:05
くっくり
京都南インターチェンジ付近にある赤池。
この土地の名前にも恐ろしいいわれがあった。
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平安の終わり頃、荒法師の異名をとった文覚(もんがく)。
もともと武士だったこの男は、同僚の渡辺渡(わたなべわたる)という武士の妻・袈裟御前(けさごぜん)と恋に落ちていた。
しかし、それは許されぬ恋。
「俺は渡を殺す。御前、そなたは俺と正式に結婚してくれ」
「それでしたら、東より2つ目の寝室に渡が寝ております。必ずや仕留めて下さい」
ある夜、文覚は御前の亭主である渡辺渡の寝室に忍び込んだ。
そして、その首を斬り命を奪った。
ところが、文覚が斬ったのは、何と愛する袈裟御前であった!
夫を愛しながらも文覚に誘惑され、道ならぬ恋に悩んだ御前は、夫の身代わりに死ぬ道を選んだのだ。
失意の文覚が御前の首を近くの池で洗ったところ、水が血で真っ赤に染まってしまった。
その池があった場所が、現在の赤池だと言われている。
この話には、まだ続きがある。
殺してしまった御前の菩提を弔い、文覚は仏門に入った。
しかし、僧になってからも人並み外れた激しい性格で、時の権力者・後白河上皇を激しく批判。
その逆鱗に触れ、地中深く掘られた穴蔵の牢の中に100日間も閉じ込められた。
文覚が閉じ込められていた穴のあった場所が、JR京都駅のすぐ近くにある。
その町の名は、文覚町(もんがくちょう)。
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【第2位:天使突抜(てんしつきぬけ)】
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下京区に天使突抜というロマンチックで可愛い名前の町がある。
松原通りから南に向けて広がっているこの町。
しかし、それは京都の文化を踏みにじったため今も京都人から恨まれている、ある人物に関わりのある名前なのだ。
それは豊臣秀吉。
一体どういうことなのか?
小さな川の脇にあることから名付けられた小川通り。
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