外国人から見た日本と日本人(15)

2009.11.17 Tuesday 00:32
くっくり



 重ねて言いますが、日本人は自国のさまざまな文化について、欧米人の言説に惑わされずに自ら哲学的、客観的に分析してみるべきでしょう。そうすれば、これからの時代に、自分たちがかつてないスケールで、世界のリーダーになる資格があることを発見できると思うのですが。

■王源=台湾人。地質学者。1944年、旧制台北高等学校(現・台湾師範大学)に入学、万葉学者の犬養孝(1907年〜1998年)に万葉集を教わった。
09/11/10放送 NHK教育「日めくり万葉集」より

 私は今、日本人の隣人として、非常に幸福に思うのはそこ(学生時代に万葉集を学んだこと)です。
 日本のもとの、非常に基底にある、おおもとにあるその日本人の心、それを万葉に学んだからです。

※王源さんが旧制台北高等学校に入学した際、犬養孝から入学を言祝いで贈られたのが、額田王のこの歌でした。
 「熟田津(にきたつ)に、船(ふな)乗りせむと、月待てば、潮(しほ)もかなひぬ、今は漕(こ)ぎ出(い)でな」

■崔益錫(チェ・イックソック)=韓国人。1972年(昭和47年)生まれ。ソウルにある日本料理店で調理師をしていた時、「すし」と出会い、ぜひ本場で修業したいと思い、1989年に来日。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—外国人54人が語る」より

 日本の料理で私が最も素晴らしいと思う特徴は、素材の持ち味を生かす、旬のものを使い季節感を大事にする、食材が健康に良い、盛つけが美しい、などです。目と舌で楽しむ日本料理の心は、周囲を思いやる謙虚さや、控え目な生活姿勢に通じるのではないでしょうか。例えば、ある寿司店でのこと、テレビなどで顔の売れた有名人や大学教授やお医者様がいらしても、偉そうに威張った素振りも見せず、周囲のお客様にとけこんでいる様子を見て、目が開かれる思いがしました。

〈中略〉現在、日本食は世界中から注目されています。特に寿司は素晴らしい。酢飯は太らない、青魚(サバ、アジ、イワシなど)は頭脳と心臓に良い。優秀な健康食として、その国その土地にある食材を具にした新しい形の寿司が、アメリカを始め世界各国にとり入れられ、広まっています。「すし」という食文化が、新しい生き方にも通じるものとして、世界中の人々に愛されていく。なんと素晴らしいことでしょう。

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