2009.11.14 Saturday 01:37
くっくり
歴史上、源氏と平氏は宿命的な対立関係にある家柄だと教えられてきたが、元を質(ただ)せば、平氏は桓武平氏(五十代・桓武天皇)、源氏は清和源氏(五十六代・清和天皇)と言われるように、数代前の先祖は、ともに天皇家からの枝分かれだったのである。
日本人は、個人より家柄を大事にする民族である。どの家の墓碑銘も、たいてい「○○家の墓」で、個人の名は主張しない。どの家も数代前の先祖は辿れても、その先を知ることは困難である。そこで総本家としての天皇家の血統を正しく伝えておけば、それで自分の系譜を代表することができる。民族の種の起源、出生の秘密を天皇家に代表して守り続けたのは、素晴らしい知恵だったのである。
かくて天皇の血と国民の血は同じであり、日本人は皆、「己の中に天皇をみて」暮らしているのである。だから国民は、意識しなくとも天皇に近づくと血が共鳴し、親愛と感動を覚える。「君が代」が栄え永続することは、国民皆が栄えつづけることと、まったく同義なのである。
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