鳩山政権発足から1カ月

2009.10.18 Sunday 05:46
くっくり



 っていうか前原さんに限らず、この政権、とにかく根回しや説明不足が目立ちますよね。
 何の予告もなくいきなり「はい、こうすることに決めました!異論は受け付けませんからね!」って言わんばかりの高圧的な場面を、私たちはこの1カ月の間に何度目にしたことか。

 ダムや高速道路などの公共工事については、本当に無駄な事業なら中止は仕方ないと私も思います。が、その場合でも中止を決める前に最低限、自治体や住民への説明は必要なのでは?
 民主党のスローガンは「国民の生活が第一」でしょ?民主党にとって彼ら住民は「国民」ではないとでも言うのでしょうか?

 「いや、事前に説明なんかしたら反対派が騒いで大変なことになる。最初から中止ありきで進めないと永遠に前に進まない」という意見もあるようですが、じゃあ鳩山政権が中止後の地元へのフォローを何か考えてるのか?というと、とてもそうは見えない。

 当然ながら、中止に伴ってその地方には必ず歪みが出でてきますよね。観光事業への悪影響や、建設業で倒産や失業者が大量に発生する等。
 政府はその受け皿も並行して進めないといけないと思うんですが、今のところそのへんほとんどできてないでしょ。これでは民主党の理念とは逆に、ますます地方疲弊が進むのではないですか。

 さっき日本年金機構の話で、発足を反対していたにも関わらずこれを予定通り発足する理由として、「民間人1078人に内定を出しており、混乱を避けることを優先した」って話を紹介したけど、公共工事中止は1078人どころじゃない、もっともっとたくさんの民間人を路頭に迷わせることになるんですから。

 鳩山政権は、受け皿としてたとえば介護の仕事を大幅に増やすというようなことは言ってるようですが、建設業者にとってはそれは全くの異業種だし、参入しにくいんじゃないですか?
 近年、公共工事の激減とともに農業や林業などへの参入をすでに開始している建設業者もあるようですが、採算をとるのは難しいんだそうです(10月13日だったか「報ステ」でやってた)。
 このあたり、ちゃんと調整してあげてほしい。


 そもそも鳩山政権の景気対策、経済政策ってどうなってるんですかね?

 私の住む関西でも景気はあいかわらず深刻な状態で、外需依存の製造業が集積している分、最近の円高が重しとなり、大企業も厳しくなるという見方もあるようです(神戸新聞10/15)。

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