鳩山政権発足から1カ月

2009.10.18 Sunday 05:46
くっくり


 年末まであまり時間もないですし、グダグダになって結局は財務官僚が仕切る結果になったりしませんかね。
 そうなったら「脱官僚依存」「政治主導」を掲げる鳩山政権としては、またしても本末転倒となりますが。

 もっとも「政治主導」は予算以外の面でも危うくなってきているようで、たとえば国会対策でもすでに官僚頼みが始まっているようです。
 10月26日に招集される臨時国会を前に、平野官房長官らが首相官邸に各府省の国会担当の官僚を集め、与野党議員への「質問取り」を指示していたことが発覚したのです(毎日10/15)。

 「脱官僚依存」を掲げる民主党は国会論戦も政治主導で進める方針でした。たとえば、小沢幹事長は官僚の国会答弁を禁止する国会法改正案の臨時国会提出を目指していたりします(この改正案がまた連立政権内で不協和音を生じさせているのですが)。
 それに逆行するかのような政府側の対応に、自民党からは「言行不一致だ」との声も上がっているとのことです。


 一方、補正予算の見直しの方はどうなったかというと、16日、執行停止額が目標の3兆円には届かず、2兆9259億円程度にすることが閣議決定されました。
 このへんメディア各社、見出しの表現が違ってますね。たとえば毎日は「目標の3兆円ほぼ達成」読売は「3兆円に届かず」。どちらの解釈をとるかは、国民の間でも意見が分かれそうですね。

 民主党はこの補正予算見直しで捻出した3兆円と埋蔵金(特別会計の剰余金や積立金)など4.1兆円、合せて7.1兆円をマニフェスト実行にあてるとしてるんですよね。

 そこで気になるのが埋蔵金なんですが、選挙前は民主党の皆さん、あれだけ「埋蔵金があるから大丈夫」って主張してたのに、今は誰も全然言わなくなってるので不思議だなーと思っていたら、何とあーた、実はもうほとんど残ってないみたいなんですよ。

 というのも、10月16日のテレ朝「スーパーモーニング」に生出演した野田佳彦財務副大臣によれば、埋蔵金は見つかったが「基礎年金の国庫負担を3分の1から2分の1にした分や、定額給付金とかで去年もうかなり使われていて、使い切りつつあるかもしれない」「これから調べるが厳しくなっていると思う」。

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