秋の万葉集と兵隊さんの思い
2009.10.11 Sunday 01:26
くっくり
天皇の宮に仕える女官・狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)が、罪に問われ越前に流された夫・中臣宅守(なかとみのやかもり)に送ったものです。二人は63首もの歌をやりとりしたそうです。
辺見さんは、第二次大戦の出征兵士やシベリア抑留者に話を聞く中で、万葉集の存在の大きさに気づかされたそうです。
辺見さんがこの狭野弟上娘子の歌に惹かれた理由は、以下のようなものでした。
「学徒出陣の人は1冊だけ本を持っていっていいと言われたが、一番多かったのが万葉集。この二人の男女(狭野弟上娘子と中臣宅守)の歌が一番、若者たちの心に訴えたそう。軍事郵便の中には『あなたが好きだ』とか『あなたを思ってる』とかいう言葉は(検閲の)判子が押されるので書けない。だから『僕の思いは何番のようです』というふうにして、万葉集の番号を書く。すると女の方もそれを察して、万葉集のその番号の歌を見る」
何ともロマンティックかつ切ない話ではありませんか。
戦争の時代に逆戻りしたいなんて思いませんが、ただ、男女のこういう繊細なやりとりに少しだけ憧れみたいなものを抱いてしまうのは私だけでしょうか?
というのも、今の時代の恋愛ってあまりにも開けっぴろげだったり、お手軽すぎるような気がするので……(昭和39年生まれの私が若い頃もすでにそんな風潮でしたが(T^T))。
※拙ブログ関連エントリー
・09/4/7付:さくらさくら今咲きほこる(写真と和歌)
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まさか私と同い年の彼女が佐渡先生とは…(^_^;
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