国旗に秘められた物語第2弾「ビーバップ!ハイヒール」より

2009.10.03 Saturday 03:09
くっくり



image[16South_Korea.png]

 韓国の国旗は実は意外な場所で誕生した。
 1882年、当時の朝鮮王朝と日本の間に条約が結ばれ、国からの使者を日本に派遣することになった。
 意気揚々と日本行きの船に乗りこんだ役人二人。
 しかし、船の中でとんでもないことに気づいた。
 「我々の国には国旗というものがない!」
 この時代、まだ朝鮮王朝は正式な国旗を決めていなかった。

 「我々は国を代表して日本に行くのに国旗がないのはおかしい。話し合いの場で国旗がないと恥をかいてしまう…」
 二人は日本に着くまでの数時間で、急遽国旗を考えた。
 必死に知恵を絞り合い、ついにデザインを決めた。

 中央には太極という、古くから宇宙観を示す模様。
 四隅の記号は「天地水火」「東西南北」などを表している。
 土壇場で生まれたこの美しいデザインは、今も韓国の国民に愛されている。

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■この国旗のデザイナーは誰だ?(3)オーストラリアの国旗

image[17Australia.svg.png]

 1901年、オーストラリアはイギリスから独立し、国旗を作ることになった。
 「どうせなら国民みんなで考えて、一番いいデザインのものにしよう」
 国旗コンテストをすることになった。
 賞金は200ポンド、これは当時の年収の4年分。
 国中が大フィーバーとなり、3万2000点ものアイデアが集まった。

 そんな中、審査員らの心を奪ったのは中学生の作品。
 その中学生とは当時14歳のエバンス君。

 読書好きで勉強家だった彼のデザインは、まずイタリアの詩人ダンテの詩にちなんで、4つの星を描くことを思いついた。
 さらに、これを南十字星にした。
 左上には、イギリスとの強い結びつきを示すユニオンジャック。
 彼のデザインにもう1つ星を足したのが、正式な国旗となった。
 この星の7つの角は州の数を表している。

 14歳という年齢は、国旗の作者が判明している中では一番若い。


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