「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(3)

2009.09.28 Monday 01:12
くっくり



 ただ、三浦らの公判中(事件から11日後)に朝鮮政府が実行犯として朝鮮人3人とその家族を処刑した件について、バードはなぜか一言も触れていません。また訓練隊の大隊長で、閔妃殺害事件の際、訓練隊動員の責任者だった禹範善(後に国王の勅命により処刑を命じられる)の名前も出てきません。
 バードの手元にはこういった情報が来ていなかったのでしょうか?それとも触れられない事情でもあったのでしょうか?

 閔妃殺害までの経緯(なぜ彼女は暗殺されなければならなかったのか?について)は、「気ままに歴史資料集」さんの資料を順を追って見ていくと分かりやすいです。特に以下の3点。
 ・日清戦争後の日本と朝鮮(1)
 ・日清戦争後の日本と朝鮮(2)
 ・日清戦争後の日本と朝鮮(3)
 時間に余裕のある方は「日清戦争下の日本と朝鮮」も。目次からたどって下さい。

 また、閔妃の評価については韓国人も含めいろんな国の人が行っています。そのまとめはこちらを。
 ・大日本史番外編 「 朝鮮の巻 」閔妃暗殺


 ところで、「釜山でお昼を」さんの考察によれば、韓国人は日本人が以下のような神業(かみわざ)が出来たと信じている人が多いようです。

 「王宮に入ることのできない身分の少人数の日本人の壮士が日本刀だけを持って、深夜に次々と堅固な門を破り、初めて入る複雑な王宮内で、鉄砲を持った多人数の護衛兵と戦闘したが全員無傷で勝利して、迷うことなく正確に王妃の部屋まで短時間で進入できて、多くの官女・使用人、後宮の妃など多くの女性の中で、見たことも無い写真もない閔妃を正確に暗闇の中に見分けて殺害した」

[7] << [9] >>
comments (21)
trackbacks (1)


<< 「アンカー」優先順位がおかしい鳩山政権&動き出してる外国人参政権
「アンカー」鳩山政権の経済対策は四方八方美人で国債大増発? >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]