「アンカー」優先順位がおかしい鳩山政権&動き出してる外国人参政権

2009.09.24 Thursday 01:42
くっくり



 ダムの点検・見直し自体はやりますと。が、八ッ場に関しては、住民にとって正しい手続きひっくり返してるから、お詫びだけじゃすまない。いったん撤回して話し合いを重ねて、もうすでに四千数百億使って住民の移転まで終わってる工事を何でひっくり返すのかを、あらいざらいテーブルに出すしかない。そうしないと、これ当初思われたよりはるかに重大な政治問題になってて、政権の根幹に関わりかねない。

 根幹という意味は、八ッ場でこういう失敗やると、これから前原さんは143のダムを全部点検するはずで、中には無駄なダムも現実ある。ところが無駄なダムをやり直さないということの言い訳にされてしまうから、ここでは謙虚にいったん白紙撤回すべき。

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●鳩山首相が温室効果ガス25%削減を国連の場で表明したことについて

 本音を言うと、えらいことになったなと。もちろん野心的な目標で、達成できれば日本の国際的地位は明らかに上がるが、達成できないとなった時のショックを考えれば、鳩山さん個人の問題あるいは鳩山政権の今後という問題じゃなくて、日本や日本国民の国際社会の中での信用に関わってくる。

 25%削減、無理すればおそらくできる。たとえば国内15%、90年比の削減にして、あとの10%は海外でやっていただいたやつを買うと。排出権取引を使って買うと(真水の部分が15%で残り10%は買う)。逆に言うと国外の排出権取引も値段がどんどんつり上がっていってるから、日本の財政事情も考える。私たちの生活や日本の企業の努力で15%程度はやっぱりやらなきゃいけない。それが10数年前の元気があった日本経済ならともかく、今のようにデフレスパイラルの状況が起きてる中で、15%削減を国内でやるのは、普通でいうとデフレの背中を押してることになる。その激烈な痛みを国際社会で宣言したわりには、鳩山さんはちょっとのんきかなと。拍手があって嬉しかったねと言われると。やらなきゃいけないのは僕たちですから。

 (鳩山首相は他国の協力を前提としていると言っているが拘束力はあるのか?通用するのか?)拘束力は全くない。通用するかというのは正直、今の日本の立場からいうと通用しない。現に鳩山さんは演説の中で、注意深く、25%って日本だけではできませんよと、アメリカや中国など主な排出力が協力してくれないと、あるいは新しい枠組み、今年12月にデンマークで作ることになってるが、それに入ってくれないとできませんよと言ってる。鳩山さんが一種のんきなのは、それを前提に言ってるんだから、日本だけで頑張ると言ったわけじゃないということなんでしょう。

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