「アンカー」鳩山内閣の特徴&日米間3つの難題と抜け道

2009.09.17 Thursday 03:00
くっくり



村西利恵
「衝突しないですむと」

青山繁晴
「但しですね、これは嘉手納にその、海兵隊が行くと空軍と海兵隊が仲悪かったり、あるいは嘉手納の騒音がひどくなったりと、沖縄にとっても大問題があるので、簡単にはいかないけれども、実はこういう話が非公式だけども裏で動いてるということですね。それからもう1つ、はい、次見ていただけますか」

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村西利恵
「こちらも抜け道探しとありますが、『米軍基地が化学物質などで汚染されたら、米軍が責任を持って土壌をきれいにすることを要求』。これは日米地位協定改定について3党が話し合って合意したものです」

青山繁晴
「うん。あの、そうですね、で、いきなりこれが出てきて皆さん、ん?これ何だろうと思われたと思うんですが、要は日米地位協定のことなんですね。で、日米地位協定も、ご存知だと思いますが、日本にアメリカ軍がいるから、そのアメリカ軍をどう扱うか、その地位についてちゃんと協定を結んで決めてるわけですが、沖縄でずっと問題になってきたのはですね、沖縄にいるその海兵隊の兵士たちが沖縄で犯罪起こすことが多くて、少女の暴行事件、ありましたね」

一同
「ええ」

青山繁晴
「で、その犯罪を犯した米兵をすぐに日本側が調べることはできなくて、起訴してからでないと身柄が来ないってことがあって、それをまともにしてくれって沖縄県民はずっと要求してきたわけですね。で、それを改定したいということで、その3党合意が成立したわけですけれども、しかし本当はその、世界中のアメリカの駐留に対して協定があって、たとえばドイツに駐留してる米軍は日本よりももっと甘い扱いになってるわけですね。だから改定できるわけがないと。だからこれもほんとに困ったことになるぞと言ってたら、全然違う話を今、動かしてるわけですよ。その犯罪者の話はどっか置いといてですね。どっか置いといてっていうのはあの、言い過ぎですね、後回しにして、まずは米軍基地が化学物質などで汚れたり、あるいは工事をして、その川にいろんなものが出ていったりしたら、それは米軍が責任を持ってきれいにしてくれというのを付け加えましょうと。実はこれはたとえば、今言ったドイツでもその見直しは行われたんで、これならやれるわけですよ。だからとりあえず地位協定見直し、ほら、やったじゃないかと、こう胸を張るっていう準備をしてるんですね。で、そのあとのその、犯罪者の扱いまで行くならば抜け道とは言わないけれども、今のところ、あっ、これだったらやれると。で、アメリカも、これで満足してくれるんだったらやってもいいよっていうのが、実は非公式に出てる話で、だからさっき、ちょい、ずるくないですか?と聞いたのは、ずるいとまで言うのは言いすぎだけれども、しかし本当の、たとえば沖縄県民の願いにぴったり寄り添ってるかというと、ちょっと違うじゃないですかと」

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