「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(2)

2009.09.13 Sunday 01:54
くっくり


 イザベラ・バード著「朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期」image[](時岡敬子訳/講談社学術文庫)から、19世紀末の朝鮮に関する興味深い記述を引用でお届けするシリーズ、第2弾です。

 ※第1弾はこちら。
  8/9付:「朝鮮紀行」イギリス人女性が見た19世紀末の朝鮮(1)

image[0908bird-chogori.jpeg] これは「朝鮮紀行」158ページに掲載されている絵です(クリックすると新規画面で拡大します)。バードが撮影した写真をもとに画家が挿画用に描いたものです。

 キャプションには【朝鮮の母親の衣装】とあります。いわゆる「乳出しチョゴリ」というやつでしょうか。

 第1弾で掲載したソウルの「南大門路」の写真もそうでしたが、朝鮮史関連のサイトをよく回られている方でしたら、こういった朝鮮女性の衣装の写真や絵を一度はご覧になったことがあると思います。

 ——「朝鮮紀行」の著者イザベラ・バードはイギリス人女性。1894年(明治27年)1月から1897年(明治30年)3月にかけ、4度にわたり朝鮮を旅行しました。当時60代。

 当時の朝鮮は開国直後でした。
 バードが最初に朝鮮入りした1894年の8月に日清戦争が勃発、翌年には下関条約により長年支那の「属国」だった朝鮮は独立します。
 列強各国の思惑が入り乱れ、まさに激動の時代にあった朝鮮の貴重な記録ということになります(ちなみに日韓併合成立は1910年)。

 その他詳細は第1弾の前書き及び後書きをご覧下さい。

 以下、イザベラ・バード著「朝鮮紀行」の引用です。
 〈 〉内はフリガナ、[ ]内は訳註です。
 フリガナについては固有名詞以外の判りやすいもの(「流暢」「狡猾」など)は省略しました。

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