外国人から見た日本と日本人(14)

2009.09.07 Monday 01:48
くっくり


「天皇陛下の経済学」より

 歴史が始まって以来、日本の統一された社会、国家を象徴するものといえば天皇制であった。日本の歴代天皇は政治手腕に欠け、経済、軍事面でも非力であったにもかかわらず、他のどんな大勢力も立ち向かうことのできない、ある種の強力な権力を行使していた。

〈中略〉他の国々とは違い、歴代天皇が日本の歴史に直接の影響を与えたことはほとんどなかったが、天皇だけが有する威力が日本人を統一させ、日本国にその正統性を与えたのであった。天皇こそが、日本の不動の核なのである。

■加藤マヌエル=日系ペルー人。1926年(大正15年)生まれ。日系ペルー人初のカトリック神父。初来日は1955年(昭和30年)。ペルーでストリート・チルドレンのためのホームや診療所、日系人専用の老人ホームを建設する事業に関わり、その支援を仰ぐために毎年2カ月ほど来日するように。作家の曾野綾子さんも支援者の一人。日本滞在期間通算13年。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—外国人54人が語る」より

 私はリマで生まれ、小学校は日本人学校で日本式教育を、中学校はペルーの学校でスペイン式教育、大学はカナダのフランス語圏でフランス式教育を受けました。神父になってからは欧州の国々へ行く機会もあり、その長い外国生活の経験から感じることは、日本人はとても親切で、相手のことを考えて行動や発言をすることです。例えば、日本での滞在先である修道院では、食べたい物を尋ねてくれるので、お餅やカレーが大好きだと話すと、食事に出てくるのです。食事の時間に間に合わないときも、取り置きして温めて直してくれたり。西洋の修道院では、時間に遅れたら、もう何もないです(笑)。日本で個人宅へ訪問するときも同じ。しかも好きな食べ物を一度お話しすると、覚えておいて下さっている。相手を喜ばせようという気遣いがあります。それも日本人の根本精神でしょう。ペルーでも一世のお宅へ行けば、そういうことがありますが、ペルー人のお宅ではあまりないですね。

 日本の歴史を学んだとき、教育に熱心だったといわれる明治天皇が明治二十三年に発布した「教育勅語」をスペイン語で読む機会がありました。「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ……」などと、人間教育の基本となる部分が書かれ、素晴らしい内容ですよ。残念に思うのは、今の日本が西洋化しつつあること。意味のよくわからない外来語が氾濫し、日本語がみだれ、親子関係や道徳が薄らいでいます。日本の教育は、教育勅語の原点に戻るべきだと思いますね。

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