GHQ焚書「敗走千里」より支那軍の実態
2009.08.23 Sunday 02:41
くっくり
「ぢや、一層のこと、元の將領のとこへ戻つて行つたらどんなもんです?貴下なんか屹度(きっと)歡迎されるでせうに……」と、水を向けるものがあると、彼は併(しか)しぐつたりと力の拔けたやうな顔をして
「馬鹿なこと云つちゃいかん。俺はこれでも中央軍の軍曹だ!」と、そつくり返るのだ。
が、そんな威張り返つた口の下からそろそろと、本音を吐き始める。
「だが、例へ行つたにしたつて、手ぶらで行つたんぢや只の兵隊にも使つちやくれめえ、ちやんとした鐵砲か、機關銃でも持つてけば格別だがな」(p.239-240)
さて、李芙蓉は、王祥謙上尉から今度は何と陳子明に乗り換えます。
李は「金阿貴さんの遺品よ」と絹のハンカチを陳に渡しますが、そこには「愛する者へ」と書いてありました。実はこれは金の物ではなく、李の陳への求愛の品だったのです(それにしても何て節操のない女なんだろう(T^T))。
その後、李芙蓉をめぐる●勲と王祥謙の争いがついに終焉を迎えます。
王祥謙の第十中隊に限定してまたしても夜襲命令が下りました。これもまた●勲の差し金らしい。
みんな、「今夜こそ死ぬかもしれない」「こんな理不尽な命令にも従わねばならないのか」と絶望感に打ちひしがれます。
「こんな戰爭なんて、一體(いったい)誰が始めたことなんだ」
鬱憤の持つて行き場のない彼等の一人は、遂にはさうした戰爭そのものに對する疑問の言葉を投げつけた。
「誰が始めやうとそんなことは構はんさ。戰爭そのものが民衆に取つて意義があるもんならな」誰かゞ應(おう)じた。
と、初めの男がやり返した。
「ぢや、この戰爭は民衆に取つて一體どんな意義があるんだ。聞かしてくれ……俺には分らん。俺は今まで何にも考へずにやつてたんだ」
「そりや迂闊だな。そんなことなら、そこらにごろごろしてゐる兵卒だつて知つてるぜ」横から、別の男が冷笑するやうな口調で云った。「つまり、帝國主義的侵略者打倒の為めの戰爭ぢやないか」
初めの男が、苛々(いらいら)した容子(ようす)でその聲(こえ)の主の方に膝(ひざ)を向け直した。
「君はそんな觀念(かんねん)的な一片の訓示で、貴重な生命が投げ捨てられるのかね……ふつ、お安い生命だ精々大安賣りするがいゝせう」
「なに、何んだつて? 君は僕を侮辱する氣なのか。君が何んにも知らんと云ふから教へてやつたんだ。それを……」
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