外国人から見た日本と日本人(11)

2009.05.30 Saturday 00:25
くっくり


■トゥラン・ベルギン=トルコ人。1980年(昭和55年)生まれ。大学3年生の時に東京外国語大学へ留学。現在はイスタンブールでファイザー製薬に勤務。日本滞在期間1年。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—外国人54人が語る」より

 海外では、日本はテクノロジーばかりの国というイメージがあります。でも、私の中に残った日本は、“自然の美”です。季節の移り変わりの美しさ。それを大切にする日本人の心。夏の花火には、浴衣とうちわが似合います。みこしをかつぐ健康そうな若者たちの顔は、自信に満ちていました。阿波踊りには素直な感性が表れていると思います。そして私がこの世のものと思えないほどの美しさを感じたのは、桜が散る古いお寺の庭でした。ほんとうに、涙が出るくらい美しい光景。森山直太朗の歌う「さくら」が聞こえました。

〈中略〉日本に来る前のイメージは、とにかく日本はテクノロジーの最前線、自然が少なく建物ばかりで、人はアリのように忙しそうに働いている、とばかり思っていた。ところが実際に来てみると、ちょっと違った。たしかに電話やインターネットがどこでも使え、テクノロジーの最前線ではあった。コンビニも二十四時間開いていて、店員さんが優しくいらっしゃいませと言ってくれる、便利な国だった。けど、それだけではなかった。

 大きなビルの隣に小さな神社があって、そこはいつもきれいにお掃除がしてあったり、高層ホテルの横に歴史の重みを感じさせる古いお寺があって、屋根で鳩が羽を休めていたり、あちこちに大小の公園があって、緑と四季の花が人々の目を楽しませてくれている、そんな国でもあったのです。

■エマ・ユーエン=オーストラリア人。1973年(昭和48年)生まれ。高校生の頃にホームステイをしながら横浜市内の公立高校に通う。帰国後もたびたび来日。現在、西オーストラリア州政府勤務。日本滞在期間1年。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—外国人54人が語る」より

 去年の二月、初めて父を連れてきました。札幌の雪まつりを見て、その後三週間ほど東北や信州、京都などを旅行しました。父は、日本人が普段お茶を入れるとき、濃さが均等になるように少しずつ注ぐのを見て、さりげない日常の礼儀作法にとても感心していました。

 今年はボーイフレンドに日本の冬を見せたくて、同じ時期に日本に来ました。木に積もる雪、冬の日の静けさや美しい森を見せたいと思ったんです。東京に着いてその足で新幹線に乗り北海道まで行ったのですが、東北辺りに来ると、彼は田んぼが雪で覆われている景色がとても綺麗だと言って外をずっと眺めていました。東京近辺はどこまでもビルや家が続いているけれど、一歩奥に入ると、自然と一緒に人々が暮らしている風景があるんですよね。私はそういう風景が大好きです。

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