TBSの東條英機のドラマを見て感じたこと
2008.12.25 Thursday 05:21
くっくり
「?」だったのは、近衛文麿が良い人のように描かれてたこと。特に第一部ではそれが顕著だったんじゃないでしょうか。私なんか「ははーん、近衛=文民=善人、東條=軍人=悪人という図式にするつもりね」と思ったほどです。
そもそも近衛を取り上げるなら、支那事変からやらないと駄目なのでは?「日中戦争の責任を感じていた」とかナレーションは入れてたけど、何かアリバイ作りみたい。
近衛内閣は第三次までありましたが、もうどうしようもないというか……。
特に、蒋介石政府との和平交渉(トラウトマン工作)を打ち切って、かの有名な「国民政府を対手とせず」声明を発表してしまった件。そこから泥沼になってしまったわけですよね(近衛は積極的に打ち切ったのではなく何もしなかっただけという話も聞きますが、それもまた無責任な話ではないでしょうか)。
とにかく、政治家として有効な手を何も打てず、投げ出しちゃった無責任な人というのが、大方の歴史家の見方だと思うんですが。
気になったこと、もう一つ。
第一部で「統帥権」の説明がありましたが、「統帥権干犯」問題には触れなかったですよね。でもこれって、軍部の「暴走」つまり文民統制を考える上では非常に大事な問題だと思います。
まぁゴールデンタイムの民放、しかもTBSにそこまで触れろっていうのも無理な話かもしれませんが。
「統帥権干犯」問題については、田母神論文が問題になったのをきっかけに、「文民統制」の視点から言及されることもしばしばあるようですので、ご存知の方も多いと思いますが、ご存知ない方はwikipediaとか、あとこちらのサイトなども参考になさって下さい。
それまで全く問題にされなかったのに(というか、いろんな解釈ができるので議論が分かれてた?)、昭和5年、ロンドン海軍軍縮会議をきっかけに出てきたのが「統帥権干犯」問題。
私もあまり当時の政治状況などに精通してないので細かなことはよく分かりませんが、明らかな事実として言えるのは、野党が濱口内閣を「統帥権干犯」だと非難し、政治問題にしてしまったことです。
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