外国人から見た日本と日本人(8)

2008.12.23 Tuesday 01:45
くっくり


■イサベル・ラリンティ=セブ島の住宅街に在住。2008年3月時点で76才。
フィリピンのセブ島を中心に行われた日本兵の遺骨調査団に参加した野口健氏が、ラリンティ氏から連絡をもらい自宅に伺ったところ、庭の地中から6体の遺骨を発見。その際、ラリンティ氏が語った言葉

 日本軍の占領時代に私の家は日本軍にとられていた。ここには通信施設があった。しかし、私は日本兵のオリガサさんと仲良くなった。いい人だったんだ。アメリカ軍機の機銃掃射に襲われこの辺りは日本兵の遺体がいくつも横たわっていた。我々は怖くて近づけなかったが、それからオリガサさんの姿を見ていない。ここに眠っているかもしれないから掘って入るんだよ。日本から調査団が来たと聞いて喜んでいる。やっと日本人が迎えに来てくれたんだよ。

■ロマノ・ヴルピッタ=イタリア人。1961年ローマ大学法学部卒。東京大学に留学後、1964年イタリア外務省入省。1972〜75年ナポリ東洋大学院で日本文学の担当教授をつとめる。1975年欧州共同体委員会駐日代表部次席代表。著書に『不敗の条件−−保田與重郎と世界の思潮』など。
「正論」2009年1月号 大型シンポジウム「君に伝えたい、日本。」誌上載録より

 外国は日本にどんなイメージを持つか。日本人が武士の価値観や武士道に愛着を感じるのと同様、外国人も日本といえば武士のイメージを抱く。日露戦争で「やはり日本は武士の国である、武士は素晴らしい」となった。あの小国がロシアを負かした根底には日本人を形作った武士としての価値観があると注目されたわけです。

 (明治43年に起きた第六号潜水艇の海水侵入事故と佐久間勉艦長について)引き揚げられた潜水艇のなかで、乗組員みなが取り乱すことなく自分の役目を最後の最後まで果たしながら、亡くなっていた。これは世界の驚きだったわけですが、大事なことは彼らが別に英雄を目指したわけでも何でもないということです。そこに日本人の根本的な美しさがある。日本は何を外国に発信すべきか。私はそうした能動的な姿勢がことさら必要とは思わない。当たり前のこと、つまり日本人として本質を追求して立派な日本人として当たり前に振る舞う。それでいいのだと思うのです。それが世界のモデルになる。

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