「アンカー」総選挙睨み自民・民主の駆け引き(付:金正日重病説)

2008.09.18 Thursday 02:56
くっくり



●金正日を実際に見た人たちというのは側近と医者だけ。医者は中国人民解放軍の軍医であることは間違いない。だから中国はかなり病状を正確に把握してる。たとえば表向き、日本にやって来た人たちが喋る、そんな話じゃなくて、アメリカが一生懸命中国に聞いてる、その中にかなりの真実が含まれていると思われる。

●アメリカは金正日と核問題で交渉してる当事者で、8月中旬以降、つまり倒れたと思われる時期から後は一切北朝鮮のアクションがなくなってるのは事実。だから少なくとも意思決定ができなくなってるということは間違いない。

image[080917-25masao.jpeg]●金正男が住んでいる北京に戻った。僕自身それ自体を完全に確認できてないが、それが本当の場合、韓国はだから金正日の病状は大したことないということを流しているわけだが、必ずしもそうとは限らない。確かに命に別状はおそらくないと思われるが、意思決定ができない状況で、北朝鮮としては後継者まで行かなくても、例えば権力者の代理を立てる時も、中国と必ず相談しなければならない。3人の息子のうち、中国とパイプがあって中国と話ができるのは金正男だけ。次男も三男もできない。権力の空白ができてるから中国で話をするために戻ったという見方も可能。だからこれをもって金正日がちゃんと無事なんだという証拠にはならない。

●(日本政府の動きがないが)これはもう愕然とする。日本にも情報機関はいくつもある。警察庁の警備局、公安調査庁、防衛省の情報本部もある。そういうのがこういう事態になったら、内閣合同情報会議を開かなければいけないことになってるのに、開いてない。僕は逆にこれを、付き合いのある米英仏あたりから聞かれる。「なぜなのか?日本はよほど特別な情報を持ってて、だから何もしなくても大丈夫なのか?」と。とんでもない。リーマン・ブラザーズについては福田首相が非常召集したりしたが、この件ではやってない。もう米中韓におまかせ。隣の国なのに。核の脅威を受け、しかも国民を誘拐されているのに。この国の危機管理っていうのはこれが実態。


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