北京五輪まとめ(2)

2008.08.26 Tuesday 02:15
くっくり


 【北京21日時事】北京五輪で金メダルラッシュに沸く中国で、共産党機関紙・人民日報が21日、「重要なのは五輪を通じて全国民の健康な体づくりを促進することだ」と主張する論評を掲載するなど、「金メダル至上主義」を戒めるべきだとの論調が強まっている。
 中国の金メダル獲得数は20日の競技終了時点で45個と、2位の米国(26個)を大きく引き離し独走中。中国では金メダルの数を国力の象徴と見なす風潮が強いが、21日付の中国青年報も「五輪は国力勝負の場ではない」と呼び掛けた。
 胡錦濤指導部には、中国が五輪で金メダルばかりを追求しているとのイメージが国際社会で定着することへの懸念がある。国民的英雄の劉翔選手が陸上男子110メートル障害を故障のため棄権した直後、習近平国家副主席が「みんなが理解している」と励ましのメッセージを送ったのも、「金メダル第一」との見方を打ち消す狙いからだ。(以下略)

 そもそも「国家の威信にかけて金メダリストを量産せよ!」って煽ったのは中共でしょ。何?このマッチポンプ。
 ジャーナリストの林思雲という人が2004年8月に書いた論文によれば、「中国はひとつの金メダルを獲得するのに、およそ7億元(約105億円)費やしている。これを小学校の建設費用にまわせば、なんと3500校分にもなる」のだそうです(HEAVENさん8/18付参照)。勿体ない。


中国「挙国体制」の優位性強調(スポーツ報知)
 北京五輪組織委員会の魏紀中顧問(元中国オリンピック委員会副会長)は21日の記者会見で、中国が金メダルを40個以上獲得、メダル争いで独走状態になったことについて「予想外だったかもしれないが、挙国体制と呼んでもいいわれわれのやり方が、有効であることを一定程度証明している」と述べ、政府が巨額の資金をつぎ込んで選手の強化育成を行う現行システムの優位性を強調した。(以下略)

 おろ?上の記事にある人民日報(共産党機関紙)や中国青年報(胡錦濤国家主席の出身母体である中国共産主義青年団の機関紙)の論評と矛盾してませんか?指導部も混乱してるんですかね。

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