北京五輪まとめ(2)

2008.08.26 Tuesday 02:15
くっくり


 【北京=奥寺淳】北京の米国大使館は23日、中国政府に対し、五輪期間中にチベット問題で抗議をして拘束された米国人8人を即時に釈放するよう求めた。米大使館は「人権や表現の自由を尊重するよう求めてきたが、中国が五輪を通じて寛容さと開放性を示せなかったことに失望している」との談話を発表した。
 8人のチベット支援家のうち6人は19日に拘束され、10日間の拘留となった。21日にも米国人2人とドイツ人、英国人が拘束されていた。米大使館員が22日に米国人8人と面会したが、「虐待などの形跡はなかった」としている。
 これまで抗議デモなどで拘束された外国人は、拘束後すぐに国外退去となる例が多かったが、司法手続きをへずに拘留されるのは異例。

 中共が外国人活動家になぜこう厳しく対処するのかが分からない。米国政府や米メディアともめると、後々面倒なことになると思うのですが。……と思ってたら、米国人8人は24日の閉会式の夜、米ロサンゼルス行きの航空機で米国に強制送還されたそうです。英国人女性とドイツ人男性の計2人も25日朝に強制退去となり、出国したとのこと(毎日8/25)。
 要するに拘束後すぐに国外退去にすると、帰国後(まだ五輪期間中)に母国のメディアにベラベラ喋られる、世界中に中国批判が報道される、それはマズイってことで閉会まで拘束したんですかね。


五輪「大成功」と礼賛一色 “口パク”などは報道規制(共同)
 【北京23日共同】北京五輪の閉会式を翌日に控え、23日付の中国各紙は「非の打ちどころのない大成功」などとする礼賛一色の内外の声を伝えた。開会式の「偽装事件」などに関する報道は規制され、多数の人権活動家を軟禁下に置くなどしていることは一切伝えていない。(以下略)

 想定内とはいえ、ここまで開き直られると……。もはや他国にどう思われようが、中共には関係ないんでしょうね。中国人民に「五輪は大成功だった」というイメージを植え付け、愛国心を高めることができれば、それでいいんだと。

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