2008.08.26 Tuesday 02:15
くっくり
フランスを訪問中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は22日、フランス南部エロー県の仏教寺院で同国のクシュネル外相と会談し、「(北京五輪中の)五輪休戦はまやかしのようなものだ」などと中国を批判した。
会談は非公開で行われた。フランス公共ラジオはチベット側関係者の話として、ダライ・ラマは会談で「五輪と並行して(中国当局による)容赦のない抑圧行為が続いている」と訴えたと報じた。ダライ・ラマは、サルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニさんやヤド外務・人権担当相とも会談。ブルーニさんは大統領からのあいさつの言葉をダライ・ラマに伝えたという。
クシュネル外相は会談後「フランスはいつでもダライ・ラマを歓迎する」と述べた。(以下略)
(前略) しかし日本側では北京五輪でもその種の反日言動が起きることを恐れ、あえて開会式で入場行進する日本選手たちに日の丸と同時に五星紅旗を持たせた。日本オリンピック委員会が北京の日本大使館と協議してとった措置だった。主催国とはいえ他国の国旗を振って行進する大選手団は他にいなかった。ブーイング予防という選手への配慮だとしても、媚(こ)びとも映りかねない異端の光景が生まれた。
開会式の選手用も含めて合計約400本の中国国旗を調達した日本大使館は女子マラソンでも日本側の応援者たちにそれを配り、日の丸とともに振ることを要請した。日の丸だけを振ってはならないという認識からである。中国では日本の国旗は振れないという主張はどうしても長野の聖火リレーで巨大な五星紅旗が多数、打ち振られた事実を想起させ、日中関係の悲しいゆがみを痛感させる。
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