「日中の興亡」
2008.07.08 Tuesday 00:56
くっくり
最後にこの「日中の興亡」から、私が心に残った文章を少し引用させて下さい。
ネタばれになってはアレなので(もっともこの本では、「アンカー」などですでに述べておられることもたくさん紹介されてはいるのですが)、「始まりの章 滅びの門」の最終ページからの引用にとどめます。
アメリカの属国ではないかと悩んでいるあいだの日本は、まだよかったのである。
しかし世界最大の巨大なる利権国家、中華人民共和国が勃興して、その中国が日本の政治と経済を握り、おこぼれとしてエネルギーはロシア、安全保障・軍事はアメリカが分断支配する時代になれば、わたしたちは祖国を子々孫々に独立国として手渡すことができなくなる。
もう一度、言う。
生命に目的はない。
次の命に、命そのものを手渡すだけが、生きている理由だ。
遺伝子学が進展すればするほど、その真実がわたしたちに迫ってくる。
祖国と文化も、究極としては手渡すだけである。わたしたちの目の前の生活を良くすることだけが、存在理由ではない。
その究極の仕事を、わたしたちができなくなってしまう。
その滅びの門の前にいま、日本国民は立っている。
(P.40)
正直言って、私は青山さんの主義主張の全てに賛同しているわけではありません。
たとえば、日本の核保有の是非とか、大東亜戦争の評価とか、かなり私とは意見が異なります。
ですが、この文章には激しく「魂」を揺さぶられます。
この箇所だけでなく、全編通じて「魂」が感じられます。
それは、きっと青山さんが真の愛国者だからでしょう。
日本国を愛し、日本国民を愛し、天皇と皇室を敬愛している。
そういった大枠で言えば、私は青山さんと全く共通の志を抱いていると言えます。
読了し、本を閉じて、しみじみと思ったこと。
日本が抱えている問題はたくさんあるけれども、隣に中国という非常に厄介な国もいるけれども、それでも「日本に生まれて良かったーーー!」。
日本の独立と日本の文化を次の世代に手渡せるよう、私も微力ながら努力していきたいと思います。
ありがとう、青山さん!
[7] << [9] >>
comments (18)
trackbacks (0)
<< 「ムーブ!」をほめ殺す
「アンカー」洞爺湖サミットを利用した中国 >>
[0] [top]