IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?(細切れぼやきも)

2008.07.01 Tuesday 02:07
くっくり


 実はIWCのルールでは、重要事項の変更は加盟国の4分の3の賛成が必要となっています。しかし近年、捕鯨支持国と反捕鯨国双方の激しい多数派工作で、加盟国はほぼ二分されてしまいました。どんな提案も4分の3の賛成を集めることが事実上不可能という状態になっているのです。

 要するにIWC総会はもはや科学的議論の場ではなく、政治的駆け引きの場でしかなくなっているのです。
 設立時の「鯨類の適当な保存を図って捕鯨産業の秩序ある発展を可能にする」という目標はいったいどこに行ってしまったのでしょう?
 商業捕鯨再開の道は閉ざされたまま、もう四半世紀が過ぎてしまいました。


 日本は高い分担金を支払ってまで(実は最大拠出国)IWCに留まる意味があるのか。加盟せずに捕鯨を続けている国もあるんだから、日本もIWCを脱退して、捕鯨支持国同士で新たな組織を作って、そこで建設的な議論をしていけばいいのに。と私なんかは思ったりするわけです。

 捕鯨支持国のリーダー的存在である日本が「IWCはもう機能不全で話にならんから、新しい組織を立ち上げませんか」と言えば、多くの捕鯨支持国がついてきてくれるんじゃないかと思うのですが。
 (但し、あのテロ集団シーシェパードが「日本はIWC脱退しろ」と言ってるんですよね(FNN6/25)。だったら意地でも残ってやれ!って気も一方でしたりして(^_^;)

image[070601.jpg] 実は昨年の総会で、日本代表はIWC脱退を示唆するスピーチを行っていたのです(それ以前にも分担金の支払いを留保する構えを見せるなど、脱退を匂わせる態度はとっていましたが)。

 会場に来ていた日本小型捕鯨協会の磯根会長は、そのスピーチを聞いて、会場から飛び出しました。そして「脱退の可能性を言ってくれた。これはわれわれが長年望んでいたこと。もう、死んでもいい」と、泣き崩れたそうです(拙エントリー07/6/2付:IWC年次総会〜日本が脱退を示唆より、産経夕刊07/6/1付記事。写真も)。


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