「ムーブ!」胡錦濤来日の通信簿

2008.05.17 Saturday 03:00
くっくり


 これはまあいいとしても(中国で今の体制が続く限り、日本の常任理事国入りに賛成する日が来るとは思えませんけどね)、「はあ?!」なのはその前の段落のこれ。

 福田氏の姿勢が「媚中(びちゅう)外交」などとは、筆者は思わない。「日本は中国に対して、言うべきことを毅然(きぜん)として言うべきだ」といった類の議論は、控えめに言っても愚昧(ぐまい)である(もちろん、これの対アメリカ版もある)。こうした議論は、「正論」なら中国が素直に耳を傾けるという前提か、それとは関係なく、自分たちの気持ちがスッキリすることが大事だという前提かの、いずれかに立っている(多くの場合、おそらく後者であろう)。

 「自分たちの気持ちがスッキリすることが大事という前提」ってアンタ。夫婦間の喧嘩じゃあるまいし(え?我が家だけ?)、そんな理由だけで「毅然と」って声がこんなに沸き起こるわけないでしょ。国民を舐めとんか。

 日本がこれまで言うべきことを毅然と言ってこなかったから、毒ギョーザも東シナ海ガス田も、その他日中間に横たわる種々の問題も、長引いちゃってるわけですよ。

 それに中国が素直に耳を傾けようと傾けまいと、言うべきことはハッキリ言っておかねば舐められるでしょ。「日本は反論してこないからどんどんやっちゃれ!」って足下見られるだけ。そのことを日本人はとっくに学習済。

 ま、村田さんって普段の言説もちょっと「?」なんですけどね。最近ワイドショーとかでよく見かけますが、何だかなぁと思う発言が時々ある。少なくとも保守ではないですよね。


※拙ブログ関連エントリー
 5/10付:胡錦濤訪日中のあれこれ(拉致問題も)


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