胡錦濤訪日中のあれこれ(拉致問題も)

2008.05.10 Saturday 03:22
くっくり



 「世界の平和のために誠にありがとう。(胡)閣下の栄光をたたえて真心をこめて詩を作らせていただいた」
 「早稲田大学での歴史的な講演、本当にご苦労さまでした。テレビでも日本全国に放映され、感銘と感動が大きく広がっていることをお伝えする」
 「天も晴れ、心も晴れ渡る暖かな春の旅となった」

 中国が世界の平和のためにいったい何をしてきたと言うのか。仮にも宗教家を名乗るのであれば、チベット人はじめ中国に虐げられている人々に言及したらどうよ。
 日本人のいったい誰が胡錦濤の講演に感動したというのか。ごく一部の中国シンパだけでしょう。
 何が「天も晴れ、心も晴れ渡る」か。日本国民は「見せかけの友好」ばかり見せつけられて心は曇りっぱなしですよ。

 胡錦濤は「日本で会いたい民間人3人のうちの1人」として池田大作との会談を希望したそうですが、いくら5日間という長期滞在とはいえ、単なる「民間人」とわざわざ会談するわけはないのであって。

 ジャーナリストの山村明義氏は、昨年4月の温家宝・池田大作会談を検証した記事(FORUM21)の中で、次のように述べておられます。

 結論から先に言えば、74年に池田氏が初めて訪中して以来、皮肉なことに中国政府は池田氏を「宗教家」ではなく、「政治家」として受け止め続けているのだ。
 池田氏の初の訪中に同行した原島嵩元教学部長は、「池田氏は、元々文化大革命下の中国に憧れを持っていました。ところが、2度目の訪中で初めて会談できた周恩来首相を始め、当時の中国政府幹部は、池田氏のことを“政治家”と呼んでいた」と明かしている。 駐日中国大使館にいる中国政府関係者も、
 「池田氏と会談するのは、創価学会が利用しやすいからです。中国共産党はいま、宗教を使って政治を支配するという方法を学習中であり、特に創価学会は、公明党という政治組織も持っており、お互いに利益がある」
 と私に対して語っていたものだ。

 つまり、中国政府側は、創価学会を「政治的エージェント」、あるいは「政治的な同志」として見ている可能性が高いのである。
 実際にこれまで創価学会が中国政府を公式に非難したことは、私の知る限り一度もない。89年の天安門事件の際にも、95年の核実験の強行時にも、平和・人権的とは絶対に言い難い中国政府の行為を批判しなかった。これは05年の反日デモの時も同じであった。

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