胡錦濤訪日中のあれこれ(拉致問題も)

2008.05.10 Saturday 03:22
くっくり



 ところが各新聞社の記者は「それを書くとオリンピックの取材が出来なくなる」といって書かなかったのです。最も中国について書いてくれそうな、朝日新聞とは対極にある産経新聞でさえ、そのような態度だったとのことです。

 野口さんは「WiLL」の論文をこう締めくくっています。

 「確かに、単純に『問題があるのだから指摘しろ』とは言い切れない問題であることは分かっています。しかし経済的な損失や政治的関係の悪化などは日本だけの問題ではなく、世界中が背負わなければならないリスクです。選んでしまった側にも責任があるのです。
 発言をしないことは、中国のやり方に加担しているのと同じです。オリンピック開催地に選んだ国際社会も、発言しない政治家も、経済界も、著名人も、選手も、もちろん国民もみんながリスクを負う。武力で押さえつけてオリンピックを開き、閉会後、報復の可能性がある。今回はそういうオリンピックなのです。このことはきちんと心に留めておかなければなりません」

 この項の最後に、野口さんのブログから最近の記事を一部引用させていただきます。

5/8付:ヒマラヤの上空を旋回する軍用機〜北京オリンピックの悲劇〜
 自然現象よりも人間社会のほうがよほど怖く、またたちが悪い。なにしろエベレスト街道には中国から私服に化けた公安、または情報機関などのいわゆる工作員ら約50人が潜んでいるとのこと。そしてベースキャンプにも中国大使館員と思われる人物がテントを張り監視活動を行っていた。メラピーク登山最中にもダークグリーンに塗られた軍用機がエベレスト上空を何度も旋回しているのを目撃した。

 やれ5月10日まで上部キャンプに上がってはならないだとか、信じられない事に登山隊付きの医師までもが「ベースキャンプから退却せよ」とのお達しがネパール観光省からあったとのこと。そして山頂を目指していたアメリカ人登山家が「フリーチベット」(チベット解放)と書かれた旗を持っていただけなのにエベレストから追放されてしまったとか。なにゆえに中国は越境までしてネパールにそこまで圧力をかける必要があるのか。そこまでしてなにを隠したいのか。中国はチベット問題を「内政干渉」と表現されるが、ネパールで行っている行為はどのように説明されるのだろうか。内政干渉どころかネパールを完全に支配下におき属国扱いしているではないか。

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