胡錦濤訪日中のあれこれ(拉致問題も)

2008.05.10 Saturday 03:22
くっくり


 中国国際放送局は聖火のチョモランマ登頂を受けて、「チベット各民族の人々は喜びに浸っている」と伝えました(中国国際放送局5/8)。もちろん本当に喜んでいるチベット人など皆無に近いでしょう。
 
 アタック隊に指名された12人のうち、チベット人は8人とのことです。この8人はある意味、民族を裏切る行為をしてしまったわけですが、いったいどういう気持ちで参加したのでしょうか。
 当局に「参加しなければ逮捕するぞ」と脅迫されたのか。家族が人質にされたのか。あるいは中共に洗脳されてもう漢民族とほとんど変わらない人たちなのか。

 いずれにしても、モヤモヤ感ばかりが残った政治イベントでした。

※関連ニュース
聖火登頂「妨害あった」(産経(共同)5/9 19:43)

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 もう一つ、気がかりなことがあります。
 「全員」が無事にチョモランマ山頂にたどり着いたのでしょうか?

 以下、「WiLL」6月号に掲載されたアルピニスト・野口健さんの論文を参考に書きます。

 チョモランマでは通常の登山でも毎年死者が出ており、野口さん自身、昨年登頂した際に仲間を一人亡くされているそうです。
 日頃から訓練している登山家であっても死と隣り合わせの危険が伴うのに、聖火ランナーたちは日にちが厳命されているから、悪天候の中でも決行せざるを得ない。そういう厳しい条件下での登頂となったわけです。

 1960年代にチベット側からのチョモランマ初登頂を達成したのは中国隊でした。実はこの時、死者が出たのではないかと登山関係者の間で言われているそうです。公式記録には全く載っていないが、「初登頂記録」を輝かしいものにするために公にしなかったのではないかと、野口さんは言います。

 今回の聖火リレーで死者が出れば大変な騒ぎになります。中国は「オリンピック隊が山頂に立つまでは、他の登山隊のチベット側からの入山を禁止する」と発表しました。
 入山禁止の理由を中国側は「チベット側から入山したチベット人がネパール側に出てそのまま亡命することを防ぐ」としましたが、本当の理由は、聖火隊が遭難した場合に隠すためであろうと、野口さんは見ています。

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