「アンカー」タンカー襲撃の背景にエネルギー危機(聖火リレーも)
2008.04.25 Friday 00:56
くっくり
「はい。概要からご覧いただきましょう。一昨日のことでした。日本郵船の大型タンカー『高山』がイエメン沖で小型の海賊船5隻から攻撃を受けます。『高山』は左舷の後部に被弾したため逃走しました。で、小型の海賊船は『高山』を50分ほど追跡したんですが、姿をそこで消しています。日本人7人を含む乗組員は無事だったということです」
青山繁晴
「はい。あの、いきさつ、今の段階では分かってるところはもう、ほぼこれが全部と言っていいと思うんですね。たとえばまあ、日本の報道ではこれ5隻ってあんまり出てないんですけど、多国籍軍がこの海賊船を追っかけたんで、そうすると5隻いたというような情報なんですね。で、ただそれだけじゃこれ、どこが新しいのかなかなか分からないと思うんです。岡安さん、どうでしょうか」
岡安譲
「えっ、新しいのか……、ここは回答権がヤマヒロさんに移ります」
山本浩之
「違うねぇ(一同笑)。僕が答えてもええんやけど、その部分だけさっき青山さんに聞いてしまってるから(一同笑)」
岡安譲
「これだけ見たら、でも分かんない。何がどう新しいのか……」
image[080423-16studio.jpeg]青山繁晴
「まあ、あの、わかんないのは当然だと思うんですね。ただ、あの、僕は安全保障、エネルギーのいずれも、ま、専門家のはしくれですけど、この事件最初に聞いた時にびっくりしたのは、これなんですよね(パネルの表の一番上、「大型原油タンカー『高山』」を示す)。原油。つまり原油っていうのは精製する前の油です。それだけでは売ることも使うことも普通できません。で、今までこういう、ま、タンカーいろんな種類ありますけど、精製後の、たとえばガソリンになってるとか軽油になってるとか、つまり奪った物をすぐ転売できるようになってる時に襲われるんで。精製前の原油タンカーが襲われた例があるか。その、完全に世界中ははっきり言ってまだわかんないんですけど、ま、調べても一回もなかった。今んとこ出てこない。おそらく初めての例だろうってことなんですね。ということはまず分かるのは、これ海賊というのは、何となく映画の影響もあって未だに昔のような海賊がいるんだってイメージ持ってる方、多いと思うんですけど、それ全く違ってて、現代の海賊というのは、もちろん装備その他も違いますけど、一番違うのは完全にビジネスなんで、もともと買い付け先あるいは契約先があって、それの契約に基づいて襲うっていうのが現代の海賊なんです。ということは精製施設を持ってる所が、どっか注文を出したと思われるわけです」
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